Sound Healing
先日、ニュージーランドの南島にあるカラメアに住む早苗ちゃんの主宰するRaw Beauty Communityにて、Sound Healing(サウンド・ヒーリング)についてお話する機会を頂いた。
カラメアとZoomを繋ぎ、早苗ちゃんにはお散歩してもらって自然の音をシェアしてもらう。オンラインでもしばしの間、まるでそこにいるような気分が味わえた。
音も波。
心地よく感じる・受け取れる音、自分に合う音もあれば、その逆もある。
参加頂いた方に、自分が好きな音や癒される音(自然の音、楽器、音楽など)をシェアしてもらう。人それぞれ異なる音に惹かれ、癒される。
また、「無音が好き」というのもとても興味深かった。
特に都会に暮らしていれば、自然に耳に入ってくる音は人工的なものが多い。
あるものばかりが癒しになる訳ではなく、ないこともまた癒しになる。
ニュージーランドのカラメアは「何もない場所」で、私が初めてそこを訪れた時、それまで日常的に聞いていた人工の音が一掃される経験をした。
歩いていても、車も通らなければ、誰もいない(たまに牛がいる)。
聞こえるのは鳥と、風、木々や草の揺れる自然の音。
そして、誰もいないから、大声で歌ったり、叫んでみたり、いろいろしてみたところから、自分とのおしゃべりが始まった。
そこでよく聞こえたのは、「自分の声」だった。
「自分の声」というのは、録音して聞いてみると、自分が聞いている声と違ってなんだか恥ずかしい。自分ってこんな声してるんだ、とか、こんな声を周りの人は聞いているんだ・・とか。
発した声は空気を伝って音となって相手に届いているもので、自分が聞いている「自分の声」というのは骨伝導して内側に響いているものだから違うものだけど、それはつまり、
「自分の声」は自分にしか聞こえない特別なもの
ということ。
自分とのおしゃべりは、独り言とも言うのだろうけど、自分の内側を見る・知るのにとても効果的だったと思う。それまで、考えることはあっても、実際声に出して言ったりはしなかったから。
誰かと話す時も、文章に書く時も、自分の思いや考えそのまま出すってなかなか難しい。でもそこに自分しかいなければ、何を言っても構わない、自由になんでも言える。
(そこで何をどう話すのか、についてはまたこんど。)
そして、自分だけの「自分の声」は、自分を癒す効果があるという。
外から入る様々な人工の音を消し、内なる自分の声に耳を傾ける。
これは、一般的に言われるSound Healingとは違うかもしれない。
でも、誰でも・どこでもできるシンプルなヒーリング方法であり、人間本来の自然の治癒方法のひとつなのかもしれないと考えている。
企画中の南の島での面白い活動に使いたいです。