ヘヴィメタル好きだからeagle fly free解説してみる
私はヘヴィメタルが好きです。こういう曲とか聴いてます。
ということを言うと、私を知っている大抵の人が「え、ヘヴィメタ聴くんですか?」と驚きます。
なんでや。そんなにヘヴィメタ似合ってない?
ヘヴィメタルではないですが、私は昔から激しい感じの曲が好きです。RPGのボス戦の曲とか。
私と同じ世代の人なら分かってくれる人もいるのではないかと思いますが、SFCのロマンシングサガ3の「四魔貴族バトル2」とかめっちゃ好きでした。ボス戦直前でセーブして、バトルシーンでストップして宿題の時のBGM代わりにするくらい好きでした。
私がヘヴィメタルを聴き始めたのは就職後すぐぐらいでした。
最初に挙げた曲はギルティギアシリーズという対戦格闘ゲームの曲なんですが、そのゲームのキャラの技名はヘヴィメタルの曲やバンド名でした。
そのことに気づいた私は、元ネタの曲を聴いてみようと思ってYouTubeで探して見ました。で、聴いてハマりました。めっちゃカッコいい!!!
子どもの頃から好きだったRPGの戦闘曲をさらにカッコよくしたような曲ばかりでドハマりしました。
特にHelloween(ハロウィン)というバンドのeagle fly freeという曲が私にぶっ刺さり、初めて聴いた時は歌詞の意味も分からないのに(私は英語が苦手)涙が流れました。
それで今日は、ヘヴィメタルを布教するために、ヘヴィメタルのクラシックとすら呼んでいい、名曲中の名曲eagle fly freeを紹介してみます。
歌詞と日本語訳を見ていきましょう。
いきなりなんだか不穏ですね。戦争という言葉も出てきます。
曲を最後まで聴くと分かりますが、この曲は世界平和を歌った曲です。
ヘヴィメタルと言えば奇妙な格好をした長髪の人がヘドバンしながらデスボイスでがなり立てるようなイメージがありますが(あるかな?)、意外に世界平和を歌ったり、人を勇気づけるような曲も多いです。
続いてBメロでも同じテイストの歌詞が続きます。どうやら、いろいろ理由を付けて戦争を準備する人たちのことを非難しているようですね。
Cメロです。
急に鷲が出てきます。何かの暗喩でしょうか。
大空を飛ぶ鷲といえば、国境などを気にせず飛ぶことなどがイメージされます。国境は人が勝手に線を引いたものですが、動物である鷲には関係ありません。
人の思惑を軽々飛び越える様子を「Doesn't care 'bout what's illegal 何が不法かなんて気にしちゃいない」と表現しているのでしょう。
サビです!
「Just make it your own way」の高音がたまりません。
歌詞としては「Follow the sign しるしに従え」が意味深ですね。
eagle fly freeを作詞したメンバーのマイケル・ヴァイカートはキリスト教的テーマやメタファーを歌詞に用いることが多いです。
では「人々の目を見開かせる」「鷲」とは、なんでしょう?
私はこれは「聖霊」のメタファーではないかと思います。
聖霊が何か、を一言で言うのは非クリスチャンの私には難しいのですが、神Godの一つのペルソナの現われ、とでも言いましょうか。人々の心を正しい信仰に導く役割があります。
「鷲」が聖霊であるなら、続く歌詞の「しるし」の意味は聖霊が人々に正しい信仰の方向を示す標、目印のようなものではないでしょうか。
「信仰」と聞くとキリスト教的すぎて嫌だなと思われる方は、「人としての正しい道」くらいに訳しても良いと思います。
「Follow the sign」、人としての正しい道に従おう、「Together we'll fly someday」そうすればいつかみんなで進んで行けるさ!と励ましているのです。
2Aメロです。
反核の雰囲気が出ていますね。
この曲は1989年に発表されました。1986年にはチェルノブイリ原発事故がありましたし、時代の雰囲気が出ているのでしょう。
また、科学技術の進歩は著しいのに、貧しい人はどこまで行っても貧しいままだ、という社会格差への批判のメッセージも現れています。
ちなみに「dime」は1ドルの十分の一の価値の硬貨です。1ダイム硬貨さえ貧乏人は見れないんだ、という意味ですね。
2Bメロです。
当時問題になっていた環境問題も取り上げています。
しかしこの2Bメロのラストは今までの歌詞より明るい兆しが見えています。
暗く、矛盾のある社会、でもだからこそ人類はより良い社会を創造するんだ、と激励する歌詞となっています。
ところで、「Ancient people persecuted」がちょっと解釈しづらかったです。
直訳すると「Ancient 古代の」「 people 人々」「 persecuted 迫害されている」なのですが、「古代の人々」が誰を指すのかピンときません。
調べてみると「先祖」と訳しているサイトがありました。私たちの先祖がないがしろにされているということでしょうか。
だとすると、私たちの先祖たち、つまり人類の過去の歴史がないがしろにされ、過去の歴史の過ちを繰り返そうとしていることへの警鐘かも知れません。
ここから再びCメロからサビに入ります。熱い!
そしてサビのあと、ギターソロが入ります。上記動画の2:46くらいからです。カッコいい!
その後、ドラムのソロが入ります!3:28くらいからです。
私はギターソロは聴いたことはありましたが、ドラムのソロは初めて聴いたので鳥肌が立ちました。亡きインゴ・シュヴィヒテンバーグのドラムというのが今となっては涙を誘います。
ドラムソロの後、再びCメロからサビに入ります。
重複になりますが、再び歌詞を貼りますね。
ギターとドラムのソロで盛り上げたところでCメロからサビに入るところは鳥肌立ちます。初めて聴いた時はここらへんで泣いてしまいました。
歌詞としても、2Bメロまでで反戦、反核といったメッセージから「That's what mankind contributed だから人類はなんとかして To create a better time より良い社会を創造しようとしてるのさ」と励ましてからのCメロ、サビです。サビの聴く人を勇気づける力も増すというものです。
そしてサビはラストが少し違います。繰り返しが入りますね。
「Together we'll fly someday いつか共に飛び立とう」から「Forever we'll fly」と続きます。敢えて訳は書きませんでしたが「forever 永遠に」です。
「いつか一緒に飛び立とう!永遠(とわ)に!」ですよ!
恒久的な世界平和を希求する歌詞だと、私は理解しました。
歌詞が終わった後に流れるラストのハイトーンボイスの「Wow~」もカッコいいんすよ…。是非聴いて欲しい。
いかがだったでしょうか。「ヘヴィメタルなんてうるさいだけ」と思っていた方、eagle fly freeはメロディアスだし、デスボイスでもないし、良い曲だと思いませんか?歌詞も良いしね!
そうそう、このHelloweenというバンドがeagle fly freeを発表した時のメンバーの平均年齢は20歳くらいだったんですよ。ボーカルのマイケル・キスクは若干18歳!
若いからこその熱いメロディに熱い歌詞に熱い演奏、若者特有のエネルギーに満ちた曲ですよね。
ヘヴィメタルなんて聞いたことない、なんて人もこれを機会に少し興味を持っていただければ幸いです。
本日は以上です。スキやコメントいただけると嬉しいです。
最後まで読んでくださりありがとうございました!