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MIC RAW RUGA 新メンバー・MIYA&HANNAH Wインタビュー(前編)

MIC RAW RUGA


 E TIKCET PRODUCTION&岡島紳士インタビュー


 MIYAとHANNAHはMIC RAW RUGA(以下、マイクロウ)の新メンバーで元研究生。現在は二人とも正規メンバーへ昇格しているが、二人にインタビューをした8月11日のライブでMIYAは研究生から昇格、HANNAHは翌週の8月20日の昇格ライブを控えている時期だった。
二人には、マイクロウに応募したきっかけ、過去の経歴、オーディションの時の様子、ワンマンへの意気込みなどについて伺っている。

二人の加入がマイクロウにもたらした新たな変化とは?
(取材・文:成馬零一)

MIC RAW RUGA 新メンバー・MIYA&HANNAH Wインタビュー(前編)


MIYA
HANNAH

――自己紹介をお願いします。

MIYA:MIC RAW RUGA、MIC3のMIYAです。

――マイクロウに応募したきっかけについて教えてください。

MIYA:元々、音楽活動を1人でやっていた時期が長かったのですが、グループ活動をしたいという気持ちがずっとあって。今までずっと歌しかやってこなかったのですが、新しいジャンルへの挑戦ということで応募しました。

――過去に応募して、一次を通過したけど、辞退されたそうですが。

MIYA:去年(2021年)の初めに応募したのですが、急な家庭の事情で辞退することになりました。その後も、Twitterなどを通してマイクロウの活動は追っていて、やっぱり入りたいなぁと思っていた時にオーディションの告知をみつけて、ダメ元で応募したのが12月ぐらいだったと思います。

――HANNAHさんの応募のきっかけを教えてください。

HANNAH:MIC RAW RUGA、研究生のHANNAHです。オーディションに応募した時は大学生で北海道にいました。個人の音楽活動や芸能活動はインスタ等のSNS上やオンラインでできることはやっていたのですが、いずれは舞台に立って、音楽を作って発信していきたいと思ってました。いろいろなオーディション募集を観ていた時に私もはじめてマイクロウさんを知って。

――元々、ヒップホップはお好きだったそうで。

HANNAH:大学在籍中に韓国に留学したのですが、韓国にいた時にヒップホップに対する興味がより強くなって、ラップを真似たり韓国語の曲を作ったりしていました。

――ミスiD2017出身とのことですが。

HANNAH:高校生の時に受けて、ほんとにまぐれなんですけど、キャッチコピー賞(ミスiD2017 わたしはこの星で生き残る賞 )をいただきました。本当は受賞を機に本格的に芸能活動をやりたかったのですが、当時は家庭的に応援してくれるような環境ではなくて、北海道という遠い場所に住んでいたこともあって、なかなかうまくいかず、何年もダラダラする感じになってしまって。

――小さい頃から芸能活動には興味があったのですか?

HANNAH:3歳の時にピアノを始めて、7歳の時はサックスなどの楽器の演奏を習っていました。保育園から小学校2年にかけては、AAAの西島隆弘さんが在籍していたアクターズスタジオの北海道本部(スターゲート校)に在籍して、音楽と平行してダンスのレッスンを趣味程度に習っていました。どこかで芸能の仕事をやっていきたいという気持ちはあったのですが、堅実な家庭だったので。ちゃんと学業は必要だと言われて。

――話を聞いていると、いろいろなことを学ばせてくれる理解のある芸能一家って感じですが。

HANNAH:不思議ですよね。音楽とか習わせてくれるんですけど、自分がその仕事をいざやろうとすると「大変だよ」って言われるのが謎で。大学を卒業して社会人になったので、今は応援してくれます。

――MIYAさんは昔から芸能の仕事に興味があったのですか?

MIYA:家族みんな、カラオケが趣味で小さい頃から連れて行ってもらって、いつも歌が身近にある環境で、幼稚園の時も送迎のバスの中でずっと歌っていて先生に怒られるというのが定番でした。小さい頃から歌はずっと好きで、周りの子とくらべた時に歌が一番自信があったので、どこかで「歌を仕事にしたい」という気持ちがあったのですが、両親には反対されていて、中々、オーディションを受けることはできなかったです。

――その後、何か転機となることがあったのですか?

