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千文小説 その981:That's right.

 こんにちは、上村元です。よろしくお願いします。

 あれだけもめた、iPhone12 miniが、お似合いのステッカーをまとって、見事、現役復帰したことで。

 炬燵の上の電子機器集団、カメラレオンは、総勢、七台となりました。

 ぴーぷす、ぴーぷす。

 ぽわ。ぽわ。

 …多いな。

 やはり、もう少し、選別が要る。

 クローゼットに眠る、Intel搭載のMacBook Airを含めて、全八台。

 五対三くらいの割合で、稼働と休眠を、振り分けたい。

 iPhone7、iPhone14 Pro、MacBook Proは、外せない。

 では、残りは、オールリセット?

 …そこまでは、鬼になれない。

 動く方が五台で、調整いたしましょう。 

 ぴーぷす、ぴーぷす。

 ぽわ。ぽわ。

 膝の上、大爆睡の愛猫を、どうにか、西武ライオンズのバスタオルで、くるみ直し。

 姿勢を正して、正面の壁、ドーベルマンの肖像と、対峙します。

 残すべきものは、実は、はっきりしている。

 無印の第五世代のiPadと、無印の第九世代用のキーボード付きカバー。

 iPhone12 mini。

 理由は?

 …こればかりは、手ごたえ、としか言えない。

 心身に、何かしら、響くものがある時、良し悪しを超えて、その人や物は、あなたの一部です。

 ちょっと、いや、かなり、面倒くさいんですよ。

 iPhone miniは、やはり、白黒過ぎるし、iPad5とキーボードカバーに至っては、何それ?

 ウケ狙い?

 カニカマの方がまだましというくらいの、フェイクすれすれで、何度、手放そうと思ったか。

 なんで、素直に、iPad9にしないの?

 便利じゃん。

 新品じゃん。

 …申し訳ございません。

 誰がどう言おうと、僕は、無印の第五世代を、リセットできない。

 そして、iPadは、二台も要らない。

 となると、自然と、無印の第九世代に、涙を飲んでいただかなくては。

 ぴーぷす、ぴーぷす。

 ぽわ。ぽわ。

 第六世代のiPod touchを購入して、半年以上。

 …機体は、元気なのだけれど。

 OSが、どうにもならない。

 せいぜい、ミュージック・ビデオの鑑賞が、関の山で、あとは、できなくはないが、ザ・無理矢理。

 厳しいです。

 現役にして、終わっている。

 心残りを引きずって、辺りをうろついている、幽霊。

 そろそろ、引退かな…。

 思いつつ、それでも、と粘ってみては、ため息、の繰り返し。

 もちろん、リセットしても、廃棄はしない。

 MacBook Airと同様、部屋を移ることになっても、連れて行く。

 ならば、動かなくなる前に、穏やかに、別れを告げて、箱に収めた方が、お互いのためなのでは?

 …ごもっとも。

 ちょうど今、充電が終わったところ。

 これを機に、長い眠りにつきましょう、iPod。

 ぴーぷす、ぴーぷす。

 ぽわ。ぽわ。

 MacBook一台、iPad一台、iPhone三台。

 カメラレオンの内訳は、以上になる。

 これで、どうだろう。

 ご意見ご感想等、ございますか、皆様?

 悪くはないと、思うんだけどね。

 iPadが、ちょっと、気になるよね。

 なんとなく、歯切れが良くないというか、まだ、含むところがあるんじゃない?

 …さすが、左手。

 その通り。

 どう考えても、iPadに対する態度が、不自然。

 きちんと、どちらかにしなさい。

 iPad5を取るのなら、むき出し。

 iPad9を取るのなら、キーボード付きカバー。

 どうして、できないの?

 …多分、僕は、ずっと、iPad Proが、欲しいのです。

 しかし、高い。

 機能も、持て余す。

 二の足を踏んでいるうちに、無印の第五世代が、OSの期限切れとなり。

 チャンスじゃん。

 買いなよ。

 いや、でもな…。

 ためらっているうちに、無印の第九世代を購入し。

 それもまた、廃版となって、デッドエンド。

 ぴーぷす、ぴーぷす。

 ぽわ。ぽわ。

 iPad5か、iPad9か。

 どちらを取っても、同じこと。

 ならば、新しい方を、残しておけば?

 なんで、わざわざ、古い方に、しがみつくの?

 …そうではない。

 新旧は、置いておいて、物体として、二台のiPadに向き合った時。

 単純に、ゴールドにホワイトベゼル、が、好きなのです。

 ほとんど真っ黒に近いスペースグレイにブラックベゼル、では、駄目なのです。

 ゴールドにホワイトベゼルにブラックキーボード、なんて、最高。

 スペースグレイにブラックベゼルにブラックキーボード、は、無理。

 それだけ。

 見た目かよ。

 ザッツ・ライト。

 ぴーぷす、ぴーぷす。

 ぽわ。ぽわ。

 無印の第五世代のiPadは、ネットでの作業は難しくなりましたが、電子書籍リーダーとしてなら、まだまだ、いける。

 カメラレオンの全員が、名実ともに、愛機であるよう、これからも、精進いたします。それでは、また。

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