M-1グランプリ初出場!ありがとう!!
こんにちは、成田直人です。
本日渋谷で開催されたM-1グランプリ1回戦に出場してきました。
とにかくヘッダー写真に写っている仲間と応援して下さった皆様本当にどうもありがとうございました。
皆さんと事前に会って話をしてリラックスできたし、沢山笑顔と元気と勇気を頂きました。
僕的には現時点でできる精一杯の時間になったのは紛れもなく皆さんのおかげです。ありがとうございます!
あっという間の2分でした。本当に一瞬の出来事でした。
この2分間のために、何度もネタ合わせをして、ネタを披露してきました。
相方の成瀬さんも僕も普段は会社経営がありながらもできる限り一緒に居られる時間やチャットで連絡を取りながら出場に向けて準備をしてきました。
だから後悔が一ミリもありません。ただ実力不足だったと思っています。
今回のM-1グランプリで僕が学んだこと、気づいたことを今日はアドレナリンが凄すぎるのでしっかりとまとめていきたいと思います。
とまとめる前にM-1に出場してきて僕が感じたことをお話します。
場数の重要性です。これは本当に大切だなと痛感しました。場数とは、自分が嫌でできれば避けたいという環境のことを指します。
ただ数をこなすのではなく、「自分達の身の丈に合わないのでは?」と思うようなチャレンジをして自分達のレベルを引き上げることが重要だなと痛感しました。
会社経営をして13年間で今はおかげさまで自分の思った通りにクライアントと関わることができて、しっかりと結果を出すことができています。
正直この環境から飛び出す理由は日常であまり感じていませんでした。
とはいえ専門分野の能力開発は当然行っています。
しかし、度を超えたようなチャレンジはできているかな?と。
クライアントには「日々新しい行動をして目標達成しよう」と言いながらも、「俺も皆さんと同じように挑戦しているのかな・・・」と半信半疑に思う自分が実はいたのだなとM-1にチャレンジし終わってより実感しています。
自分が挑戦できていないことを語る資格はない
M-1にチャレンジをして実感をしているのは、出た人にしかわからない本当の重圧や緊張感は凄まじいものがありました。
正直(これは芸人の皆様に申し訳ないです)、はじめのうちは予選1~3位はネットで見ることができるので「僕らもいけるのでは?」と思っていました。
しかし、いざステージに立ってみるとYOUTUBEで見て批評をしていた自分があまりにも恥ずかしいな・・・と、心底感じています。
2分間の構成や言葉選び、会場の空気に合わせたネタの微調整・・・など。
挙げたらキリがないほど差を感じました。
シンプルにお笑いとは
「ネタの質」×「笑える空気感」の二点が重要なのだなと。
まさに寿司と同じ!
ネタとシャリと店内の内装と大将の余裕のある佇まいとたまに見せる笑顔と厳しい目つきと一ミリも無駄のない手さばきや振る舞いが顧客に支持される店とそうではない差、とけっこう似ているなと思いました。
「新鮮な(もしくは熟成)ネタ」×「店内の雰囲気」
(「ネタの質」×「笑える空気感」)
これが寿司屋にはとても大切です。
と考えると僕らは寿司なわけです。
そして店内の雰囲気とはPRでありブランディングであり、場数なのではないかと今実感しています。
本当にチャレンジして良かったし、これからもお笑いは成瀬さんとてっぺんをとるまでやり続けます。
正直僕は面白くないし、成瀬さんにおんぶに抱っこ状態なのですが、やると決めたことはしつこくやっていく性格なので少しずつ近づけるように精進していきたいと思います。
では早速僕が学んだことについてお話をしましょう。
僕がM-1から学んだことは5つ!