MIYA:中学卒業してすぐの春休みに、地元の群馬県のショッピングモールでDA PUMPさんがフリーライブで来てたんですよね。そのDA PUMPさんの生のパフォーマンスを観たのがきっかけです。プロのアーティストの人の歌って踊るパフォーマンスを生で観たのが初めてで凄い衝撃を受けて「やっぱり歌を本気でやりたいな」と思うようになりました。両親にも自分の気持ち伝えて高校1~2年の間に説得して、3年の時に東京のスクールに通わせてもらえるようになって、そこで知り合った人にサポートしてもらってライブに出るようになりました。

――マイクロウ以前はどのような活動をされていたのですか?

MIYA:二人組のアイドルとして活動していた時もありますし、男女混合のダンスボーカルユニットとして活動したこともあります。軸にあった活動がソロのシンガーで、演奏ではなくオケで歌っていました。最初はサポートしてくださる大人の方のブッキングで深夜のクラブイベントでずっと歌っていたのですが、まだ若かったのですごく浮いてました。そこからいろいろなライブにも出させてもらえるようになって大阪に遠征したりするようになりました。

――好きな女性アーティストは奥華子さんだそうですが。

MIYA:女性アーティストでは一番長い期間、好きな方です。2009年くらいにYouTubeでたまたま観た「楔」という曲をはじめて聞いて、そこからハマりました。

――マイクロウはラップグループですが、どうして応募されたのでしょうか? 

MIYA:受かりたいと思っていたシンガーソングライターのオーディションがあって最終審査まで行ったのですが、落ちてしまって。その後、コロナ禍の影響もあってライブ活動も難しくなって、1人で活動することの限界を感じて、心が折れてしまって。だったら、いっそのことまったく違うことをやってみようと思ったんですよね。

――それまでラップは未経験だったのですか?

MIYA:ダンス&ボーカルグループにもラップパートがあるじゃないですか。カラオケでラップパートを歌っていたので嫌いというわけではなかった。「歌を捨てる」というわけではないんですけど、できるところまでやったと思ったので、これまでとは違う自分の声の活かし方が他にあるかもしれないと思って、挑戦する気持ちでマイクロウに応募しました。

――お二人がオーディションに応募してきた時に岡島さんは、どう思われましたか?

VIDEOTHINK代表:岡島紳士(以下、岡島):MIYAは歌がうまいですよね。いろんなタイプの上手さがあると思うのですが、ストレートで素直な感じの歌声で、メロディ箇所を任せられるポテンシャルがある。ビジュアルもメンバーの中では一番素朴でアイドルっぽさがある。個性が被らないようにとは考えていたのですが、他のメンバーにはない個性だったので、必要だと思いました。

MIYA

――HANNAHさんの印象はどうでしたか?

岡島:ミスiD出身ということがわかっていたので、ネット上にはたくさん資料がありました。二次審査は遠方なので動画審査でしたが、その動画はHANNAHが自分で作っていてしっかりとしていたし、パフォーマンスも個性的だった。HANNAHは自分でトラックも作れるし、サックスも吹ける。イラストを描いたりデザインもできるというクリエイティブオールラウンダーという他のメンバーにないものを持っていたので、面白いと思いました。

HANNAH

――お二人の最終面接の印象はいかがでしたか?

岡島:MIYAは見た目の印象に反してハキハキしゃべるなと思いました。ビジュアルだけだと一番アイドルっぽいのですが、ギャップがあって、発声と敬語がしっかりしている。

――言葉遣いは、どこかで学ばれたのですか?

MIYA:昔からアナウンサーみたいな喋り方とは言われていました。

岡島:HANNAHの最終面接は動画の印象と全然違って。あまり言われたくないでしょうけど、会ってみたらボロボロだったんですよ(笑)。声が全然出てないしキーも合ってなくて「どうしたんだろう?」って感じで。「これは厳しくないか?」と僕は思ったんですけど、Eチケさんが「でも、もったいないですよ」と言ったので、もう一回チャンスを与えて、二週間後に再審査をすることにして「そこで判断したい」と伝えました。

――どうしてそんなにボロボロだったんですか?

