全国にいる休校中の先生の対応を教えてもらいました。

僕には、ありがたいことに、全国に知り合いの先生方がいることを思い出し、片っ端から連絡をしてみました。(返信をくださった先生、わざわざ電話をかけてくださった先生、ありがとうございました!!)

なので、僕が教えてもらった情報をシェアしたいと思います。

北海道札幌市 中学校 K先生より↓

札幌は、教育委員会がホームページに各学年の課題を1週間に1度更新して、それを各自が取り組むようなかたちです。うちの学校は、それにプラスして各学年でホームページに課題というかアドバイスをあげています。

調べてみると、札幌市の教育委員会は、毎週木曜日に小1から中3までの各学年の学習課題を出しています。こんな感じで(6年生の学習課題です↓)

https://www.city.sapporo.jp/kyoiku/shido/documents/gakusyuukadai-syou6.pdf

で、この学習課題の最高なところは【保護者による関わり方のポイント】を書いているところです。(小6国語のポイント↓)

以下、引用

<保護者による関わり方のポイント>

・この単元では、視点のちがいに着目して読み、感想をまとめていく学習をします。今週学習する部分は、学習の始まりの部分です。1場面は「律」の視点、2場面は「周也」の視点から同じ出来事が書かれています。お子さんによっては、このような構成の物語を初めて読むかもしれません。一度読んだ後に、「どんなお話だったかな。」とお子さんに尋ね、物語の構成を一緒に確認してあげてください。

・上記の(1)~(5)の内容が1・2場面のどの部分に書かれているか見付けて読むように声掛けをお願いします。見付けた部分からお子さんが想像したことを聞いてあげたり、ノートにまとめたりする様子を見守ってあげてください。お子さんが文章から言葉を基に考えたことを話したり書いたりしている時は、大いに認めてあげてください。

・漢字の学習では、子どもたちの日常会話ではあまり使い慣れていない熟語も掲載されています。家庭に国語辞典があれば調べるように促すことも有効です。また、国語辞典が手元にない場合は、意味を一緒に考えたり教えてあげたりしてください。言葉の意味を知ることで、理解が深まり定着につながります。

ここまで。

https://www.city.sapporo.jp/kyoiku/shido/documents/gakusyuukadai-syou6.pdf

こんな感じで、保護者に「こうやって教えるとイイよ!」とアドバイスまで書いてくれているところに愛を感じます。

また、市内で統一した学習内容が出されているので、各学校はその学習内容をサポートすることに力を入れることができるようです。

先ほどのK先生の学校では、ホームページを使って、学習をサポートしているようです。(K氏の学校のホームーページ)


北海道の教育委員会から「YouTubeを使って学習を保証しようね」とお達しが出ているだけあって、かなり動いているようです。(お達し→)


全国の先生からの声


沖縄県浦添市 中学校 H先生より↓

2.3年は予習型のプリントや副教材で進めるような感じで、1年生は復習型のプリント等で家庭での学習を進めてもらってます!

静岡県静岡市 小学校 U先生より↓

静岡市は、とりあえず予習型のプリントを配ってますが、主に算数、社会、後は漢字の学習が中心です。理科なんかはどうしても実験がやりたくて、、、

東京都世田谷区 小学校 S先生より↓

世田谷も今後YouTubeの活用を求められています。今動画のアイデアをまとめています。いくつか紹介するね。
1 屋上からの風景を撮り、三年生や二年生の街探検の素材にする
2 世田谷オリジナルのダンス体操を先生が踊る動画で、覚えることを課題にする
3 学校菜園で取れた金柑でジャムを作るクッキング動画
4 理科の実験動画
もちろんプリントも出すけど、授業再開に備えた学習になるもの。例えば、国語文章読解のための初発や意味調べなど。そうすれば単元導入の2時間程度削減できるでしょ?今、副校長やってるけど、勤務校の先生方には単に勉強を教える発想ではなく、動画を作る自分たちも楽しむ思考を、させてます。

東京都葛飾区 小学校 B先生より↓

葛飾区では、区として業者と契約し、1週間ほど前からインターネットで学習できる環境を整えている状況です。また、Youtube では江戸川区がストレッチは配信しています。いずれも区や市の単位で行っています。

江戸川区の教育委員会がやっている「おうちでできる運動」(ある学校の校長先生が出演しています)

