こんな気持ちと言えてしまうほどに在り来りな僕のこと

少なくとも都合のいい関係なんかではないよねってそう割り切ったはずだった君が居ないことに気づけない、視界が揺れているような、ピントの合わない生活の中で最低だけを回避している、なんとなくで開けたピアスはもう塞いでしまったし、君との繋がりがまたひとつ消失してしまったような気がして、僕の手前、寂しさの枠が抜け落ちる、もっとはやく堕ちてしまえればこんな気持ちに足止めを食らうことなんてなかったかな、シアーシャツじゃまだ夜は肌寒くて、かといってカーディガンを着れるほどあの過去を乗り越えられていないしな、寒いねって腰に手を回す君の思惑はやっぱり致死量の夜ですか、簡単に可愛いよって言えてしまえるような君にわざと騙されてみるのもいいかもね、隠れて見えないところの痛みは、お互い色々あるよね、って軽く流せてしまえるほどの軽傷じゃないから、こんなにも歪んでしまって、どうしようもないよなって苦笑いしてるだけで日々が通り過ぎていく、膨れた感傷だけが自我で、変に勘違いしてたからこれも芸術なんだって言い張ってた、継ぎ接ぎだらけの言葉の向こう側で、荒いモザイク越しに好きの安売りをしてた、とか、そういうのもうやめにしようよ、寄せ集めの雰囲気が勝手にカテゴライズされていく過程とか見てられないからさ、丁寧に生きていたいね、できるだけ、嘘偽りない言葉を抱えていたいね、表面だけは、綺麗でいたいです、知らない間にそことそこがいい感じになっていて、教室の窓は開いてる、伝わらないようにって堪えているのにひとりで歩いていかないでよ、また僕の声を奪っていいから、まだいなくならないでいて、ごめんね。

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