案外悪くない、私の嫌い
私はイエベ秋だから青色の服は似合わないと、ずっと思っていた。
これしか似合わないと決めつけた服で溢れる私のクローゼットは暗い服ばかりが集まった。
母が私に似合うはずだと買ってくれた青色の服。
買ってきてくれたのに一度も着ないなんて悪いよな、と思って渋々着た青い服は予想外に似合ていて、新鮮な気持ちになった。
私は昔から夏が嫌いだ。夏はどうも陽キャの季節な気がして、夏に私の居場所はないように感じていた。
加えて、汗をかくのも気持ち悪くて嫌いだ。
けれど、夏になると毎回私は空を見