見出し画像

過去に見たことのある現在

既視感(デジャヴ)か過去との親和性

はじめに

2019年12月から2023年4月(現在)まで、この四年にも満たない短い期間で人生を大きく狂わされた人も多いと思います。現状として、多くの人々の周辺で、もう元の仕事や生活へは戻れなくなってしまった人、戻るどころか不幸にも向こう岸へ逝ってしまった人が、少なからずいるのではないでしょうか。僕の周りにも、そういう人が複数います。
ここ三年強の期間を思いかえせば、日々目の前で矢継ぎ早に展開された不可解な出来事や狂乱、その結果として表れる人々の苦悩や憤り、そんな不幸が連続した時代でした。将来、世界史の教科書へ太文字で記載されるべき重要な時代だといっても過言ではないでしょう。

そしてその渦中にあって、それら多くの時代の悲劇が、僕にある不思議な感覚を抱かせたのです。それは、今ここで生きているこの時間【現在】が、いつか【過去に見たことがある】…あるいは少し前に経験したことがある…という一見するとあり得ない風変わりな感覚でした。
つまりそれは【既視感(デジャヴ)か過去との親和性】に近い感覚だったのです。ひょっとすると、僕たちはいつか歩いたはずの道をもう一度歩かされているのではないか、そんな特異な感覚を持ったのです。

本稿の目的は、僕が偶然にも感得したその個人的感覚を皆様と共有することにあります。

あのときはアンインストールできて、ほんと良かった…

タダより高くつくモノはない

その昔、タダだからといって、使っていたパソコンへ※β版の新しいOSをインストールした。すると即日で原因不明の不具合が多発し始めた。もう何もかもが滞ってしまい、激しく後悔し自分に腹を立てながら、慌ててアンインストールした。そんな苦い経験が僕にはある。【タダより高くつくモノはない】を痛感し心に刻み込んだ。

なにはともあれ【あのときはすぐにアンインストールできて、ほんとに良かった】。とはいうものの、もし仮にアンインストールできなかったらと思うと、今でもヒヤッとする。なぜなら、決して元へは戻せない不可逆的な現象が世の中には存在するからだ。
そして後に、※β版のOSをインストールするような人を、IT業界では俗に人柱(ひとばしら)と呼ぶという裏話を友人から聞いて、ゾッとした。

ところで、ここ最近の話なのだが、僕は上述の話と類似する事象を知っている。おそらく誰もが知っているはずだ。

※β版(ベータ版)とは、開発の最終段階にある製品で、一般に市販される前段階のもので、実験的に希望するユーザーへ配られるモノのこと。任意の希望者のみ使用するので、製造者責任は存在しない。

それで、このWIN95ってのは何に使うんだい?

ほんの少し前まで、無条件で絶対的に信頼できるモノがあった、でも今はどこにも見当たらない

僕がまだ学生だった1995年は、今からふり返って思えば、とても牧歌的な時代だった。阪神大震災やオウム事件など暗い事件もあったが、総じて現在よりは朗らかな時代で、今では到底考えられないようなすっとぼけた愉快な話がそこら中に転がっていた。

むかしむかし陽気なおじさんが、多分酔った勢いだろう、よく調べもせず無警戒に、その場のノリで電気街の長い行列にならんだ。これだけ長い行列ができて皆が欲しがっているのだから、きっともの凄く良い商品で自分にも必要なモノに違いない…そう単純におじさんは考えたのだ。
そしてやっと自分の順番が回ってきて、その自分ではよくわからない商品の箱を手にして一言【それで、このWIN95ってのは何に使うんだい?】と発したとさ。

牧歌的な時代では、こういう陽気でおっちょこちょいな人たちが、深く考えなくても、悪意とは無縁に安全に生きられた。言い換えれば、その時代には誰もが【無条件で絶対的に信頼できるモノがあった】のだ。

そういえば現代でも、場所は電気街ではなかったが、日本中で似たような長い行列が出来たことを僕は記憶している。僕は、あの陽気なおじさんのように、皆が並んでいるからといってよく調べもせず、得体の知れないモノに関する行列なんかへ無警戒にならぶなんて、恐ろしくて出来なかった。
なぜなら、1995年には確かに存在していた、複雑で認識しづらい悪意から身を守ってくれるような、絶対的信頼に足るモノが【今はどこにも見当たらない】と僕は感じていたからだ。

