見出し画像

三流編集者から自分の身を守る方法

三流編集者はギャラを提示しません。

提示したときは必ず税込みの金額だという認識をしておきましょう。そして交通費など経費も込みです。

ただ「30,000円です」と言われたら、交通費に1,000円かかっても、一律で26,937円です。これに消費税を乗せてもくれません。

三流編集者は支払い日を教えてくれません。

たいていは納品した月の翌月末、つまり1カ月ですが、翌々月末払いの会社もまだ多くあります。あるいは納品をしても掲載月の翌月ということもたまにあります。つまり4月末に納品しても掲載が6月になったら支払いは7月というひどいケースもあります。特にWebの編集者には納品後に何カ月も平気で寝かせる三流編集者が多いので要注意です。ので、支払い日は必ず事前に確認しておきましょう。

三流編集者は後出しジャンケンが得意です。

本を出してめでたく増刷となっても、三流編集者は、「返本があったから相殺されて印税はないよ」とあとから言います。つまり返本が出た責任を著者にかぶせます。漠然として曖昧な契約書で憲法九条のように拡大解釈しないと理解できないような文面で後出しジャンケンをします。ので印税契約をするときは初版、増版の条件をしっかり確認しましょう。不動産の契約書と同じで書面を読んだだけではわからないことがいっぱいあります。

ひどい会社になるとインタビューして写真を撮ったときに肖像権を放棄するようにこっそり書いていることもあります。これはつまり「あなたの写真をいつどこで使っても文句言わないでね」という契約です。ので契約書は必ずしっかり読みましょう。

三流編集者は、スケジュールを作りません。

なぜなら自分がスケジュールに従って仕事をすることができないからです。そして、自分の都合で動いて、いきなり無茶な締め切りを言ってきます。

一番多いのは締め切りを3日後、とか無茶ぶりしておいて、返事があるのが納品から1週間後、そして翌日までに書き直しをして、というものです。三流編集者は自分の怠慢を必ずライターの負担に置き換えます。

だから締め切りから何日後に戻してもらえるのか、戻してもらってからリライトするまで何日あるのか、事前に必ず確認しておきましょう。三流編集者はとにかく自分が楽をしたいので、自分の確認時間は決めないで気が向いたときにゆっくり原稿を読み、その遅れた分をライターに詰めさせるのです。

防衛策としては、あとで証拠として使えるようにメールで必ずスケジュールの確認をしておきましょう。期日の提示をしなかったら、「提示してもらえないと書けません」とはっきり伝えましょう。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?