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AIとの合作小説『珍・桃太郎』前編

※AIが考えた文章を加筆修正したりしてみた実験的作品です。

 むかし、むかし、あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。おじいさんは山へしば刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。
 おばあさんが川で洗濯をしているとなんと、大きな大きな桃がどんぶらこどんぶらこと流れてきました。
「なんと大きな桃じゃろう! 家に持って帰ろう」
 と、おばあさんは桃をひょいっと肩に担いで家に帰りました。
 おじいさんが帰ってきたので、その桃を一緒に食べようと、でかい鉈で切ろうとしました。すると、桃の中から元気な男の子がパッカーン! と出てきました。

 おじいさんは言いました。
「おまえの名前は今日から桃太郎だ!」
「はい!」

 こうして、おじいさんとおばあさんのところに誕生した桃太郎はすくすく育ち、あっという間に10歳になりました。

 ある日のこと、おじいさんは桃太郎を連れて鬼ヶ島退治に行くことにしました。悪い鬼を退治するのです。
「では行くとするか。行ってくるぞい、ばあさん」
 家を出ようとすると、家の戸口に一匹の犬が現れて言いました。
「お供しますワン」
 そうして、おじいさんと桃太郎と犬は鬼ヶ島へと旅立って行きました。

 途中、道ばたで一人の乞食に出会いました。
「何か食べ物をお恵みください」と乞食は言います。
 桃太郎が言いました。
「この人を助けてあげましょう」
 おじいさんとおばあさんも同意したので、おじいさんは大きな袋の中から柿を取り出して、乞食にあげました。
 すると乞食はびっくりして言いました。
「これはとてもおいしいです。ありがとうございます。私は私の名前を忘れてしまいました。何という者だったか……あっ、思い出した! 私は猿田彦大神でした。あなた方の旅路にはきっと良いことがありますように!」
 そう言って、猿田彦大神と名乗った男は消えていきました。

 一行は再び、鬼ヶ島を目指して進んでいきます。
 次に現れたのはキジでした。
「キジってどんな鳥?」
 と桃太郎が訊ねると、おじいさんは答えてくれました。
「キジというのは、頭から尾まで真っ赤な美しい鳥だよ」
「へぇ」
 桃太郎はあんまり興味がなさそうに相槌を打ちました。するとキジは怒りました。
「もうちょっと興味をもってくれてもいいんじゃないですかね?」
「ごめんなさい」
 桃太郎は素直に謝りました。
「まあいいでしょう。私はキジの雉子と言います。よろしくお願いしますね。ところで皆さんはどこへ行くんですか?」
「鬼ヶ島だよ。悪い鬼たちをやっつけに行くんだ」と桃太郎が答えると、雉子は驚いた顔をして言いました。
「それは大変だ! 鬼たちは強いですよ? でも大丈夫。私の羽を持って行ってください。これを持っていれば必ず役に立ちますよ!」
 そう言って、雉子は翼を一枚ちぎって渡してくれました。
「ありがとう。大切にするよ」
 桃太郎は喜んで受け取りました。

 一行がさらに進んでいくと今度はサルたちが現れました。
「こんにちはー!」
 とサルたちがあいさつをします。そんな彼らに向かっておばあさんが言いました。
「みなさん、これから鬼ヶ島に行くのですが一緒に来ませんか?」
「ぜひ行かせてください!」
 こうして、おじいさん達は仲間を増やして進んで行きました。

 しばらく進むと今度はイヌたちが現れました。
「わんわん!」
「わぁ、かわいい!!」
 桃太郎が目を輝かせると、おじいさんが言いました。
「この犬達も連れていきたいところだが、最初の犬がいいと言うかどうか」
 すると最初の犬が言いました。
「私は構いませんよ。しかし、あまり大勢になりすぎても大変です。この犬たちを競わせて、一番強い犬を連れてきましょう」
 最初の犬はそう提案しました。桃太郎はその提案を受けました。

 犬たちの激しいバトルが始まります。どの犬もみんな強く、なかなか決着がつきませんでした。
 そこで、おじいさんとおばあさんは仕方なくクジ引きで一匹を選ぶことにしました。運もまた強さです。

「では始めます」
 くじ引きの結果、選ばれたのはなんとチワワでした。
「わんわん!」
 チワワはとても嬉しそうな顔で吠えました。他の犬たちは残念そうに去っていきました。

 新たな仲間を得たおじいさん達はいよいよ鬼ヶ島に向かいます。鬼ヶ島に向かうためには海を渡らなければなりません。
「まずは船を調達しないといけませんねぇ」

 とおばあさんが言ったその時、どこからともなく船がやって来てみんなの前に止まりました。
「さあ、乗ってください」
 船の上から声が聞こえました。声の主はなんと浦島太郎でした。
「これは助かった。ではお言葉に甘えて……」
 みんなを乗せた船は、鬼ヶ島に向けて出発しました。

つ づ く

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