現代でも、あのときと同じだ。陽気でおっちょこちょいなおじさんたちが行列を作っていた。

見かけ二つ、実質一つの勢力が演じる寸劇

あれは単なる狂騒で、マッチポンプか茶番劇でしかなかった

2000年前後、僕たちパソコンユーザーは驚くべきスピードで進展した技術革新に翻弄され続けた。それはパソコンのハード(機械的側面)とソフト(プログラム的側面)との間に生じた未曾有の惨事だった。

あの時代、両者(ハードとソフト)の性能が小刻みにしかも頻繁に向上し続け、その影響下でユーザーは長く苦しめられた。それでも、けなげなユーザーたちは、最適の動作環境をなんとか維持するために、なけなしの大枚をはたくことを余儀なくされ、それを甘んじて受け入れていた。
つまりハードもソフトも現在より何倍も早く型落ちしてしまい、結果的に頻繁に新調せざるを得なくなる、そんな過酷な状況だったのだ。
CPUのクロック数が少し上がるとアプリの性能と負荷も、待ってましたとばかりに、空かさず上がってくる。流石にここまで高速化すればもう充分だろうと思いきや、またぞろ間髪入れずにクロック数が少し上がってくる…。こんな冗談のような無限ループかイタチごっこが短期間の内に高速回転したのがIT革命だったのだ。

あの当時の僕は、日進月歩の技術革新で両者(ハードとソフト)がお互いに切磋琢磨し、問題を解決しあって素晴らしい成果を上げているのだから、あるいは最新の技術に触れらるのだから、多少の出費は仕方がないか…などと純朴に考えていた。しかし、冷静に眺められるようになった今日では【あれは単なる狂騒で、マッチポンプか茶番劇でしかなかった】と断じられる。

あの無限ループかイタチごっこを他愛もないゲーム遊びで例えるなら、次のような描写となるだろう。初めにハード側が机に手を乗せる、するとその上にソフト側がマウントを取るように手を乗せ重ねる。またすぐに今度は下になっているハード側の手が抜き取られ、逆にソフト側の手の上へ重ねられてマウントを取る。
僕を含め多くの人が当時、こんな繰り返しの運動を絶えざる技術革新と理解していた。ところが少し離れたところから冷静に眺めてみると、切磋琢磨してマウントを取り合っているはずの二つ手は、実はなんと巨大な人物の右手と左手で、いわば【見かけ二つ、実質一つの勢力が演じる寸劇】のようなものだったのだ。

戦慄するのだが、これは先日、プロジェクト・ヴェリタスがファイザー社幹部へ仕掛けた囮取材で暴き出した、ウィルスとワクチンのスキャンダラスな関係と全く同じ構造を持っている。
いつの時代も、無限ループかイタチごっこに見える現象は、事前に綿密なコンセプトが練られ、抜け目なく慎重に設計され、しっかりと管理されつつ運用されるのだ。

フェイクアラート詐欺 あなたのPCにウィルスを検知しました!

もし対処しない場合には、とんでもない厄災があなた自身へ降り掛かってくるだろう

記憶が正確でないのだが、確か2013年くらいからだったと思う、その頃からインターネット上で悪質な詐欺が横行するようになる。この詐欺は、今ではほとんど見掛けなくなったのだが、事例は少ないものの、いまだに存在してはいるようである。そして恐らく、一回でもこれを経験したという人は、かなりの数にのぼるのではないかと思う。というのも、一時はそれほど頻繁に使われる手口だったのだ。この詐欺は、概ね以下のような経緯をたどる。

ある日リラックスしてインターネットをしてると、突然、大音量の警告音がけたたましく鳴り響く。不意をつかれて、ビクッと動揺する。そしてモニタを確認すると、ど派手な警戒色でパトカーの回転灯を連想させるようなデザインで【あなたのPCにウィルスを検知しました!】という表示が現れて、点滅を繰り返している。大音響の警告音は鳴り止む気配がない。
点滅表示の近くには、ウィルスにはすぐ対処が必要で【もし対処しない場合には、とんでもない厄災があなた自身へ降り掛かってくるだろう】云々と書かれた警告文もある。さらに対処する場合のボタンも、しっかり目立つ位置に配置されている。だいたいこんな感じだろう。
当然、ウイルス検知なんて真っ赤な嘘で、動揺から焦って騙されて対処のボタンを押してしまうと、詐欺サイトへ誘導される仕組みになっている。

