【スケッチジャーナル】楽しく真剣に向き合えよ【始めました】
スケッチジャーナルという名の修造本。
スケッチジャーナルの本というものを読んだ。著者のツイートが流れてきたのがきっかけで本の存在を知り、なんとなくkindleでポチって積読状態になっていたのを開いてみたのです。
買った時は、手帳にゆるく可愛いイラストを添えて手帳ライフをエンジョイしよう!みたいな軽く読める本だと思っていたのですが。
読み進めていくうちに、これは日常をイラストで彩る以上の熱い何かを訴えている本だということがわかってきました。
このような本は大体著者が使っているノートや文房具の紹介があり、作例がいくつか載っていて、ステップごとに写真とキャプションがあって…とどちらかといえば写真がメインになることが大半だと思うのだけど、どう考えても文字量が多すぎる。私はいつも、カラーのkindle本はipad pro 11inchを横にして見開きの状態で読むのだけど、それだと文字が小さくて読みにくいな、と思うくらいには文字がびっしりと並んでいる。
最初に読んだのは新刊であるスケッチジャーナル BEGINNERSの方であるのですが、冒頭でスケッチジャーナルの効能として「整心…心を整える 自己需要/自己肯定/ポジティブ」などと書いており、思っていたよりも視座の高い本だぞ、というのをちらつかせてきていました。
そしていつだって自己受容問題に悩んでいる私が飛びつくのは当たり前なのだった。実際その冒頭を読んでテンションがあがりました。笑
そもそも、スケッチジャーナルとは
スケッチジャーナルとは、人生を記録する「自分日誌」だと著者のハヤテノさんは位置付けています。普通の日記と異なる点は、「記録と振り返りを通じて『自己肯定感を高める』ことを目的としている所です。言うならば自己探究を本気で真剣にやると言うことです。日常で起きた出来事だけでなく、好きな言葉やモチーフなどを書き溜めてもよし、とにかく大事なのは、「自分が何を好きなのかを見つけて、自分をご機嫌にできる方法を知ること」、「それを見つけるための行動を惜しまないこと」。
どんなものをこのジャーナルに書き加えたいかなあ、そのためにはあそこへ今度行ってみようかなあ、と、ジャーナルを発端として行動を促していくのも大事です。自分で行動をデザインする力。
そして本では、スケッチジャーナルを作るためのネタ集めをやるにはどうしたらいいか、画材選びはどうしたらいいか、などについても丁寧過ぎるほどびっしりと説明されており、1mmでも「やってみようかな」と思ってしまった読者に必ずペンとノートを手に取らせてみせるまでは絶対に離さないと言わんばかりの気迫が伝わってきます。
丁寧過ぎるあまり、普通に書けば3行で済みそうな説明もステップの一つ一つに図解を入れた結果、4ページにまたがっちゃう、みたいなそんな熱さです。
その熱量に当てられて「これは紙で買わねば、前の著作も買わねば」と本屋さんに走った私。笑 2冊とも読了しましたが、一貫して感じるのは「何もそこまで…!」という熱です。そしてその熱はちゃんと読者に伝播していくなあと感じました。
では、スケッチジャーナルに何をかいていくのか。
なんでもいいのですが、まずポジティブに解釈したモノに限ります。「ジャーナル」だから起こったことは何でも言いと思いきや、スケッチジャーナルの目的は自分の「好き」でページを埋め尽くすことにあるので、ネガティブな事実があったとしてもその中から前向きに解釈できることを抽出するとか、工夫を入れると良いみたいです。
そして、テーマの選び方としてめちゃくちゃ大事なのが
「簡単で、努力要らずで、自分が楽しめること。」
本格的に描こうとしていきなり難しいテーマに挑戦してもぜっっっっったいに続かないので(経験者)、無理せずできることで楽しむと言うのが大事。
これは本当に私に当てはまるのですが、絵を描こうとすると、というか何事もなんですけど完璧主義の側面がめちゃくちゃ邪魔してきて全然描けないのですよね。というかテーマすら決まらない。失敗したくない。ノートに、私の人生に少しの失敗も刻みたくない。instagramにいるあの人やあの人みたいに美しい線を引いて、美しい色塗りをして、美しい投稿で見せびらかしたい。
そういう気持ちがあると他人と比較しますし、自分がとてもつまらない存在に思えてきて、描いたものも楽しくなく見えてきて、結局描かなくなります。描かなくなると上達もないので、ますます楽しくなくなり(以下、悲しみのループ)
