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学級日誌と読書感想文とブラインドタッチの話

この記事では、ゲームと小説の感想を書き始めてから、ブラインドタッチの練習をし始めた話をします。テーマは文字入力関連のあれこれ。


タッチ・タイピング(英: Touch typing)とは、パソコンやワープロにキーボード入力を行う際に、キーボード面の文字刻印に頼ることなく、指先の感覚だけを頼りにしてキーを叩くタイピング技法。ブラインド・タッチ、タッチ・メソッドとも呼ばれる。出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

ブラインド・タッチが和製英語で、正式名称はタッチ・タイピングっていうのを初めて知った。馴染みがあるのは前者なので、以下の文章もブラインドタッチの呼び方のままで書き進めます。


ブラインドタッチ......それは憧れ。手元を一切見ずに画面だけを見て文字を打つ姿はかっこいい。習得しようと練習するも、その度に挫折してきた我が人生。何年もPCを使ってはいるが、タイプ技術はダメダメのままだ。PCの画面を一切見ずに、手元のキーボード凝視のつたない文字入力は、誤字脱字ばかりでとても遅い。

学生時代、情報の授業でブラインドタッチをするクラスメイトのタイピングの速さ&正確さに驚き、憧れた思い出。どうやって技術を身につけたのか聞けずに今に至る。げんじつちほーの知り合いには習得者がいない......あのとき聞けばよかった。

練習方法でよく耳にするのが、タイピングゲームだ。私は何度も手を出したが……その度に挫折。モチベーションが……習得するまで継続することは叶わなかった。でもまあ……私には必要ない技術だし……このままでいいか......ぬるま湯タイピング人生。ブラインドタッチへの憧れを抱えたまま生きていくつもりだった......

そんなある日、沼が現れた。そしてハマった。
ファイアーエムブレム風花雪月だ。

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自粛期間も重なり、無人島と掛け持ちの教師生活の日々。ゲームのプレイ記録を付けるようになった。ゲーム日記とか久々だ……牧場物語の作物品質管理ノート以来だよ……

学級日誌はじめました。A6サイズのノートに挿絵と文章をかいていく。だんだん感想を書くのが楽しくなり、気が付けば冊数がどんどん増えていった。
Switchのスクリーンショットは2000枚を超えた。目当ての一枚を探すのが大変になった。(フォトアルバムつくりたいな……)
それらを一つの媒体でまとめたくなった。文章と画像を、未来の私が見やすい形で手軽にまとめれる場所……辿り着いた先はnote。それからアーカイブ作業を進める日々が続く……と思いきや

ニンジャスレイヤーにハマった。沼の掛け持ちだ。たいへん!たのしい!

学級日誌で感想を書く楽しさを知った私は、自然とニンジャスレイヤー読書感想文を書くようになった。今では読みながら次々に現れるここすきポイントを、PCのメモ帳にガンガン打ち込むスタイルを採用している。今までアナログノートに書いていたはずの感想文が、いきなりデジタル化。これにはいくつか理由がある。

まず最初に、私は出先の電車内や飲食店で涼しい顔してニンジャスレイヤーが読めない。不意打ちで笑ったり泣いてしまうので公共の場は大変に危険だ。そもそも、こちらの感情を剥き出しにして読みたいタイプの小説なので、人の目を気にせずにあらゆる感情を解放できる自宅で読むのがとてもすきだ。まあ自宅以外の選択肢はないんだけど......

ちなみにおうちニンジャする際には、場面に合わせたBGMと共におやつ飲み物を摂取し、環境を最大限整えてから活字にダイブ!するのがすきです。テンションは映画鑑賞スポーツ観戦ニチアサタイムと同等......閑話休題。

二つ目の理由、それは私の手書き文字の読みにくさ。ただでさえ読みにくいのに、あふれる感情の赴くままに書いた文字は、いつも以上に読みにくい。キモチがそのまま筆跡に影響。学級日誌のアーカイブ作業で一番大変なのは解読作業だ。当時の記憶とスクショと挿絵と、まだ読める部分の文章を頼りに、PCのメモ帳に再編集する作業......書いた当時は見返すことを一切考えていなかった為、解読班への負担が半端ない......あとアナログ文章をデジタル化する作業が普通に大変なんだ......

最後の理由、それはタッチパネルの文字入力。速度も遅いしミスも多いしとにかく壊滅的。フリック入力に適応するのは当分出来そうにない。キーボードでのろのろ打ち込むぬるま湯タイピングのほうがまだマシなレベルだ。噂によると、スマッホで小説やレポート、論文などを書き上げちゃうツワモノが存在しているそうだ......すごいや......適合者......

