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問いを愛するということ:学問と問学との架橋・往還をめざして

奈良女子大学附属中等教育学校キャリアガイダンス講義
「問いを愛するということ:学問と問学との架橋・往還をめざして」
                 2015.11.11  東京学芸大学 成田喜一郎


E.Q : あなたは問いを愛すことができるのか? 【Essential questions本質的(で根源的)な問い 永続的な思考と理解を促す問い】
Goal : 学問と問学とを架橋・往還し,問いを創り始めることができる! 【省察・観想】
Memorandum Words : Essential questions,省察・観想,メタ認知,目前心後・離見の見,クリティカル・シンキング
抽象的と具体的,主観性と客観性,そして間主観性,想像力 等

I  問いを愛するということとはどういうことか?
● わたくしのこと:越境する教育学の創成をめざす旅の途中人,シンガーソングライター寺澤満春
● E.QとGoalは何か?
● Memorandum Wordsは何か?
● 本日の講義の構成(予定)
 1  問いを愛するということとはどういうことか? → 詞「ココカラ」を読み解く
 2  なぜ、問いを愛することが必要なのか?
 3  問うことを学ぶ、学んだことを問う、探Q・愛Q・レスQ・創Q、生Q!

II  なぜ、問いを愛することが必要なのか?
● メディア・リテラシー
● 超高齢・人口減少社会
● OECD Education2000の描く未来
● 問いを愛さずにはいられない,問いを生きる時代!

III  問うことを学ぶ、学んだことを問う、探Q・愛Q・レスQ・創Q、生Q!
● 詩「空が青いから白をえらんだのです」からどんな問いを創ることができるか?
● ひとりで,友だちと,先生(ととも)に,探Q,愛Q,レス(応)Q,そして,創Q,生Qする ● 学問とは,問うことを学ぶことであり,学んだことを問うことである
● あらゆる分野・領域に進んだとしても,常に問いをめぐる思考と行動を忘れない

IV (Reflection)

● 深い振り返りを行う【6色のグラデーション折り紙メルヘンの活用,個人のワーク】
(1) これまでの学びになかったあたらな気づき・ひらめきについて、その理由・根拠を書く。
(2)本日もっとも注目した附中生の発言や行為について、その理由・根拠を書く。
● 深い振り返りをシェアする【鼎(かなえ)のワーク(3人組),トライアンギュレーション】
● シェアのあとの更なる深い振り返り【個のワークへ舞い戻り,メタ・メタ認知】
● アフター・ケア【****@u-gakugei.ac.jp,Blog等でのつながり】

資料1  詞「ココカラ」を読み解く 
      楽曲を聴く
 歌:魔法女子☆セイレーン『タイムトラベル☆グラフティ』2015    

設問1 この歌詞を読み、もっとも印象に残ったところはどこか、下線を引きながら聴いてください。 (ひとりで)
設問2 鼎(かなえ)のワーク(3人組)で、下線を引いたところをシェアしよう。なぜ、そこに下線を引いたのか? (友だちと)
設問3 わたくしの読み解き方については、詞「ココカラ」を読み解く で検索 (先生に)
https://blog.goo.ne.jp/jzs03765/e/b9cd4a65067560c325294e9d5c60cdac

*正解のない問い、多数解がある問いに出会い、レスポンス(応答)すること。その問いが本質的で根源的な問いであれば、永続的な思考と理解を促してくれる。 *日常の他愛ない流行歌(はやりうた)の歌詞でさえもその奥底にある〈意味〉を読み解くということは、抱き愛すべき行為であり、知への愛(哲学)につながる。

資料2  スライドの中に登場する「画像」をクリティカル(代替案を伴い、現在の期待としての未来志向をめざすこと)に読み解こう。
 ❶ メディア・リテラシー
 ❷ 超高齢・人口減少社会
 ❸ OECD Education2030 を読み解く

資料3  詩「空が青いから白をえらんだのです」から如何なる問いが生まれるか?  出典:寮美千子編(2011)『空が青いから白をえらんだのです:奈良□□□□□詩集』新潮文庫

設問4 この一行詩から如何なる問いが生まれてくるだろうか? (ひとりで)
設問5 それぞれが見つけた問いをシェアしてみよう。もっとも気になる問いへのレスポンス(応答)を試みてみよう。 (友だちと)
設問6 問いへのレスポンス交流を経たあと、わたくしからこの一行詩の歴史的・社会的・文化的な背景に関する話を聴き、問いに向かい合おう。 (先生に)

この詩集の編者で、「社会性涵養ブログラム」の授業者である寮美千子さんとの協働研究が始まっている。

◉ あなたの Memorandum word(s) は何か? →

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