ノートPCはドッキングステーションとコラボが吉
ブログを見つけてくださり、ありがとうございます。
今回はデスク沼の話、「ドッキングステーション」の選び方の話です。
まず、オフィスや書斎など特定の場所でノートPCを利用している方は「ドッキングステーション」を使って、ケーブル1本でノートPCをデスクトップPC化することをおすすめします。
「ドッキングステーション」とは?
ドッキングステーションとは、パソコンとケーブル1本で接続して、HDMIやLAN、USBポートなど、さまざまな周辺機器をまとめて接続できる機器です(※)
ドッキングステーションのメリットを1枚の絵にまとめてみました。
ドッキングステーションがないと、ノートPCをディスプレイやキーボード・マウス、電源を接続させるのに大忙しです。
ドッキングステーションがあれば、ノートPCとドッキングステーションを1本のケーブルだけつなげれば、各種機器を使うことができます。
※似たようなアイテムとしてUSB Hubがありますが、自分が調べた限り機能の差がなくなってきていますので今回の記事においては同じモノととらえてください。
元々は、USB Hubは接続できる機器はUSB機器のみで、USB以外にもHDMIなど複数の接続ポートがある機器をドッキングステーションといっていました。
しかしUSB HubもHDMIポートを搭載している機器がでてきており、最近では、電源コードを独自に持っているものをドッキングステーションと呼んでいることもあるようです。
また、安価なのをUSB ハブとよび、高級品をドッキングステーションと呼んでいるように見受けられます。
ドッキングステーションのメリット
外出先で使っていたノートPCをケーブル1本でデスクトップ化できる。
自席に戻ったときに「ケーブル1本」ノートPCに突き刺せば、ディスプレイ・キーボード・マウスなどに接続でき、ノートPCをディスクトップPCのように使えます。
「ケーブル1本」というのがポイントです。
ケーブルが少ない方が使い勝手がよいだけでなく片付けも楽になります。
配線整理がシンプルになる
机の上にあるケーブルは、ドッキングステーションのケーブル1本のみ。
それ以外のケーブルとドッキングステーション本体を隠してしまえば、机の上がすっきりします。
ごちゃついた配線を見ると集中力が下がる方は、このすっきりした机を是非とも体験していただきたいです。
PCを増やさないで済む
自席がある場合、自席用にデスクトップPCを設置したくなります。
ただノートPCのスペックに不満があったり、専用の用途でPCが必要な場合を除くと、自席用にデスクトップPCを持つのはおすすめしません。
PCが増えるたびに、導入するソフトウエアやPCの設定をそろえる手間や、セキュリティパッチ適用などのメンテナンス負荷が増えるため、できる限り1台のノートPCを使いまわす方が効率が良くなります。
ドッキングステーション導入時の検討ポイント
ここからは、ドッキングステーションを選ぶうえで、必ずチェックしてほしいポイントをまとめます。
特に電源周りがトラブルが発生すると使い物にならないので慎重に選んでください。
給電がPCの消費電力以上確保できるか?
ドッキングステーションを選ぶ際に、接続するノートPCの消費電力がポイントになりますので必ず確認してください。
ドッキングステーションごとに供給できる最大供給電力がかわるため、ノートPCの製品カタログを熟読し、消費電力を確認の上ドッキングステーションを選定してください。
PC側とドッキングステーションのThunderbolt規格の確認
最近のPCは、USB Type-Cポートで充電と各種デバイス接続ができるのが主流になってきました。(ここでポート=穴です)
しかしUSB Type-Cケーブルはかなりの沼で、色々と種類があります。
PC側のUSB Type-Cポートに稲妻マークが書いてあれば、Thunderboltという規格に対応したUSB Type-Cポートです。
このThunderbolt の規格として、現在はThunderbolt 3とThunderbolt 4 2つの規格がありますが、どの規格なのかは確認してください。
古いPCでThunderboltに対応したポートがない場合は残念ながら今回の作戦は実施できません。
また、Thunderbolt規格のチェックはドッキングステーション側も必要です。
このThunderboltは下位互換性があるので、端的に言えばThunderbolt 4に対応したドッキングステーションを選んでください。
ディスプレイに接続するポートの数とスペック
ディスプレイに接続するポートは、HDMIとDisplay Port、etcがあります。
ディスプレイ側のポートは後付けで増やしたり拡張するのは難しいです。
接続するディスプレイが複数台ある場合、ドッキングステーション側でその数のポートを確保できるか確認してください。
また、4Kディスプレイを利用しているなど、高性能なディスプレイを使っている方は、HDMIポートなどのポートがそのディスプレイに対応しているか、ドッキングステーションの製品スペックを熟読した方が良いです。
USBポートなどのその他ポートの数と種類
利用する機器の数分のポートがあるか一応確認します。
「一応」といったのは、USBポートは後からUSBハブを追加することで増設できるので、後付けで対応可能です。
予算に限りがある場合は優先度を下げても大丈夫です。
その他注意事項
ドッキングステーションに接続するACアダプターの選定
ドッキングステーションへの給電の話です。
ドッキングステーションにACアダプターがある場合はそれを使ってください。
