1006gの君

4月29日の夕方、2人目の娘を出産した。予定日より2か月も早く、体重は1006gしかない。生まれて今日で3日目だが、まだ変わらないような体重だと思う。生まれたときの体重が2,500g未満の赤ちゃんを「低出生体重児」といい、なかでも1,500g未満の赤ちゃんを「極低出生体重児」と呼ぶそうで、娘は後者にあたる。極低出生体重児は全ての赤ちゃんの1%もいないそうだ。まさかこんな時にこんなレアカードを引くとは。上の娘は3000gをゆうゆうと超えて生まれてきたし、私自身も小柄だとか小さめだとかいう言葉とは無縁の人生だったので、自分がこんな小さな赤ちゃんを生むことになるなんて、4月の頭まで1ミリも思っていなかった。

小さ過ぎてまだ抱っこもできていないし、そもそもどれくらい小さいのかもよくわからない。手術台の上で初めて対面した時は、既に布にしっかり包まれていて目元や口元しか見えなかったし、昨日も今日もNICUに行ったけど、保育器の中で色んな管や布に覆われて、部分部分をチラリチラリと見ることはできたが、やはり全体像が見えない。わからないけど、たぶん全身で大人の握り拳〜下腕8分目くらいだろうか。そこに大人の指くらいの、か細い手足が付いてる感じ。本当に小さくて頼りなくて、うっかり持ち上げでもしたら頭や手足がポトっと落ちてしまいそうだ。今日看護師さんが仰向け⇄うつ伏せにしていたのを見て、大丈夫とはわかりつつもハラハラしてしまった。まだ私にはフェザータッチより優しい、触れるか触れないかの、つんつんとか、なでなでしかできそうにない。

これから娘がどう育つか、知識も覚悟もないけど、記録は出来る限りしていきたいと思う。


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