創作『道に落ちていた失恋』


「好きです! 付き合ってください」

「──ごめんなさい」

 誰かの“失恋”が道に落ちていた。その道を通る誰もが、なんとも言えない顔に変わる。

 一体誰の失恋何だろうと思ってよく見てみると、なんと僕のだった。

 あの甘酸っぱさと、ちょっぴりの痛みを忘れないように、僕は失恋を拾い上げて、そっと胸にしまった。


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