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千文小説 その1082:裏・三

 こんにちは、上村元です。よろしくお願いします。

 iPhoneで、書く。

 iPhone14 Proに、フリック入力で、大枠を作り、有線の外付けキーボードを装着して、中身を詰める。

 やってみると、かなり、いい具合。

 初めは、文字変換が独特で、戸惑いましたが、慣れれば、パソコン類の方式より、書きやすい。

 下書きを、最後まで上げたら、キーボードを外して、フリック入力で、推敲。

 これもまた、スムーズで、面倒くさがりの僕には、向いている。

 ぴーぷす、ぴーぷす。

 ぽわ。ぽわ。

 最大の懸念は、バッテリー。

 一台で書こうとすると、リレーしていた時より、当然、減りは早くなる。

 14 Proは、購入後、三年目、まだまだ、タフとはいえ。

 …毎日毎日、ハードに使っていたら、さすがに、音を上げるかもしれない。

 仕方ないと、割り切って、いいものか。

 どうでしょう、14 Pro。

 どこまで、頑張れる?

 ぴーぷす、ぴーぷす。

 ぽわ。ぽわ。

 全く頑張らない愛猫が、膝の上、大の字で、爆睡しているのを、落っことさないよう、抱き直し。

 姿勢を正して、炬燵の上、ディープパープルのスマートフォンに、問いかけます。

 …このiPhoneとは、一切、会話が成り立ったことはない。

 そもそも、iPhoneの声が聞こえたら、自分が、心配。

 しかし、相性が悪くないことは、わかる。

 iPhoneの意に反して、むちゃくちゃにこき使ったり、逆に、あまりにも使わな過ぎて腐らせる、みたいなことには、なんとなく、ならなそう。

 充電時等を除いて、普通に、使えばいいか。

 むしろ、治すべきは、バッテリー残量を、やみくもに気にしてしまう癖の方なのでは。

 いたわりつつ、変に遠慮せず、こつこつと、書いていきましょう、iPhone14 Pro。

 ぴーぷす、ぴーぷす。

 ぽわ。ぽわ。

 iPhone7と、iPhone12 miniは、同じiPhone同士ということで、14 Proの補佐をする。

 第六世代のiPod touchは、iPhoneのご先祖ということで、大事に、面倒を見る。

 残りの三台が、考えどころ。

 無印の第五世代のiPad。

 無印の第九世代のiPad。

 13インチのMacBook Pro。

 書くという観点から、改めて、精査すると、どうなる?

 …いずれも、執筆そのものには、使いづらいな。

 しいて言えば、無印の第五世代のiPadが、電子書籍リーダーになる、くらいか。

 でも、それも、時間の問題。

 無印の第五世代は、OSのアップグレードが、既に終了している。

 まもなく、次世代のOSが、運用可能となり、ますます、オールドモデルとして、使える機能を減らしていくだろう。

 そうなってなお、キーボードを接続して、負荷のかかるインターネット上での記事執筆を、行ないますか?

 ぴーぷす、ぴーぷす。

 ぽわ。ぽわ。

 無印の第九世代のiPadに関しても、事情は、似たようなもの。

 OSは、まだ、最新版が利用可能だが、なにぶん、ホームボタン搭載の、Lightning端子モデル。

 できることと言えば、やはり、電子書籍と、ネット検索と、ミュージック・ビデオの再生くらい。

 完全に、余暇ですね…。

 タッチペンを全く使わないユーザーで、申し訳ない。

 二台のiPadに関しては、もう、打てる手は、打ち尽くした。

 外観も設定も確定し、これ以上、改変の余地は、どこにも。

 このまま、そっとしておきたい。

 リセットしてしまい込むでもなく、がんがんヘビーユーズでもなく。

 時折、出て来て、こんにちは。

 ご機嫌、いかが。

 SIMカードを抜いたiPhoneと、iPodの中間くらいの位置付けで、寿命まで、仲良く、付き合いましょう。

 ぴーぷす、ぴーぷす。

 ぽわ。ぽわ。

 iPodとiPadは、増やさない。

 iPhoneは、Proシリーズを、継続購入する。

 iOSデバイスは、これで、大筋が、定まった。

 不測の事態は、もちろん、あり得るが、できる限り、この方向で進むことができるよう、願うばかり。

 さあ、いよいよ、最後の難関。

 …どうしようもないね。

 買い替えた方が、本当は、いいんだろうな。

 そこまでわかっていて、なお、13インチのMacBook Proを、手放すことが、どうしても、できない。

 高かったから、ではないことが、唯一の救い。

 バッテリー保ちです。

 とにかく、ロングライフ。

 そこだけが、悔しい。

 こんなにも、丈夫で長持ちの機体と、道半ばで、別れるなんて。

 逆に言うと、その他は、いまいちなんだね?

 …いまいち、どころではない。

 合わな過ぎて、心身を歪めるくらい。

 もうやめなよー。

 しおどきだよー。

 …ありがとう、脳みそくん。

 断腸の思いで、離脱に入ります。それでは、また。

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