越境する「ふくこうちょうの詩(うた)」、副部長に響く
stand.fm「よみききの世界へ」で、この4月、「副校長」になったばかりの方のために「よみきき」の場を設けました。すると、学校空間を越えて「副部長」さんからおたよりが届きました。「ふくこうちょうの詩」は、「副」の字のつくポジションにいる方々に響いたのかもしれません。
副部長・副主任・副院長・副会長・副委員長・副リーダー……。
🟣 ふくこうちょうの詩(うた)」へのおたより二通(2023/6/17:約13分)
https://stand.fm/episodes/648d746113aebe8ea6bbe255
🟣 寺澤満春「ふくこうちょうの詩(うた)」(2023/6/16:約16分)
https://stand.fm/episodes/648bd0c42bcc73c791338905
創作叙事詩「ふくこうちょうの詩(うた)」 寺澤 満春・作
ふくこうちょうの「ふく」ってどんな漢字が当てられるのかな?
ボクはネットの辞書で調べてみた。
複:誰よりも複数の仕事を抱え、
腹:職場の誰よりも一番、いろんな気持ちを腹に溜め込んで
副:職場のNo.2とは言うけれど、みんなと長の間に副えられて
幅:おとなと子どもと間の幅員をいつも気にかけ、自らの心の幅(ゆとり)は棚に上げ
伏:理不尽なクレーマーの前で心ならずも身は伏せねばならぬ
覆:表にはすべては見せず、すべてを覆い隠す
蝮:自らの心身の中に気の毒を抱える蝮、時に人を噛んでみたくなる
服:そして、職場の空気を長くいっぱい吸い込んだ服を着て、帰宅する こんな漢字が当てられるとしたら、やってられないね。
そんな「ふくこうちょう」を見てたら、やりたくなリャしない。
でも、職場でこうした暮らしをしているような「ふくこうちょう」でも
なんか生き生き、キラキラ輝いている「ふくこうちょう」っていないのかな?
たとえ、90%があんな漢字で当てられる「ふくこうちょう」の姿だったとしても、
たった10%、いや、たった1人しかいなかったとしても、
多忙感を感じていない「ふくこうちょう」は
なぜ、どうしてそう生き生きしてキラキラ輝いていられるのだろう?
「ふくこうこうちょう」の「ふく」に、
馥:豊かな香りを放ち、
福:さいわい、しあわせ、幸運を呼ぶ漢字を当てられ、
「ふくこうちょう」に「福幸長」って漢字を当てたくなるような 「ふくこうちょう」はいないのかな?
いや、きっといる、「0(zero)」なんかじゃないはず。
たった1名でも、10%でも、 なぜ、豊かな香りを放ち、
なぜ、自分もまわりもさいわい、しあわせ、幸運に思ってしまうのか?
そんな「ふくこうちょう」とその職場ってどんなとこ?、
その「ふくこうちょう」はどんなライフヒストリーをたどってきた?
そこから見えてくるものもあるのかもしれないなぁ。
(2017年初版)
読むラジオ(解題を含む): https://genkaikyoukaiekkyo.blogspot.com/2023/06/2017-2023.html
写真は、2023/6/13、諏訪神社さんの西側にある森にて、なりっち撮影。このキノコは「キツネノカラカサ」らしい。
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