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一生懸命、粛々と

某月某日

朝、目覚めたら8時だった。
7時にセットした目覚ましに気づかなかったことに動揺する。

年度末に向けて細々とした対応事項があって、それらを終えていくためにいつもなら一息つくところを省いたり、ちょっと就業時間を伸ばしたりして、やりくりする日々が続いている。
ひとつひとつはたいしたことないし、一過性のことなのでまあ大丈夫なのだけど、疲れるものは疲れる。

私はそこそこ早起きできるけど、心身のスイッチがオンになるまでたっぷりと時間をつかいたい派。在宅ワークかつ9時半始業なので、8時に起きていればまあ余裕なのだけど、いつもならあるぼーっとする時間とか、ストレッチの時間、お茶を飲む時間は省かれるわけで、微妙に整ってない感覚のまま仕事に取りかかる。

まあ大丈夫なんだけど。どうにかはなるんだけど。

手帳を開き「定時退勤をきめる」「ヨガをしたい」「外を歩きたい」と力強く書いた。その日は寝る前に念入りに足裏オイルマッサージと、首回りをほぐすヨガをした。ひとつでも自分の「やりたい」を叶えられたことに安堵する。

布団に入り、目をつむる。

某月某日

鏡にうつる自分の顔に、ほうれい線があった。
前からいたのだけど、存在感を増していた。
26歳の顔に、しっかり居座っていた。

静かに見つめたあと口をぷくっと膨らませて、コラーゲンスティックを塗り込んだ。

某月某日

久しぶりの仕事終わりのチョコザップ。年始から始めたチョコザップ生活だが、手っ取り早く気分転換できて割と気に入っていた。ここしばらくは退勤時間が押したり、あまりにヘトヘトで筋トレどころじゃなかったのだけど、ジムに行きたいと思えるくらいに回復してきた。

いつも通り10分ヨガ、下半身トレマシン3つ、5分ヨガをこなす。仕事中まったくつかわれていなかった筋肉たちに招集をかけ、負荷をかける。トレーニングを終えたころには取るに足らないモヤモヤなどはなくなっている。本当に手っ取り早い。

また週に複数回チョコザップできる日々に戻していきたいなと思った。

某月某日

髪が伸びていい具合に収まるようになってきた。つい1週間前には耳がでるくらいの長さにまで切ってしまおうかと思っていた。微妙なラインを越えたということだろう。

髪に関して、私はつくづく忍耐弱い。だから生きてきたうちの3分の2くらいはショートカットでいるんだと思う。

某月某日

きょう読む本を選ぶ。

ここ1カ月くらい、僕のマリか、瀬尾まいこか、くどうれいんの本を手に取っていたけど、もう違うなと思った。最近は見ていなかった本の並びを指でたどり、小川糸「つるかめ助産院」を抜き取る。

読みたい本がかわるときは、風向きがかわるとき。さあ、いまの自分はどうしたいんだろう。ほんのりとした高揚感とともに家を出た。

20240316 Written by NARUKURU

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