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プロダクトの負債を管理・解消する取り組み

こんにちは!エンジニア兼PMの小幡です。

今年中に引っ越ししたいなとぼんやり考えていたところ、よさそうな物件が見つかり急遽内見から1週間で引っ越しすることになっててんやわんやになっています。

さて、最近は基本週一出社かフルリモートでの勤務となりましたが、弊社ではそんな中でもいろいろな工夫をしてプロダクトの品質をあげられるように取り組みがされています。

そこで、この記事では自分が実際に関わっていて良いなと感じた取り組みをピックアップしてご紹介できればと思います。

Trelloによる課題管理

プロダクト開発にはどんなにテストやレビュー体制を充実させても必ずバグや利用者目線で使いにくいところが発生してしまうものかと思います。

これらを発見したら弊社ではTrelloで課題ごとにカードを作って起票し管理しています。

取り組みとしてはリモート中心になったときよりはるか前に始まったことですが、仕組みが社内で浸透していたことによりそこまで大きな問題なく管理ができているのかなと感じます。

運用としてはざっくりですが以下のようにいくつかボードを分けて課題管理しています。

【緊急対応ボード】
文字通り緊急度の高い問題(バグ)を管理するボードです。こちらは主にお客様対応を行うカスタマーサクセス(CS)部門が起票をして、エンジニアがその問題を解決することが多いです。

緊急対応を行うエンジニアは週で当番制になっており、当番になったエンジニアメンバ(FEエンジニア/BEエンジニア/APPエンジニア/エンジニアマネージャ)は朝ミーティングを行って、どんな問題が起きているか、解決の方向性などを話し合います。

Trelloに起票・コメントがあるとSlackに投稿されるよう連携しているため、周りにアラートをあげる人がいないリモート環境下であってもより早く気づきやすいような仕組みになっています。

【サービスに関する依頼ボード】
緊急ではないけど直したほうが良い、もしくはこんな機能があればうれしいという要望を全社員から吸い上げるためのボードです。

【問題管理ボード】
「緊急対応ボード」で一時対応済みだけど恒久対応できていない、もしくは「サービスに関する依頼ボード」で他部門であげられた問題をエンジニア側で管理するためのボードです。

これらのボードでは起票しやすさや報告の粒度を揃えやすいように以下のようなテンプレートが用意されています。

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特に複雑でもないのですが、このように誰でも報告できる&その報告が後からわかりやすく参照できるフローが整っていると次のアクションが取りやすくなっていると感じました。

また、実際にこの仕組みにより後述する負債を解消する取り組みがよりやりやすくなっています。

負債解消Week

まさにプロダクトの負債を解消するために、自分が取り組んでいる施策から離れて全エンジニアが3日間集中して開発・修正作業を実施する期間になります。

前述の課題を集めたボード達の中から自分で解決できそうな課題(負債)をピックアップして修正していき、最後にチームごとに発表という形を取りました。

負債という名前の響きもあり、解決するのにとても時間がかかる問題ばかりのような気がしていましたが、蓋を開けると意外と1人につき2〜3個の課題をたった3日間で解消することができていました。

自分の場合は、主にCS部門が使う社内ツールの機能改善を実施しました。せっかくならということでCS部門の方から負債解消Week中にヒアリングした結果、もともとボードに記載していた以外の課題や要望があったのでついでに改修し最終的に4件の課題を解決できました。

普段サービス利用者の方向けの開発をしていたので、社内のCSメンバーにも喜んでもらえてとても嬉しかったのを覚えています。

最後に

開発者の方は負債解消の大切さが身に染みている反面、経営者目線からは、品質向上や負債解消は直接利益に結びつきにくいためなかなか実施しにくいと思います。

ただ、バグ改修やそれに伴うコミュニケーションコストなど将来的な工数削減に結びついていると思うと、取り入れた方が長い目で見て得なのかなと感じるので、もっと負債を余裕を持ってなくしていける世界が広がることを願います!

もし運用面で何かこの記事が皆様の参考になれたら幸いです。

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