2020.6.7 モリゼミオープンレクチャーvol.1
記念すべきオープンレクチャー第一回目はデンマークの民主主義教育について。
世界でも幸福度が高いと名高いデンマークの、国としての姿勢を歴史的背景から学んだ。
印象に残ったのは、デンマークの民主主義教育の立役者であるグルントヴィーの話だ。
死の学校ではなく、生の学校を目指したグルントヴィー。
戦争に負けたデンマークが、教訓として得たものは「デンマーク人としての自覚」が足りないということだった。
農業が盛んなデンマークで、本当に教育が必要なのは農民たちだと考えた彼は、民衆学校を作り、農民たちに「デンマーク人とはなにか」を考えさせるきっかけをつくった。
その時に大切にしたのは「生きたことば」である。
いままでのように使わないラテン語や「神様のことば」を学ぶというよりは、対話を重視するということ。
それは昨今話題になっているフォルケホイスコーレにも脈々と受け継がれているようである。
デンマークの発想力についての本も読んだが、世界的に活躍するデンマーク人たちも、デンマークに還元する気持ちが強いように感じた。
今回も思ったことは、国や国民性を語るには歴史的な背景があって、必ず要因があるということ。
歴史の教科書では学ばない、それぞれの国の事情に思いを馳せるのは面白い。
私はデンマークに四年前に行った。
その時にも勉強はしていたが、社会人になってから研究したあとにいくのはまた気持ちが違うだろう。
渡航できるようになったら、きっといきたいと思う。
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