千文小説 その1016:sleepy
こんにちは、上村元です。よろしくお願いします。
眠気は、センサーです。
退屈であったり、拒絶であったり、危険であったり。
何らかの不都合が予測される際に、一種の警告として、眠くなる。
ぴーぷす、ぴーぷす。
ぽわ。ぽわ。
…膝の上、西武ライオンズのバスタオルにからまって、大爆睡の愛猫は、日がな一日、身の危険を感じているのか?
それはまた、別の話。
睡眠欲求に基づく眠気は、愛猫を見習って、できるだけ、尊重&解消しましょう。
寝不足が、一番の不摂生です。
ぴーぷす、ぴーぷす。
ぽわ。ぽわ。
しかし、寝足りている、かつ、変な時間に来る眠気は、要注意。
慎重に、原因を、突き止めねばならない。
例えば、先ほど、iPhone12 miniで、電子書籍を読んでいて。
首ががくんと傾くくらいの眠気に襲われ、慌てて、中止しました。
ちなみに、本のせいではない。
同じ作品を、無印の第五世代のiPadで読んでいても、眠くはならない。
12 miniが、メインのiPhoneだったら、かなりの大ごとです。
すぐにでも、買い替えなければならないレベルの、不適合のサイン。
でも、miniは、あくまで、余生。
二度と現役復帰の可能性のない、役目を終えたデバイス。
もう、あんまり、がんがん、使うなよ。
心身からのたしなめ、と解釈して、間違いはない。
わかりました。
電子書籍は、iPhone14 Proと、無印の第五世代のiPadで、読ませていただきます。
ぴーぷす、ぴーぷす。
ぽわ。ぽわ。
さて、iPadです。
あまりにも、無印の第九世代を使わな過ぎるので、とまどって。
後継機、他に、探した方がいいのかな。
Apple社の公式サイトを開いて、iPadのページを、熟読しようとしたところ。
…やっぱり、眠くなっちゃったよ。
やめとけ。
まだ早い/もう遅い。
いずれにせよ、新規購入の停止を促す警告であることに、変わりはない。
わかりました。
iPadは、当面、買いません。
今ある二台で、どうにか、回していきます。
…と、宣言すると、また、眠くなるのは、どういうこと?
ヘビーユーズの第五世代はともかく、第九世代の存在が、やはり、いまひとつ、なのか。
リセットして、箱に収め、クローゼットにしまわないと、進まないのかな…。
ぴーぷす、ぴーぷす。
ぽわ。ぽわ。
と言っても、無印の第九世代、既に何度も、リセット済み。
そのつど、復活して、炬燵に舞い戻ってしまう。
さすがに、キーボード付きカバーで固定しようとしたら、特大級の警告に見舞われて、慌てて、処分しましたが。
薄紫色のフリップケースに、Appleギフトカードに付属のステッカーを貼って、静かに鎮座していれば、何も起こらない。
逆に、起こらな過ぎて、怖いくらい。
いちおう、無印の第五世代と、同じアプリを開いてみるのですが。
すらすら。
さらさら。
あまりにも、動作がスムーズで、何のとっかかりもなく。
電子書籍、読んだっけ?
わからなくなるほど、印象に残らない。
ぴーぷす、ぴーぷす。
ぽわ。ぽわ。
設定も、データも、全てが、第五世代の複製。
お気に入りのアクセサリーが付いている、とかでもなく、何もかも、純正。
リセットしても、まるで不便はなく、寂しさも、特にない。
…こういう関係が、愛の真逆、なんだろうな。
縁あって、来てくれたはずなのに。
何一つ、実らない。
契約結婚、仮面夫婦。
ラブコメであれば、そこから大逆転が起こるのが、王道ですが。
残念ながら、現実なので、このままだと、永遠に、平行線。
なんとかしなくては。
どうやって?
ぴーぷす、ぴーぷす。
ぽわ。ぽわ。
頭で考えつく限りの、ありとあらゆる手段は、試し終えた。
外形も、ホーム画面も、これ以上、変えるところはない。
もし、無印の第五世代が、突然、使用不能になったとしても、即座に、第九世代に、スライドで、乗り替える気はしない。
失われた第五世代を悲しみつつ、隙間時間は、iPhoneたちと、過ごすだろう。
じゃあ、第九世代って、なんなの?
全く、第五世代の後継機に、なっていないよ?
…面目ない。
こんなにも、何も起こらない関係というのは、初めてです。
よっぽど、合わないんだね。
潔く、手放したら?
…そうした方が、いいのかも。
ステッカーだけ、残しておいて、カバーは、外して。
リセットして、箱に収めて、クローゼットには、入れない。
よそ様に譲るか、リサイクルに回すか、手はずが整うまで、本棚にいて。
どうしても、見つからない場合は、Appleの下取りシステムも、検討に入れる。
それで、いかがですか、眠気よ?
ぴーぷす、ぴーぷす。
ぽわ。ぽわ。
…なんとなく、眠く、なってきました。
実際に、リセットする前に、もう少し、考えます。それでは、また。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?