①チャレンジしないと得られない感情
②応援は本当に力になる
③想いの強さと圧倒的準備が結果に出る
④緊張している時点で負け
⑤勝つよりも楽しむが大切
①チャレンジしないと得られない感情
今年はなぜか新しいことにチャレンジする一年で・・・笑
NPCJ(ちなみに今週の土曜日もNPCJに出場します)にはじめて出場したことも含めると人生で味わったことがないような感情に襲われます。
でも人生で味わったことがない!とその時は思うのですが終わって冷静に考えると小学校や中学校や高校の頃は毎週のように新しいチャレンジで心臓バクバクな企画が目白押しでしたよね。
しかし大人になるにつれて誰かが強制してくれた「チャレンジ」を自分で選択できるようになりました。
ここでチャレンジできる人、できない人で大きく人生を変えているなと。
どっちが良い、悪いという話ではありません。毎日続けることが結果的に大きな夢を叶えることにも繋がるからです。
僕も13年間研修講師・コンサルタントとして活動をしています。
いわばこれは僕の人生の核となる軸みたいなものです。
そこを追求し続けることで得られるモノもありますが、さらにそこに異分野のチャレンジを取り入れることで人生にメリハリや圧倒的なネガティブな感情が押し寄せる良い経験をさせてもらいました。
「俺ってまだまだ弱いな・・・」
「こんなことで緊張するんだな・・・」
「緊張すると本当に足が震える・・・」
「栄養不足で物事が考えられないんだ・・・」
なんていう色んな感情が芽生えます。
なぜなら、一つのことを追求する過程はある程度予定調和を取ることができます。
しかし、漫才師という新しい分野への挑戦は本当に全然違うな・・・と。
思ったよりも・・・まだ人間的に成長してないんだと客観視したらなんだか笑えてきました。
「俺まだまだ・・・だ。」
②応援は本当に力になる
これまでほぼ1人で13年間企業研修やコンサルティングをしてきて、「ファン」というのはクライアントであり、その証はリピートや紹介でした。
もちろんそれはそれで嬉しいし、クライアントのおかげで13年間続けてくることができました。
ただ、同じファンでも決定的な違いがあるとすれば、それは損得です。
今回初めて漫才師としてのファンの皆様と一緒に1日を共にして自分の中で何かが確実に変わりました。
それは、「無条件の愛」です。
ビジネスはどれだけ親密な関係になったとしても当然ながらトレードオフ。
だからこそ、結果にこだわって自分を追い込み目標達成を支援してきました。毎月約100冊の本を読みクライアントに使えそうな情報はできる限りカスタマイズして届けてきました。
ファンとはそういうモノだと思っていました。
そして僕は特にスポーツや特定のファンがいるわけでもない35年間を過ごしてきたので「無条件の愛」を知らずに昨日を迎えていたのです。
だから、LINEのオープンチャットですぐに100名以上の方が参加してくれて成瀬さんと僕を心から応援してくれる仲間がいてはじめは「すごいな・・・みんな・・・」と正直圧倒されていました。
それでもこうして、今冷静になって考えると目に見えないパワーに本当に後押しされたM-1予選だったなと実感しています。
成瀬さんはネタを披露する直前まで
「来てくれたみんなが喜ぶ結果を創りたい」と常に利他の精神で準備をされていました。
そして、ネタ披露が終わった後にも「着替えましょうか」と不慣れなジャケット姿から解放されたいと思ったら
「着替える?でもみんな一緒に写真撮りたいんじゃない?」と聞かれて
「確かに!」って自分のことしか考えていなかったことを恥じました。
この数ヶ間時間があれば成瀬さんの近くにいてわかったのは
「ファンが生まれる人は圧倒的な利他の精神が言動に表れている」
ということです。
僕は少しドライな世界で生きすぎていたのかもしれない・・・
と、昨日は正直漫才で負けたことよりも成瀬さんがなぜ愛されるのか?が心から腹落ちしたと同時に自分の生き方すら見直す時間となったことが35歳と遅いですが気づく機会となりました。
成瀬さんありがとうございます!🙇
と、相方成瀬さんを絶賛する内容になっちゃったけど、無条件の愛で支えてくれるファンの皆様には頭が上がりません。
僕らは当日12時半頃に会場の近くに来たのですが、すでに数名のメンバーが集まってくれていました。
平日ですよ?