HANNAH:私、本当に「緊張しぃ」で。音楽を3歳からやって、歌とかダンスでは舞台に立ってきて小学生後半から中学生の時は年間50本くらいライブに出てたんですよ。ジャズバンドのサックスで、ノルウェイでライブした経験もあるのですが。観客の目線がガッって来ると、体がグッと萎縮して固まっちゃうんですよ。失敗した時のトラウマとか考えちゃったりして自信がなくなっちゃうタイプで。あのぉ……ちゃんと練習してました。

岡島:大学の成績は優秀なんですよ。卒論で優秀賞をもらって。今回はその発表会の準備と重なってしまったんですよね。

HANNAH:そうなんですけど……でも、凄い緊張しちゃって本当に何もでなかったんです。「CONCORDE」と「HOW RAW」を歌ったのですが、何も出てこなくて泣きました。

岡島:土下座する勢いでしたね(笑)。努力は伝わってたので、審査はどうしようかと思いました。Eチケさんは「個性があるし、加入したらマイクロウの空気が変わる」と言って、それは僕も感じていました。写真とかで見るとクールで大人びたルックスですが、喋ったら場が明るくなるような感じじゃないですか。そういう意味でも今はグループとして助けてもらっていると思います。僕とEチケさんが特に暗いので(笑)。

――二度目の敗者復活戦までの間は、どのような気持ちでしたか?

HANNAH:悔しかったですね。私もMIYAと同じでオーディションを受けていいところまで行って落ちるというのを繰り返していたので。マイクロウでやりたいという気持ちも高まっていたのに緊張してしょうもないものを見せてしまって。ですので、北海道に帰ったら一日8~9時間くらい「できる」って思っている倍以上、歌い続けないと体に染み付かないと思ったので、必死で練習して。同時進行で卒論のこともいろいろとあったんですけど、台無しにしたらもったいないと思ったので、すべてを注ぎ込みました。

岡島:再審査ではだいぶ良くなっていて。やる気がなかったら北海道からわざわざ東京まで来ないじゃないですか。遠方の子でいざ顔を合わせて審査するとなった時に来ない子もいたりもするので。ちゃんと結果を見せてくれたし、やる気があることも強く伝わったので、合格としました。

HANNAH:最後の最終審査でパフォーマンスを見せたら「良くなりましたね」と岡島さんから言われて、Eチケさんが「じゃあ、どうしますか」と言って「そうですねぇ、良いんじゃないですか」「じゃあ合格で」って、結構、あっさりと言われたので実感がなかったのですが、次第にSNS上で見ていたメンバーとやるんだってワクワクしてきました。

――MIYAさんは合格した時にどう思われましたか?

MIYA:「覚悟を決めなきゃ」と感じました。「人生を賭ける」じゃないけど、ここで結果を出すという気持ちでいかなきゃと覚悟を決めた瞬間でしたね。

後編に続く


MIC RAW RUGA 1st ONEMAN LIVE
「PAY YOU BACK」


日程:2022年9月23日(金祝)

開場 18:00 開演 18:30
場所:渋谷 club asia(東京都渋谷区円山町 1-8)
出演:MIC RAW RUGA ゲスト:寺田寛明

チケット
前売<9/22(木)23:59まで販売>
C.NORMAL 4000円(+D)

当日
D.NORMAL 4500円(+D)

●新曲を初披露します
●新衣装を初披露します
●新Tシャツ&CD-R「PAY YOU BACK / HOW RAW」
を初売りします
●オールスタンディングです

チケットはPassMarketにて発売中。

購入はこちらから。

詳細はこちら

MIC RAW RUGA ニューシングル「HOW RAW」


配信シングル

発売日:2022年9月21日
レーベル:VIDEOTHINK

Streaming & Download
https://linkco.re/B9cBrYB4


 吉田凜音、KMNZ、でんぱ組の根本凪に楽曲提供する、E TICKET PRODUCTIONプロデュースのガールズラップグループ「MIC RAW RUGA」の配信シングル。グループ名の「RAW」をタイトルに含み、グループ結成当初にリリースされた「MIC RAW RUGA ON THE ONE TWO」と同じサンプリングから始まる、新たな始まりを予感させる一曲。浮遊感たっぷりにMIXされた電子音と、ヘビーな低音がライブでも印象的。力強くスピットされるラップと、レイドバックしたフックの対比にも注目だ。

 なお、「Go Forward EP」「PAY YOU BACK」に引き続き、マスタリングはWONKの井上幹が、ミックスは鞘師里保、フィロソフィーのダンス、GOMESSらの曲をミックスしているコレナガタクロウが、それぞれ担当した。

前作「PAY YOU BACK」

OFFICIAL AUDIO
https://youtu.be/A_Po_Cq2JSY

Streaming & Download
https://linkco.re/Y8V6a01U

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