電源ケーブルがない場合(USB Hubの延長のような製品の場合)は、ノートPCの純正のACアダブターを利用することをお勧めします。
自分は省スペースのために、PD給電のモバイルアダプター(※)を使っていましたが、PCの種類によってはうまく給電できませんでした。
そのため、ノートPC純正のACアダプターを追加で買い直しました。
電源周りはトラブルが発生しやすいところなので、冒険しないことをお勧めします。
PCとドッキングステーションを接続する延長ケーブル
ドッキングステーション側からPCに接続するケーブルは短いこと多く、延長ケーブルが必要になる場合があります。
この延長コードが給電・通信のボトルネックになることがあるので、注意して商品選定してください。
まず最低給電容量をチェックしてください。余裕を見て100w対応してあれば大丈夫です。
データ転送速度は10Gbps(USB3.1 Gen2 対応) 40Gbps(ThunderBolt4対応)が選択肢にあがります。
もちろん、40Gbps(ThunderBolt4対応)の方が安心して使えます。
しかし性能があがるとその分ケーブルが太くなるのがデメリット。
自分の手元にある10Gbps(USB3.1 Gen2 対応)のケーブルが4.4mm、40Gbps(ThunderBolt4対応)が5.5m。
ケーブルが太くなると、ケーブルフォルダを使っている場合、はまらなくなるので、回線速度とケーブルの取り回しはトレードオフの関係になります。
反応速度を求められるゲームをしている方や、頻繁にSSDやSDカードへのデータI/Oをする方は、40Gbps(ThunderBolt4対応)のケーブルで、できるだけ信頼のおけるメーカーで購入するのがおすすすめです。
しかしデスクワーク+Web会議用途だけであれば、10Gbps(USB3.1 Gen2 対応)で自分は十分でしたので参考にしてください。
(この記事の最後に自分の使っている延長ケーブルものせておきます)
私用PC/会社PCでドッキングステーションを分ける
私用パソコンと会社から貸与されたPCの両方を利用している方もいるかと思います。
予算に余裕があればPCごとにドッキングステーションを用意することをお勧めします。
会社貸与のPCの場合、外部ストレージに接続してはいけないなどのセキュリティポリシーが決められているケースがあり、私物のSSDストレージをつなげた瞬間に情報漏洩の犯人扱いをされてしまいます。
そのため、物理的にドッキングステーションから分けてしまい、会社PCは最小限のデバイスだけ接続、私物PCには外部SSDなどをゴリゴリに接続するといった運用にした方が安心です。
(キーボードなどを複数台のPCで利用するためにはKVMという機器が必要です。こちらの紹介は別途投稿予定です)
自分が使っているドッキングステーションとその構成
ドッキングステーション
WAVLINK 13-in-1 USB Type-C ミニドッキングステーション
Amazonで現在5970円で売られている、USB Hubとドッキングステーションの間に位置する製品で、比較的コスパが良いと思います。
私用パソコン1台と、職場貸与パソコン1台用に計2台を利用し、こちらをKVMというPC切替器に接続して利用しています。
(KVMについては、別な機会で記事にまとめます)
ドッキングステーションで商品を探すと、より高性能の製品が数万円の製品が出てきますが、在宅勤務用途であればこの程度のスペックで問題ありませんでした。
とりあえずドッキングステーションを試すの方はこのくらいの価格帯で試していただき、気になるところがでてきてから買い替えを検討してみるので良いかと思います。
延長ケーブル
USB type C 延長ケーブル L字型 USB 3.1 Gen2(10Gbps) 1m
4.4mm径のケーブルで、ちょうどよい柔らかさなため、ケーブルの取り回しがしやすいです。
L字型の方がケーブルの取り回しがすっきりします。
またケーブル沼にはまらないように、必要になるケーブルの長さは必ず測ってから購入してください。
ケーブルクリップ
ケーブルクリップも沼ですが、自分はこちらのシンプルなデザインの製品に落ち着いています。
ケーブル側にマグネットがついているタイプの方が使い勝手がいいです。
ただ対応するケーブルの太さが細いので、他の製品も検討いただいた方良いかと思います。
(5.5m径対応のいい商品があれば、コメント欄に書いていただけると嬉しいです)
電源チェッカー
電源周りでトラブルが多発していたので、電源チェッカーを購入しました。
ケーブルがうまくつながらない問題があったときに、これが手元にあると原因究明ができるようになります。
(これを買うまでは、何度無駄なケーブルとモバイルアダプター買いにAmazonに課金したことか、、)
そんなに高い製品ではないので、お守りがてら手元に用意しておくとよいと思います。
最後に
YouTubeでドッキングステーションを探すと、CalDigit製品か、最近販売されたAnker製品(※)あたりが出てきます。
Youtube動画編集をされている方が投稿しており、傾向としてMacユーザーが多めなので、高性能なドッキングステーションを紹介されていることが多い気がします。
ただ高性能であるがゆえに若干が大きいのと、結構な価格になるのがデメリットです。
デスク環境を整えるのに初期投資が結構かかります。
最初は安価なドッキングステーションを導入して、デバイスがそろってからで高性能版に買い替える方が買い物の満足度は高いと思います。
ドッキングステーションを導入していない方は、これがあるだけでデスクの満足度が爆上がりますので、是非とも導入してみてください。
※参考までに、Amazonのリンクを載せておきます。