パワープレイ

丁寧、細やか、繊細。
目指したいし、そんな所作を見かければ嬉しさが込み上げます。

「目指したい」に透けてみえる、私の力ずくで適当でおおざっぱな一面。ふと思い出したので書いてみようかと思います。


大学生のときの話。
大学宿舎備え付けのベッドにはマットレスのみ置いてあり、他の寝具は自分で用意しなければいけないことが、入居後に判明しました。

シーツ、枕、掛け布団など最低限のものは貸し出し&クリーニング可と思い込んでいたので、何の準備もなく一夜を明かすことに。

(貸し出してくれるタイプの宿舎もあったので、全部そうだと勘違い。寒かった)

翌日私は、掛け布団、ベッドパット、枕、シーツ、ついでにスリッパを買い込み、ママチャリで45分かけて自宅まで持ち帰りました。

宅配サービスの文字が目に入るも「面倒だし自分で持ち帰ろ」。

ママチャリのかごに枕を無理やりねじ込み、買い物袋を背負い込み「いけるっしょ!」で不安を取っ払って自転車を走らせました。

無事帰還できたのは運がよかったってことなのでしょう。その布団は今も使っています。


社会人2年目の話。
就職を機に住み始めたおうちに別れを告げ、引っ越すことにしました。電車で20分圏内の、小さな引っ越しです。

持ち物整理と部屋づくりを兼ねての引っ越しにしたかったので、業者には頼みませんでした。何回かに分け、車で荷物を運ぶ作戦です。(友人に手伝ってもらいました)

何回かに分けて、と決めたのは自分です。運転できないのに車で運ぶと決めたのも自分です。(なんという他人頼み)

でも、飽きてしまいました。一気に終わらせたくなってしまったのです。

運転できない私に残された手段は、公共交通機関と自分の足のみ。

布団を収納袋にしまい込み、それを抱えて新居に運びました。電車と徒歩で合計50分くらい。

11月の夜だったのに、汗だくになりました。警察に捕まらなかったのも、やはり運がよかったってことなのでしょう。


こと布団についてはパワープレイでどうにかしようとする自分。可笑しいけれどそんなに嫌いでもないです。きっと今後も発動します。


20220623 Written by NARUKURU

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