そんなこんなで、ニンジャ読書時の環境、手描き文字解読の難解さ、アーカイブ化する際のアナログからデジタルに移行する手間、文字の入力方法......これらを加味した結果、PCのメモ帳に読書感想文をしたためる現在のスタイルに落ち着いた。なんだかんだで今はこのスタイルがとても気に入っている。

Switchのゲームプレイの最中に書く学級日誌の場合だと、いちいちPCを立ち上げるのが面倒なのでアナログノートが私の最適解なのだが(手書き文字問題はこれから改善していく予定だ......)、ニンジャを読む媒体はPCなので、読みながら感想を書き、その後アーカイブ作業をするってなると、最初からPCのメモ帳に書く方が私の場合はいろいろ都合がいい。

学級日誌アーカイブ作業やニンジャ感想文を始めてから、私はPCのメモ帳の良さに気が付いた。私はnoteの記事作成の際、まっさらな状態からいきなり書き進めることはめったにない。まずはPCのメモ帳に下書きを作る。そこから文章をnoteにコピペし、手を加えていくのだが、PCのメモ帳......これの利便性、有用性、重要性に......改めて気がついたんだ......

そう、PCのメモ帳がめっちゃ便利なことに気が付いた。令和になり!はじめて!新たな気付きが生まれた2020の秋......

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↑実際のメモ帳。

PCのメモ帳はすばらしい。画像が貼れるし、ジャンルごとに整理整頓できるし、単語検索もできて、何より気軽にどんどん書けちゃうのがとてもすばらしい。noteの下書きだけでなく、備忘録、絵日記としても活躍してくれています。これが無いと私はなにも書けない。開発者に足を向けて寝られない。この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございます。


ここからブラインドタッチの話です。もう2000文字超えたよ......

PCのメモ帳に読書感想文を書くようになってから、これまで以上にキーボードと触れ合う時間が多くなった。そして改めて自分のタイピング技術の情けなさを痛感した。ミスタイプがとにかく多くて書き上げるまでの時間がめちゃくちゃかかる。

次々と生まれる感想をアツアツのうちに形にしたいのに、タイプ技術がスピードに追いつかないもどかしさ。もっと速く正確にタイピングするにはどうすればいい?ネットの海にダイブした結果、ブライドタッチを勧められた。何度も挫折してきた憧れの技術......自分には不要な技術だ......と言い聞かせてきたが、必要とする日がついに訪れたのだ......この日を境に私のブラインドタッチ練習がはじまった。

手元を見ずにPCの画面を注視しながらキーボードを触る。ショートカットのcommand+Zキーなら、お絵かき時の使用頻度が多いため手元を確認せずに入力できるが、それ以外ではしたことがない。ましてや文章なんて......

最初はとにかく難儀した。ミスをする度に手元を確認したい衝動に駆られる。だがキーボードを見ることは許されない。もどかしい。いくらミスタイプをしようが、目線はまっすぐPC画面のまま。deleteキーを押そうとして何度もSiriを起動した。予測変換に頼らず、単語の最後の一文字までブラインドタッチで入力する。こうしてキーボードの文字配列を体に染み込ませていった。

今では文字入力のすべてをブラインドタッチで行なっている。この記事もそうだ。嘘じゃないよ。まだまだミスばかりのぎこちない指運びだが、なんとか身についてきた。あれだけ挫折してきたはずなのに......拍子抜けしている。

ブラインドタッチの練習を始めて、初めて気が付いたことがある。画面を見ながら文字を入力するので 、リアルタイムで生まれるミスにすぐ対応できる。今まで手元だけを見て文字を打ち、入力し終えてからはじめて画面を見て、タイプミスが存在していないかを確認していた。このやり方だとすぐにミスに気がつけない。ミスを発見した後また打ち直すむなしさ......この無駄ムーブが無くなり、以前の方法よりずっと速く正確にタイピングできるようになった。文字入力がより楽しくなった。ブラインドタッチってこんなに快適に文字が打てるんですね。知らなかった......

キーボードに対しても発見があった。練習を始める前は、手元を見ずにタイピングなんて出来っこない!どこにどのキーがあるなんてわかりっこない!と思っていたのだが、ちゃんとわかるように設計されているのだ。FとJのキーに突起が存在する理由......ホームポジション......新概念を手に入れた。手元がどんなに迷っても突起のおかげで必ずおうちに帰れる......ちゃんと意味があったのね......突起......