本の中でもそういうメンタルブロックへの対処法がとても細かく丁寧に書かれています。よくTwitterでも同人業界で、神絵師に対する憧れと嫉妬が混ざった感情を表現している作品が流れてきますが(おけけパワー中島のことを言っています)、私達は、絵を描くという行為を、なぜこんなにも自分の価値とか存在意義と簡単に結びつけようとするのでしょうね。
よそ見してないで本気で自分を喜ばせろ
そのようなメンタルブロックのソリューションを一言で表すならこういうことかなと思いました。本でも引用されている千住博さんの言葉があまりにも素敵でした。
思わず孫引きしちゃう。とても素敵なのでこの本も読んでみようとおもいます。というわけで、そういうメンタルブロックに立ち向かうためにもとにかくどんどん描いていって、どんどん失敗していかなくちゃ、ということなのです。
ただ、著者の紹介するステップ通りにやると工程が多いなーと思ったので、その辺はズボラな自分なりに調整が必要そうだなと思いました。と言いつつ、ネタを集めるゼロノートと1日のトピックを1つだけ決めて書く3行日記はやってみています。笑
私今3行日記の他に、普通の日記と朝のモーニングノートやってるんだけどめっちゃ挫折が目に見えてない? ←この辺りを下書きでかいてから一週間立ちましたが途切れ途切れになっています。イエイ。まあまた始めればいいだけですが。
実際に初めて見たよ
本をじっくり読んだあと、いよいよ私も初めてみることにしました。文房具好きの私の家には出番を待っている高級ノートが10冊くらいいるので、すぐにでも始められるのです。とはいえやっぱり始めるぞ!と意気込むと尻込みしちゃいそうなので、中途半端に使ったままのノートで-1.0号をやってみることにしました。
使っているのはNBCのノンブルノートA5無地。私これに使われているパスピエクリーム紙がめちゃくちゃ大好きなのですが、いかにも高級そうなハードカバーでとても恐れ多いのです。そこをガツンと使っていきます。
問題は、私は著者のように「パフェを食べたい!」とか思うこともなく、なかなか食のためにとか、どこか知らないところにいこう!という気持ちがわかないタイプのインドアマンなため、テーマ選びは苦戦しています。
なので「とりあえず今めっちゃやりたいことってなんだろう?」と探ってみることから始めています。すると「とにかく色で遊びたい」というのが出てきました。描きたいものはあんまり浮かばなくて、色を塗って完成させる行為それ自体に憧れを感じています。なので今は水彩や色鉛筆、マーカーなど色もので遊びまくる、描くものはなんでも良い、もはや四角を塗り込むだけでよいという設定にしています。
そういう感覚がずっとあるので、画材だけは豊富に取り揃えています。水彩絵具、油性色鉛筆、マーカーたち、顔彩のキラッキラするやつ、などなど。そして最近クレパスも増えました。うふふ。
金色の顔彩で紙面をキラキラさせて、自分の中の幼女を満足させることからやってみようと思います。
飽きたらまた何か考えればいいしね。
スケッチジャーナルの2冊は、とにかく好きなところがいっぱいあるのでこれから擦り切れるほど読み込んで行こうと思います。
結局、私が一番やりたいのは自分で自分を楽しませることなんだなと思っていて、そういう「没頭する」というトピックにも色々言及してて勝手に著者と趣味があうわ!!と興奮しています。笑
メンタルのことや描くことについて、没頭することについてなど、いろんな本から引用しているのもとても良くって、そして引用されてる本も全部私好みのやつなので、みんな読んでみようとおもっています。
他人の顔色うかがってる場合じゃねえ、
もっと自分に真剣に向き合えよ
というのメッセージが十分過ぎるほど伝わるスケッチジャーナルはインターネットで疲れている人たちにおすすめです。
特に私は自分を救いたいと思いながら深いところで自分に向き合うのを避けたい傾向にあるので、そういう自分を丸ごと包み込めるようなスケッチジャーナルを創って行きたいと思います。
本を読みながら過去のわたしとつながる部分があったり思うところがあったりで全て書ききれてない感じがするので、またなにかまとまったら吐き出そうと思います。ってすでに3800字書いてるよ?!
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