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現役大学教員が教える「中堅私大院卒(修士)」でも大学教員になれる方法【プロローグ編】

数ある記事の中から本記事に目を留めていただき感謝申し上げたい。

本記事は,学位も学歴も研究能力も人並み以下の現役大学教員が,同じような経歴・能力の方でも大学教員への道を切り拓くノウハウを公開するものである。

 今回は【プロローグ編】として無料で配信する。もし気に入ってもらえれば,大学教員になるためのノウハウを記した有料版(今後投稿予定)を購入いただければと思う。

最近は有料・無料を問わず,「大学教員になるには」系の記事がネット上で多く見かけるようになってきた。
かくいう筆者もかつて公募戦線に身を投じ,数々の辛酸を舐めてきた経験を持つ。現状を打破しようとnoteで有料記事を購入したこともある。

ただ,そのような有料記事では有益な情報はいくつもあったが,どの記事もある「違和感」を感じていた。
今後投稿していく記事では,その「違和感」の正体について語った上で,筆者がどのようにして大学教員になれたのかノウハウをお伝えしたいと思う。

本記事では,その前段階として一つ重要なことを述べておきたい。
それは,この記事内容は以下の方々にとってはそれほど有益にはなり得ない可能性があるため,自己責任でお読みいただきたいということである。
記事を読んで時間を浪費した等の苦情は一切受けつけない。

本記事を読んでも有益ではないと思われる方々

1. 理系の方
2. 査読付き論文本数が多く,自分の研究能力を高く評価している方
3. 研究が三度の飯よりも好きで,教育や学務なんて糞食らえ!と思っている方
4. 有名大学じゃないとダメ!Fラン大学なんてもっての外という方

以下,個別に説明していこう。

1. 理系の方

 まず,筆者は大まかに言えば社会科学領域の研究者であるため,いわゆる理系の大学教員事情には疎いということが挙げられる。

例えば,この記事の読者の方は,大学教員公募に関わる一番メジャーなサイト「大学教員公募戦線 仏恥義理シェキナベイベー」(http://shakeitupbabynow.web.fc2.com/)をご存知のことと思うが,このサイトやサイトが作られるもととなった2ちゃんねるの書き込みでは,主に理系戦士たちの悲哀が赤裸々に綴られている。

筆者はその内容を見るにつけ,「マジかよ!理系って地獄じゃん!」と思ったものである。それは「博士号必須」,「査読付き原著論文数十本」,「科研費等の競争的外部資金獲得」は当たり前。これだけの実績があっても大学教員として就職できない事実に震えたわけである。

後に語るが,筆者は学位,学歴,研究能力に対して大きなコンプレックスを抱えている。その立場から見れば理系の大学教員ポストは神々が坐す聖域と思えてしまう。
もちろん,文系でも有名大学であればモンスター級の業績を求められるだろうが,通常は理系と比較してだいぶマイルドである。したがって,理系諸氏にはほとんど参考にならないと予想される。

逆に言えば,筆者のようなポンコツでも大学のパーマネント職に就けるという事実を知ってもらえれば,少しの勇気と希望を与えられるのではないかとも思うのだが。

2. 査読付き論文本数が多く,自分の研究能力を高く評価している方

査読付き論文がたくさんあり,自分は研究者として大きな成果を残せる自信があるというそこのあなた。悪いことは言わない,こんなくだらない記事を読んでいる暇があったら研究を進めて論文を書くことだ。そんなあなたなら実力で栄冠を勝ち取るだろう。

この記事は,「研究能力はそれほどないが,研究はそこそこ好きで査読付き論文もほとんどないけど大学教員になりたい!」という超絶わがままを如何にして実現するのかに主眼を置いている。

3. 研究が三度の飯よりも好きで,教育や学務なんて糞食らえ!と思っている方

大学に身を置いている諸兄であれば言わずもがなであるが,大学教員の仕事は「研究」,「教育」,「学務(大学運営)」の三本柱である。

自分の好きな研究だけで生活できるのであれば最高だが,現在の大学は一部の有力国公立大学や私立大学を除けば,研究だけをやる教員は必要とされていない。むしろ,研究をすると煙たがられる大学すらある。

今後は今まで以上に少子化が進み,多くの大学では選ぶ側から選ばれる側になり,淘汰される大学も出てきている。大学側は少しでも学生数を確保するため,手厚い学生支援や教育を売りにするようになる。そうなると,研究室に籠もって好きな研究ばかりやっている教員よりも,教え上手で人当たりの良い「一般的な」教員が求められるのである。要は,学生はお客様であり,お客様の顧客満足度を上げることが至上命題なのである。

それに加え,大学教員の重要(?)な職務として学務(大学運営)がある。各種委員会に所属し,大学の運営方針に関わることを議論する。もちろん大切な内容もあるのだが,如何せん会議が多くかなりの負担を強いられるし,くだらないことに時間を費やすことも少なくない。

あなたが「研究」はしたいが「教育」や「学務」には携わりたく無いというのであれば,研究所に所属するか市井の研究者として趣味で研究をするしかないだろう。

4. 有名大学じゃないとダメ!Fラン大学なんてもっての外という方

そう言えるあなたが羨ましい。

確かに有名大学の教員ともなれば周囲から羨望の眼差しで見られるだろうし,給与も比較的高額になるだろう。しかし,日本には774の大学が存在し(2019年4月時点),その多くは国立大学や超有名私立大学ほど知名度は高くない。

もちろん,有名大学(比較的偏差値が高い大学)では優秀な学生の割合が多くはなるが,必ずしも大学の偏差値が大学の質を担保できているかは甚だ疑問である。

例えば,地方の小・中規模大学であったとしても,その土地の人材として重宝される場合もあるし,有名大学出身者でも社会で通用するとは限らない。

事実,筆者の経験としてFラン(とも呼べないような)大学で,夢を実現するために一生懸命に努力する優秀な学生をたくさん見てきた。

自ら咲きたい場所で花を咲かせることも重要であるが,置かれた場所で咲くことも重要であると筆者は考える。自らの手で有名大学のパーマネント職を手に入れられるのであればそれはそれで素晴らしいことであるが,そのような方に筆者が提供できる有益な情報はないだろう。

以上,本記事を読んでも毒にも薬にもならない方々について私見を述べてきた。
その理由は,第一に読者諸兄の貴重な時間を無駄にしないためであるが,今後,私のように学位も学歴も研究能力もそれほど高くない人間が大学教員のパーマネント職を得るまでのノウハウを有料記事として配信するからでもある。

読者諸兄には,納得いただいた上でご購入いただき,是非栄冠を勝ち取るための一助となりたいと考えている。

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