この手の詐欺は【フェイクアラート詐欺】 と呼ばれるもので、かなり効果的に不安心理へ働きかけるよう設計されている。だから誰でも最初は驚くものだ。当然、僕も最初は驚いた。
しかし一旦、深呼吸をして落ち着いて、冷静に対応すればなんということはない。ここで、冷静な対応を実践するためのコツを一つ紹介しよう。最も手軽で且つ確実な手法は、鳴り続ける大音響のアラートを無視するか耳を塞ぐかだ。こうすれば驚くほど冷静に対応できる。僕はいつもそうしてきた。
要するに、不安心理へ効果的に働きかける最大の仕掛けが大音響アラートなのだから、それに気を取られさえしなければ大丈夫ということだ。

そして先にも述べたが、現在でも少数ながら、このフェイクアラート詐欺は存在し続けている。誰もがすぐに想起できる事例があるはずだ。そのディテールはオリジナルとのそれとは少々異なるが、全くの同形式と認識してもいいだろう。
いつの時代も、とかく「ウイルス検知」という言葉は効果的に人々の不安心理へ働きかけるようだ。しかも大声でいつまでも連呼されると、冷静な対応ができなくなる人も出てくるだろう。

トロイの木馬 善意あるいは無害を装って入り込んでくる

信頼と信用そして良心が悪用されている

インターネット黎明期から、存在している悪意のプログラムに【トロイの木馬】がある。かつてはこれをウィルスと呼んでいたが、後に続々と多彩な悪意のプログラムが現れて、各挙動別に分類する必要性に迫られた。
そこで現在【トロイの木馬】は、※1マルウェアの一種として、ウィルスとは異なる項目にカテゴライズされている。
名前の由来はギリシャ神話(トロイア戦争)のエピソードだ。木馬は敵への贈物で、敵を油断させ欺くための囮。そして、その中に潜んで城塞へまんまと潜入した兵士たちが、内部から破壊工作を仕掛けたり友軍を招き入れたりする有名な話だ。悪意のプログラムの挙動が、このエピソードに似ていることから名前の由来となったのだ。

2018年あたりから流行りだした【トロイの木馬】にEmotet(エモテット)がある。教育機関で働く事務員のパソコンから、瞬く間に被害が拡大したという報道を覚えている人もいるだろう。Emotet(エモテット)の巧妙なところは入り込んだパソコンのメール送信済リストを悪用して、被害を拡大させるプロセスにある※2
つまり、誰だかわからないパソコンから送信されたメールなら警戒もするだろうが、知り合いのパソコンから送信されたメールで、しかも過去行った遣り取りを模したメールとなれば、逆に警戒するほうが稀だろう。言い換えれば【信頼と信用そして良心が悪用されている】のだ。これが【善意あるいは無害を装って入り込んでくる】ということだ。Emotet(エモテット)の侵入は具体的に以下のような経緯をたどるだろう。

あれ…〇〇さんからメールがきてる…この前のプロジェクトはもう終わってるはずなのに何だろう?まぁ良いかぁ…エクセルの添付ファイルもついてることだし…ひょっとすると請求の計算でも間違ってたかなぁ?とりあえず開けてみるかぁ…無視して〇〇さんに迷惑かけられないしな…
などと信頼している相手からのメールを開き、良心から添付ファイルをアクティブにしてしまうと木馬に入り込まれるというわけだ。
そして次の段階へ移行する。今度は、木馬を引き入れてしまった彼のパソコンの送信済みリストが悪用されるのだ。もちろん彼のパソコンからは、大量の迷惑メール(木馬)が排出(shed)されることになる。これが被害を拡大させる経緯だ。

誰だかわからない怪しい組織や人物が勧めてくるのではなかった。世界の衛生や健康に携わる国際機関がお墨付きを与えてきたモノがあった。テレビに出ている学者や医者または弁護士や政治家、果ては有名芸能人までがこぞって推奨してきたモノがあった。
そして次の段階では、木馬を引き入れてしまった人が、自分の周辺に不可解で危険な物質を排出(shed)している。その事実を僕たちは知っている。それは製薬会社も認めている事実だ。

※1マルウェアとは、Malicious(悪意のある)とSoftware(ソフトウェア)とを組み合わせて、作られた造語のことだ。その意味は「悪意のあるソフトウェア」で、ウィルスやトロイの木馬またはスパイウェアなどの総称、あるいは上位語にあたる。
※2本節では、新しいトロイの木馬(Emotet/エモテット)の挙動を事例として、パソコンへの侵入とネットワーク拡散の経緯を主題としている。トロイの木馬がもたらす実質的害悪(Bug/バグ)については、次節の主題として扱う。