本当に見た瞬間、なんか緊張していたからフッと体が軽くなって泣きそうになったな・・・。(泣いてないんだけど)
出番が16時過ぎなのに・・・みんな本気で無条件に応援してくれてるんだな・・・って。
この時点で僕のLINEやフェイスブックでもどんどん応援のメッセージが寄せられます。
「ビジネスではすでに立場を築いたのにゼロからチャレンジをする、しかも全くの異分野で元気をもらった。」という声が圧倒的に多かったのです。
これも正直、というかめちゃくちゃびっくりしました。
「俺に人を勇気づけることなんてできるのか?」と。
1年前に亡くなってしまった尊敬する友人の1人の栗城さんがふと頭をよぎりました。彼はエベレストを無酸素で登る登山家の1人で、ずっと憧れであり「この人は本当にすごすぎる」と雲の上のような感覚でした。
全くレベルも何もかも違うんだけど・・・こういうことなのかもしれない・・・と生意気ながらに思いました。
幼少時代から虐められて、自分で切り開く人生になれていた僕にとっては、後押ししてもらえるというのは本当に不思議な経験であり、何より気づくのが遅くなりましたが、とてつもなく力になりました。
今はみんなに恩返しをしたい気持ちでいっぱいです。
何がすぐにできるかなんてわからないけど、とにかく恩返しがしたい、です。
③想いの強さと圧倒的準備が結果に出る
こんな応援してくれた仲間の話の後で大変書きにくいことなのですが実際に体感したことをお話すると、「勝負にかける想いの強さ」も「適切な状況判断ができる準備」の差を痛感しました。
同じ人間で、僕らも人の前で話す、という場数では決して劣っていないはず、しかしクオリティが全くと言っても良い程違ったのはこの二点の差だなと。
これはビジネスでも同じですよね。特に起業家はこの二点がなければ致命的です。漫才も同じ、結局はプロ意識を持った人だけが生き残るんですね。
今回のチャレンジ自体は一歩踏み出したという事実においては本当によくやったなと思っています。
しかし、今振り返るともっとできたなと思うことが沢山あるのも事実です。ここと真摯に向き合って一つ一つ課題を解決して次のステージに登る所存です。
④緊張している時点で負け
これは3と密接に関連しているのだけど、一番のプロとアマの差は「場を支配する力」だと思っています。
僕らは最後の最後に今超人気お笑い芸人である「四千頭身」さんのネタを見る機会がありました。この最後のグループはすべてが事務所に所属する芸人さん達で死ぬほど面白かったです。
僕は常々「余裕を失うとすべてを失う」と研修やコンサルで言っています。
全く同じ状況になりました。
ただ声を大きめに一つ一つ進めていくのですが、メリハリがなくがむしゃらにやっていたなという印象(自己分析)です。
緊張している時点で準備不足だし、やりきった安堵、そして場を支配する感覚が得られませんでした。
正直500人の前で3時間話す方が楽な2分間でした。
「ミスらないように・・・」が強かったなぁ。。。
楽しめる余白、楽しめる空気がお客様の爆笑を誘うことを心から理解できました。
正直、まだまだ伸び代しかないんだ僕らは。
⑤勝つよりも楽しむが大切
改めて思ったのが「勝とうとすると力む」ということです。
4でもお話しましたが、余裕がない→場を支配できません。
勝とうとすると肩に力が入ります。当然呼吸も浅くなり、動きも声も消極的になる、反対に大げさになり空気が読めないリアクションになってしまいます。
やっぱり楽しんでなんぼですよね。
でも、楽しむ、というのは一番難しいし、気の持ちようでなんとかなる問題ではありません。
心構えと技術があってこそです。
今回の経験は起業当初を思い返すような悔しさに満ちあふれたデビュー戦となりました。
今思い返すと起業当初に頂いた講演で、言葉が出なくなったり、「北海道から来てんだぞ!」ってペットボトル投げられて半年くらいどもるようになったり・・・
それでも乗り越えて今がある。
今回のデビュー戦も同じようなもの。
逃げなければ、歩みを止めなければ着実に一歩一歩進める。
しかも今は当時のように一人じゃない。
相方もいるし、何よりも心強い応援団が100人以上いる!
みんなの力を借りながら喜びと悔しさを一緒に味わいながら必ず漫才師として花を咲かせて見せます!
本当に皆さん!今回の応援本当にありがとうございました。
伝説はここから。
一歩踏み出した証人としてこれからも共犯者として一緒に活動していってください!引き続きよろしく御願いします!
サクセス×サクセス 成田直人
小売・サービス・飲食業専門コンサルティング会社を経営している成田直人です。元ABCマートアルバイト個人売上日本一/PCデポ個人売上7か月で1億円/東久邇宮文化褒章受章/ビジネス書作家/研修講師/コンサルタント