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体育と運動制限 後編(高校~現在)

こんばんは。naruです。

自己紹介

生まれつきの心臓病(先天性心疾患 以下CHD)をもつ19歳です。

about meという記事で疾患について詳しく書いています。

本題

昨日は「体育と運動制限(幼稚園~中学校)」を書いたので今日は後編です。

高校

運動制限はD。

高校入学してすぐの体力テスト中、シャトルランでどこまで走ったら苦しくなるのかわからず、過呼吸、呼吸困難を起こしてしまいました。気が付いたらジャージの上が体にたくさんかかっていました(みんな優しい…(´;ω;`))

2,3年では苦しくなる前にきちんとやめられました。

私の学校は特殊で、いわゆる「体育」の授業は、ゆったりとした体を動かす体育①と、バスケ、バドミントン、テニスから選んで3年間する体育②に分かれていました。

体育①では、あまり激しくなく、「体を動かす(ほぐす、といったほうが適当かもしれません。)」ことがメインなので皆と楽しく体を動かして元気に参加できました。この授業は好きです。

体育②では、バドミントンを選択しました。どのスポーツがやりたいか、希望を取って希望通りかは運次第な感じでしたが、この3つの選択肢ならバドミントンが一番負担が少ないだろう、という考えで選びました。先生もそこは考えてくださったようでした。高2の時、バドミントン中に脈が速くなってしまって、ストップしたいと先生に申し出たのですが「あとちょっとだから頑張れ」と言われて過呼吸を起こしました。(2回目)今回はちゃんと防げたことなのになーなんて。ちょっと残念。

大学

運動制限はE「強い運動も可」(納得してない)。なので、書類上は無理をしなければすべての運動ができるようになりました。しかし、コロナの影響で1年3ヶ月登校できなかったので体力がほぼなくなりました。高校までの授業①はゆったりした動きがメインでしたが、大学の体育①は男子も一緒にやることもあり、高校の時よりも激しい運動もすることになりました。

大学病院に移行したとき、私は何メッツの運動までならしてよいのか、と聞いたところ3メッツくらいだと言われました。(メッツ表 閲覧日時 2021/7/25 9:15)

身体をゆったり動かすことはするけれど、筋トレ、踏み台昇降などの息が上がってしまう激しい運動はしないようにしています。

「大学」の補足

先述したように、大学生になってから運動制限がほぼなくなりました。

理由は、18歳の時、こども病院から大学病院に移行し、主治医が変わったことです。またDと言われるんだろうなーと思いつつ運動制限はいくつですか?ときくとEだとのこと。ずっとDだったので、理由をきくと、ACHD(大人になったCHD患者のこと)でファローでDはよほどのことがない限りない。だいたいEだからnaruもEだと伝えている。(わたしの体力の落ち方見てから言ってくれと思いましたが)みなと同じように参加すると、体育①の後回復に非常に時間がかかるので無理しない程度で参加しています。

私の考え

ここからはわたし個人の考えであり、何の医学的根拠もありません。前編でも書いたようにわたしは小学校の時に(知らなくて)運動制限で禁止されていたトランペットを一年間吹いていました。いまは運動制限はE(強い運動も可)にもかかわらず体育の活動を休むことがあります。わたしが19年間CHDと付き合ってきて思うのは、管理指導表に縛られすぎず、自分の体調をよく見ながら活動に参加したらよいと思うことと、できるだけ早く「いまの自分の体でできる、「ここまで」というラインを見つける」ことが大切だと思います。わたし自身、(シャトルランをどこまでやっていいのかわからず呼吸困難、過呼吸になったことなど)「失敗」することもありました。もちろん「失敗」をしないことが一番良いと思いますが、それを通して、「いまの自分のからだだとここまではできる」という一つのラインを探すことにもつながると思います。

ここまではできるというラインを探す一番よい場所とタイミングは、病院で行う運動負荷検査だと思います。負荷検査では、運動時の自分の脈拍、酸素濃度、心電図、血圧が自分で分かる状態であること、自分の限界まで運動できること、何か起こってもすぐに処置してもらえるという理由があります。わたしは年1で負荷検査をしていたので、中学生から高校にかけて自分で実験をしました。その結果脈拍数185が限界ラインであることがわかりました。検査中はすぐには止まれないので、175を超えたら緊急停止ボタンを押すようにする、というルールを作ることができました。

さすがに体育中はできないと思いますが、一つの目安として、・息が上がってきたら抜ける・同級生もきつそうだったらやめる・普段の脈拍より30上がったらやめるなどなど、自分でラインを見つけられるといいと思います。ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

naru

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