Bug(バグ)その深遠な意味

プログラムやシステムだけでは飽き足らず 人体や食料にまでもbugを入れ始めたのかも知れない

バグ(Bug)と聞いて真っ先に思い浮かぶ意味は、プログラムの不具合の原因である。それから、プログラムのバグを、それこそ虱潰しに駆虫し、きれいに仕上げる作業をデバック(Debug)と呼ぶ。これもバグから派生した言葉だ。
この言葉は現在では昔と比べて、幅広い意味で使われるようになってきている。日本語で使われだした初期では、問題をひきおこす原因(プログラム上のmistake)という意味合いが強かったが、問題そのもの(プログラム上のproblem)を指すような使い方も現在では一般的になってきた。また「バグる」と動詞化して、パソコンの調子がおかしくなる、あるいは想定外の不可解な挙動をする、などの意味に使う場合もある。自分では使ったとことはないが、一度はどこかで、例えば小説やアニメのセリフなどで、聞いたことのある言葉ではないだろうか。
このバグ(Bug)という言葉には、他にもいろいろと興味深い意味があるので、後で辞書を紐解いてみることにする。

さて、前節でマルウェアのトロイの木馬の話をしたが、木馬を引き入れたパソコンにおこる想定外で不可解な挙動(前述の例では、送信済み履歴を悪用し迷惑メールを自動送信すること)もバグの一種といえる。
加えて、典型的なトロイの木馬は、一旦パソコンへ侵入すると、外部から別のマルウェアを呼び込む機能を持っている。まさしく神話のように、城塞内から城門を開き、友軍を招き入れるようなものだ。外部のマルウェアに対しての抵抗力か免疫力がゼロになると表現してもいい。だからトロイの木馬は様々なバグの温床にもなりうるのだ。
このようにトロイの木馬がひきおこすバグには、それ自体が原因となる一次的なバグ、そしてさらにそれが招き入れた別のマルウェアが原因となる二次的なバグ、この二種類があるのだ。

それでは、辞書(Cambridge Dictionary)でBugの意味を調べてみよう。
Bug noun 名詞のバグ

1. (INSECT)昆虫
a very small insect
小さな昆虫 
2. (ILLNESS)病気
an illness that is usually not serious and is caused by bacteria or a virus
バクテリアかウィルスが原因で惹き起される一般に重篤でない病気
3.(COMPUTER PROBLEM)コンピュータの問題
a mistake or problem in a computer program
コンピュータープログラム上のミスか問題点
4. (DEVICE)装置
a very small device fixed on to a phone or hidden in a room, that allows you to listen to what people are saying without them knowing
電話機や室内へ秘密裏に設置される盗聴用の小さな装置
5. (ENTHUSIASM)熱中 熱狂
a very strong enthusiasm for something
何かに対する強い熱狂

Bug verb 動詞(他)のバグ
6. (ANNOY)苛立たせる 悩ます
to annoy or worry someone
誰かを苛立たせる、または悩ませること
7. (HIDE DEVICE)装置を隠す
to place or hide a listening device inside something
盗聴器をなにかの中へ設置する、または隠すこと

このようにBug(バグ)には、いくつかの興味深い意味がある。【Bug(バグ)その深遠な意味】には、ここ三年強ほどの期間に、僕たちが経験した不可解な出来事のエッセンスのような概念が、啓示的、暗示的に散りばめられている。はたしてこれはただの偶然なのだろうか。
少し前からそしていま現在も、僕たちの大切な仲間の多くが、無警戒に取り込んでいるトロイの木馬のようなモノがあった。そしてそれは、即効性のバグも遅効性のバグも含めて、様々なバグを彼らに生じさせてはいまいか。