キーボード全体がデコボコしているのも大事な要素だと感じた。視覚と触覚をフル活用して文字を打っていく。ローマ字を習った小学生当時、キーボード学習下敷きをもらったが、あれでタイピングの練習をするのは大変だ。ひっかかりが一切無いのでおのずと手元を確認しながらのタイピングになってしまう。そしてそれに慣れた後、今度はブラインドタッチの敷居を高く感じてしまう。少なくとも私はそうだった。下敷きがデコボコしてたらダメだけどさ......

お箸の持ち方、ペンの握り方、泳ぎ方のフォームなど、いちど染み付いた自己流の型を、正式な型に矯正するのは大変だ。自己流のままで適応出来る人はそのままでもいいかもしれないが、正式とされる型にはそれなりにちゃんと意味がある。私は自己流のときよりずっと快適になったのがすごく嬉しいんだ。ずっと泳げていると勘違いしたまま沈んでいたんだ。正式な型を身につけて、改善点も見つけられた今これから更に快適に泳げるのがとてもうれしいんだ。とてもうれしい......

どうして今まで挫折してきたのか?自分なりに分析してみた。比較してみた結果、目標とかゴールとかの違いがみえてきた。

今までの目標は「ブラインドタッチができること 」だった。技術を習得するためにタイピングゲームをしてきたが、私は時間制限のある中で、ひとつでも多く単語を入力してハイスコアを獲得することにモチベーションを見出せなかった。

しかし今回の目標は「快適に感想文を書くこと」だ。好きなことを快適に書きたい欲求。どんなにミスしても書きたい欲求の後押しでどんどんキーボードに触れたのがよかったのかもしれない。好きなものの力、感想を形にしたい欲求はすごい。

お箸の持ち方の練習で、豆つかみゲームなどの練習をして技術を磨くのと、快適に食べる為に、おいしいご飯を食べながら実践で技術を習得する......そんなかんじのイメージだ。ゲームを楽しく遊んで習得できる人もいるだろうし、食べながら実践で身につける人もいるのかもしれない。今回は後者で上手くいったケースだ。実績解除のようだ。ゴールを技術習得にするより、楽しみながら続けていって、気が付いたら身についていたってのが理想だなあ......どんなことでも......

語学学習の場合でも楽しみながら実績解除できたらなによりだ。

肩の力を抜いてドイツ語学習をする考え方がいいなと感じた箇所を引用。

目標があまりにも長期的で抽象的だとゴールが見えづらいし          合間合間に「俗っぽい目標」が挟まってることは意外に重要なのかも(p.42)

「俗っぽい目標」。ちなみに著者の白乃雪さん目標は、

①好きなマンガに出てくる面白い表現で夫と会話してみる(p.42)
②好きなマンガを訳して夫に布教する(p.42)

好きなものの力はすごい。

ニンジャスレイヤーを一通り読み終えたら、原文の英語版と翻訳された日本語版を読み比べてみたい。新しいことが出来るようになるのはとても楽しい。今回ブラインドタッチを練習して実感した。感想文以外にも色々なことを書いてみたい。楽しんで文章を書きながらタイピング技術も磨いていけたら......そのうちタキさんめいた凄腕ハッカー級の指捌きに......ハッキング技術が必要になったらいずれ......必要とする場面が来るかはさておき。以上ブラインドタッチの話でした。


以下キーボードについてのあれこれ

キーボードの今後はどうなるのだろうか。

ローマ字を習ってもタイピングする機会がなくて持ち腐れてしまう小学生はどれだけいるんだろうか。プログラミング学習なんかもタブレット端末が主流で、タッチパネルの文字入力がどんどん普及していくんだろうか。

タッチパネルのキーボードは私には使いにくいんだよなあ......液晶画面はツルツルしていて触っただけではどこにどのキーがあるかわかりにくい。触覚頼りのタイピングには向いていないと改めて感じた。デコボコのキーボードを使ってブラインドタッチをして文字打ちをする楽しさを知れた私はとても幸運なのかもしれない。

生まれるのが遅かったら、多分一生キーボードに触れずにいたかもしれないな......キーボード学習下敷きの存在も知らないままだったはずだ。今でもローマ字学習の時に配布されているんだろうか?

文字入力もどんどん変化していくんだろうなあ。脳内と直接繋いで文字起こしとかSFめいた未来もすぐそこまで来ているかもしれない。私が知らないだけで.....

キーボードを打ちながら自分の考えをまとめていくのが楽しいので、キーボードにはまだまだ現役バリバリでいてほしい。いや本当にツルツル液晶のタッチパネル式のみの未来になったらどうしようね。まあそうなったらその時考えよう。




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