愛媛県西条市 中学校 T先生より↓

私の中学校では大量に課題を与えて、自宅で学習させています。課題の内容は復習がメインです。休業中の登校日に、課題の進捗状況を確認するようにしています。
でも、答えを写すだけの生徒もいるし、あまり効果的だとは思いません。確認するにしても短時間で大勢の課題を見るので、やってるページにハンコをつく程度しかできません。

福島市 小学校 M先生より↓

臨時休業期間は学校の時間割と同じように生活したり学習したりするシートと各教科プリントを配付してます。再開後も学校生活と授業がスムーズにいくように。
こういうときに普段の自学自習を促す指導や支援が子どもたちの力になっているかが問われると思ってます。

群馬県小学校 S先生より↓

群馬県は5月30日まで休校が延長されました。それを受けて、私の学校では、今後行われる授業を見据えた課題を作成、配布しようということになりました。今現在考えているのは
1.予習的な内容の課題
2.「知識、技能」に関する課題です。休校中、知識、技能を中心に予習をし、学校再開後に「思考、判断、表現」を中心とした授業を行って、スムーズに取り組めるよう考えています。YouTubeやzoomによる遠隔学習は良い取り組みだと思います。ただ、私の学校でも検討したのですが、ソフト、ハードの両面から現在見送ったところです。

兵庫県西宮市 中学校 N先生より↓

兵庫県西宮市はコロナ患者が日々出ているので、学力保障が急務です。今までは復習プリントを中心に進めてきましたが、いよいよ予習を中止にさらに評価を念頭に置いてという条件まで出てきました。来週月曜日から本格的に動いていきますが、ネット配信は今のところ考えていません。塾では一カ月前から始まっていますが、公立学校では様々な家庭があるので難しいです。
私は英語なので、自分が授業で話す予定の解説を文章にしたプリントを作りました。これが精一杯です。また、情報教えてください。

高知県高知市 小学校 H先生より↓ 

高知市は幸いにも4日間学校があったから教科書配れたので、添付したようなプリントを配った!
でも宿題とは違って、強制したらいかんという謎な通達があったので、書込み式じゃなくて、自学の学習ナビ的な形式にした!
当初は2週間の休業予定やったから5月6日まではもたないかも

東京都 私立中学校 大学非常勤講師 I先生より↓

私学は、classiやwebclassなどを既に導入していたところが多く、合わせてzoomやteamsも試行している感じです。
生徒や学生のインターネット環境によって不公平が生じることが課題になっています。

静岡県 小学校 T先生より↓

毎日、学童の子たちを教員が教室で預かっています。フレックスで時間差つけて働いています。基本、自習で教員は見守りです。学習はこれから家庭でやってもらう形。なかなかオンラインはハードルが高い。でも、意外にやり始めたらいけそうな気がするけどなー

和歌山県 中高一貫校 H先生より↓

今は復習がメインですが、5月7日以降も休校になったら、予習型も取り入れていく予定です。うちは中高一貫校ですが、高等部がすでにスタディサプリを導入しているので、中等部もそろそろ導入しようという話になっています。また、和歌山の小中学校は1時間に10人ずつ呼ぶ、という分散登校になっています。

あと、「大阪では教育委員会の人が授業をしてYouTubeにアップしてるよ」という情報を教えてもらったので、調べてみました。すると寝屋川市の教育委員会がやっていました。(こちら)

ただ、「10分の授業を作るのに半日かかる」と書いてありました。理由は、授業を分かりやすくするため、だそうです。

確かに、教育委員会が出す動画、ということになれば、立派なものを作らないといけないのは分かります。でも、今は、50点の出来でいいので、早く出す方が子どもたちのためになると思います。

考え方によりますが。


君たちはどう生きるか?を先生たちも問われている

全国の先生方の話を聞いてみて思ったのは、

「正解は分からないけど、いま自分にできることを、なんとかやっている」

ということです。

北海道のように、YouTubeを積極的に活用しましょう!とオンライン授業を進めているところもあります。

そんな中で、いま、ぼくにできることはなんだろう?

僕がいまできることは

■授業を作ってYouTubeにアップする

■YouTubeの、学校での活用方法や注意点をシェアする

■授業を作ってYouTubeにアップする人を増やす

■動画をアップする以外に、子どもたちをサポートする方法をシェアする

■オンラインを活用した授業が簡単にできることを、国、県、市に知ってもらう

こんな感じです。

正解かどうかわかりませんが、とりあえずやってみて、走りながら考えます!!


今日、突然の連絡に答えてくださった多くの先生方、ありがとうございました!また大きな動きがあったら情報、シェアさせてください。ともに、子どもたちの学びを守りましょう!!






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