Bug(バグ)の最も興味深い意味は、2. (ILLNESS)病気 だ。辞書にはバクテリアかウィルスが引き起こす軽微な病気とある。具体的には、単なる風邪かインフルエンザを指すのだろう。ただし軽微とは、抵抗力か免疫力が充然に機能しての話だ。もし仮に、トロイの木馬に4回も5回もたて続けに侵入されていたとしたらどうだろう。当然、免疫力は皆無に近い状態となっているはずだ。これではいくら軽微な風邪とはいえ、重症化してタダでは済まないかもしれない。さらに、より重篤な病気を呼び込む可能性も充分にある。
4. (DEVICE)装置7. (HIDE DEVICE)装置を隠す はやや都市伝説的か陰謀論的か、そんな趣を持っている。名詞の場合は盗聴器を意味し、動詞の場合はそれを仕掛ける行為を意味する。小さな虫がスパイのように、対象に気づかれず会話を盗み聞きするイメージだろう。マルウェアの機能でいえば、バックドア(裏口からの不正アクセス)かキーロガー(キーボード操作を読み取りパスワードなどを盗む)にあたるだろう。実は、例のトロイの木馬のようなモノは、マイクロチップが内密に入れられている危険なモノで、接種者の人体の様々なデータを採取、監視、送信するために電磁波をだしているなどと主張する人たちもいる。これに関しては真偽不明で、正直、僕にもよくわからない。将来的に実証されるかもしれないが、現時点で、それはまだ完了していない。ただしここで重要なことはその真偽ではなく、そういった話が存在すること自体にある。つまり、IT業界で過去に起こったことや習慣や用語、そういった事象とここ数年の不可解な状況の間に、極めて強い類似性あるいは親和性が認められるという点だ。
そしてここ三年強という期間、あのトロイの木馬のようなモノは、始めはおかしな 5. (ENTHUSIASM)熱中 熱狂 の渦のような狂騒を巻き起こし、後に僕たちを長く 6. (ANNOY)苛立たせる 悩ます ことになったのだ。
3.(COMPUTER PROBLEM)コンピュータの問題 この意味に関しては、本節の冒頭に述べたので割愛する。

2023年の4月現在、ここ三年強の間、我々を悩まし続けた不可解な流行病は終息へ向かうかのように、落ち着きをみせている。ところが、別のこれまた不可解な昆虫食の問題が出現し始めている。一難去ってまた一難という状況だろう。
もし仮に、2019年以降現在まで連続している不可解な出来事の下絵を描いた人物がいるとするならば、間違いなくIT関係の事情や戦略に精通した人物だろう。1995年から2020年辺りまでの四半世紀に蓄積された経験と知識そして戦略、それらが凝縮され洗練されて、この三年強の期間に生かされたのではないだろうか。僕はそう推察している。
最後になるが、Bugの意味の一番先頭は 1. (INSECT)昆虫 だった。【プログラムやシステムだけでは飽き足らず 人体や食料にまでもbugを入れ始めたのかも知れない。】ちなみに、昆虫食はentomophagyかeating insectの表記が一般的らしい。流石にBugは使われていない。
というのも、ロングマン英英辞典を眺めてるとき、語源の一部が記載されていた。現在のBug(名詞)の意味の由来が推察されていたのだ。それは驚くべきことに、なんとBugが元々持っていた意味、(evil spirit)悪霊あるいは(scarecrow)案山子/かかしに由来するらしいのだ。

おわりに

ここに紹介した六つのエッセイと画像は、2023年の2月後半から3月前半にかけてツイッターに投稿したツイートがベースとなっており、そこへ大幅に加筆したものです。最初は、ふざけた思いつきのツイートだったのですが、いろいろと調べていくうちに、いくつかの興味深い事実と出会い、エッセイとしてまとめようと思い立ちました。

ひょっとすると僕たちが、今後、長く付き合っていかなくてはならない、そんな Bug(バグ)が(evil spirit)悪霊(scarecrow)案山子の意味から生じたかもしれないことは、不謹慎ではありますが、僕にとって面白く興味深い発見でした。
ある意味で、案山子のように見かけ倒しでほとんど役に立たないモノのせいで、悪霊のような不気味で不吉な災いを引き寄せてしまったのかもしれません。
そして残念なことに、その禍々しいBud(バグ)の全貌も、まだ明らかになっていません。今現在、僕たちはそれを想像するしか手立てはありませんが一つの可能性として、六つのエッセイで考えてきたような手法もあるかと思います。この悲惨な絵を描いた者たちの思考パタンと戦略は、今の僕たちには、もうなんとなく予想がつくはずだからです。今後も、いろいろな意味でBugに注目していこうかと思っています。次は【蚊】ですかね。

少し前まで都市伝説か陰謀論と思われていたことが、現在では、イーロン・マスク(ツイッターファイル)やジェームズ・オキーフ(プロジェクト・ヴェリタス)の活躍で、事実であったと白日の下へ曝されています。この情報開示の流れが継続し、ここのところ連続している不可解で剣呑な事態の完全解明が早期に達せられることを心より祈っております。
また、ワクチンの副反応で今なお苦しんおられる方々、そして不幸にも命を落とされてしまった方々へ、深くお見舞いとお悔やみを申し上げます。このような大惨事が二度と繰り返されないように、皆で経験を共有し、知見を蓄積していければと思っております。

2023年4月 なるるえる


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?