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栄光のAREを観た記録

今年は自分が観たものを記録したいと思っているから、かなりの時差になるけど、この映画を観た感想を残す。

去年の12月23日と今年の1月21日に2回、阪神タイガースの映画を観た。2回観に行って、両方ともとても楽しかった。

映画の内容は、2023年の記憶に残る試合を中心にした振り返り映像だった。勝った試合に特化していたので気持ちよく観ることができた。現地で観戦した試合が多くて、「こんな試合もあったな」と懐かしい気持ちになれたのがより良かった。

試合自体の切り取り方が絶妙で、ちょうどテンションが上がる映像の詰め合わせになっていた。あと、観客のリアルな声援と実況の興奮した声のバランスも最高だった。映画館の音響で聴く六甲おろしや栄光の架橋は、臨場感が抜群。

映画館の大画面で観る岡田監督が、思っていた以上に老人で少しウケてしまった。勝手に2005年ぐらいのイメージで止まっているのと、ユニフォームを着ているときはあまり老いを感じないからだと思う。スーツ姿で、かつ大画面で観たときの岡田監督の皮膚があまりにもおじいちゃんすぎる。あと、目がすごく茶色く感じた。加齢のせいなのか、それとも元々の色なのか。

岡田監督の話のうち、小幡がフォアボールでガッツポーズをしたことに対する「たいしたもん」という感想が印象に残っている。この試合は現地で観ていたけど、ガッツポーズまでは見えなくて、後から知ってより印象深い試合になった。インタビューを聞く醍醐味は、もともと知っていた試合に新しい視点をもたらすことだと思う。一度の試合を何度も楽しめてお得。

監督の考えと選手の意識が同じ方向を向いている話は好きだ。強いチーム、調子が良いチームという感じがする。

試合の振り返り映像の良いところは、コーチ陣の話が聞けるところだと思う。現役時代のコーチたちが好きだから、大画面で彼らが観れることは嬉しかった。藤本コーチがかっこいい。あと平田勝男ヘッドコーチがとにかく好きなので、たくさん観れてとても良い気持ちになれた。

今岡コーチの円陣の話がすごく良かった。今までしていなかった円陣をあえて佐々木朗希の試合でして、しかも「今まで通りでいい」っていうところ。頭がいいな…と感嘆した。この振る舞いは岡田監督の考えに近い行動だったようで、2023年の阪神を感じるエピソードだと思う。

選手のインタビューも良い。ユニフォームではなくて、スーツを着て髪型を整えた選手たちの姿が新鮮だった。

個人的には、大竹選手のバスターに関するエピソードが好きだ。サインのおかわりをする話。そもそも、サインをおかわりする姿がはっきり映像に残っていることがおもしろい。「見間違いだろう」と内心思っていたらしい。可愛い。凛々しい顔で指を一本立てて、リクエストする姿が可愛かった。

観終わったあとに、野球のチケットを無限に取りたくなる映画だった。阪神ファン以外には伝わらない内容だけど、それがとても心地よい。
試合の振り返り映像やシーズンのまとめ映像はyoutubeなどでも観れる。でも、映画館で集中して観るという体験が良かった。テレビやYouTubeだと、どうしても何かをしながら観てしまうから。2回観たけど、もう1回ぐらい映画館で観たらよかったなと思う。

10年後や20年後に、阪神ファンの人と酒でも飲みながらこの映像を観たら、最高に楽しいだろうなと思う。あのときは楽しかった、岡田は強かった、なんて言いながら映像を観る40代の自分は、とても幸せだろう。

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