魔の2歳児対処法――子育てをシステムでハックする(1)

たいそうなタイトルにしてみたけど、まだわたしも小学生の母。現在進行系で子育て中なので、なにか結果を出したわけでもない。また、子どもによって性格は千差万別。すべての子に当てはまることではないだろう。ただ、子どもに限らず人を動かすのは結局システムであるので、多少参考になればいいなと書いてみる。あとこの記事は2歳児の親が読んでもちょっと遅いかもしれない。いや、間に合うかな?

ちなみに「システム」という単語でいいのかも正直まだよくわからない。「状況づくり」というか、「周辺を整えて、そういう状況にもっていく」というつもりで書いている。

公共の場で騒ぐ子、家のいたずらが度を越す子

電車など公共の場で騒ぐ子と、包丁をふりまわすなど家でのいたずらが度を越している子っていうのは似ている。結構親が"いい人"であることが多い気がする。

電車など公共の場で騒ぐ子。その親は、子どもの話によく耳を傾ける人だ。「あうー」という赤ちゃんのお話に、ちゃんと「なあに?」と返してあげる人。エレベータや電車やバスなどで、デカイ声で「あうー!」と叫ぶ赤ちゃんに、小さい声で「よしよし」とか「しー」とか言ってあげる人。

包丁を振り回す子。その親は、子どもにたくさんの経験をさせてあげたいと、いろいろさせてあげる人だ。いっしょにパンをこねたり、クッキーを焼いたり、「お手伝いしてみようか」と子どもをキッチンに立たせてあげる人。

親的には「シー!って言った」、「危ないからママ/パパといっしょにねって言った」なのかもしれない。だけど子どもからしたら、「公共の場でも声を出していい」、「お手伝いはいいこと」「キッチンは入っていいところ」。子どもは賢いし、子どもはまだ賢くない。イエスかノーか、ここは大人が残酷にも徹底しなければならないのだ。細かいグラデーションはそのうち覚えるので、小さいうちは二択からはじめたい。

騒いでほしくない公共の場で赤ちゃんや子どもが話したとき親がとる態度は、「返事しない」。アリさんの声とかむずかしい。まずは徹底的に「しゃべらない」。アリさんの声は追って覚えるので、最初は「しゃべらない」。「シー!」だろうが、子どもや赤ちゃんからしたら親が反応してくれたらうれしいもの。もっとお話したくなる。声を出したくなる。だから、親は声をまったく発さない。なんでだろ?電車やバスの中では全然返事してくれない。よく見たら大人はみんなしゃべってない。でも外に出たらいっぱいお話してくれる、家や公園だと大きな声で笑ってくれる。じゃあお外や家や公園でたくさん話そう、笑おう! それでいい。ただ無視はよくないので、目は合わせるといいね。

包丁を振り回してほしくないなら、キッチンでいたずらしてほしくないなら、「キッチンに入れない」。ここは聖域、絶対に入ってはいけない。「大人といっしょでね」はむずかしい。とにかく入っちゃだめ。お手伝いなんか乳児幼児に必要ない。かわいく座っとけ!!! 分別ついたころいくらでもできるよ。大人のすることを子どもができるからとチヤホヤする必要はない。子どもは子どもでいいんだから。小学生にもなれば勝手にキッチンにも入るし冷蔵庫もあける。それでいい。

条件付きのOKはむずかしい、まずは残酷な二択を

だいたいこれでわかってもらえるだろうか。悩みは千差万別あると思うけど、なんでうちの子はこんなことするんだろうってこと、じつは親がよかれと思ってやってたことが裏目に出てないだろうか? 思いつくことがあれば、根本の二択にまで戻って、勇気を持って、残酷にもNG設定に切り替えてみる。条件付きのOK、子どもはその条件を本当に理解しているか? 理解していないなら、条件が理解できるまで根本からいったんNGにしてみる。大丈夫、それで子どもの成長が阻害されることはきっとない。

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