#立ち上がろう

休校で学びが止まってしまった子どもたちのために、YouTubeを使ってオンライン学習を始めました。といってもすることは簡単です。

普段している授業をスマホで撮って、YouTubeにアップするだけです。もちろん、あらゆる点で完璧とは言えませんが、子どもたちの学びを止めないために、いち大人ができることをやっています。

今回は、この取り組みを全国に広めたくて、記事を書いています。一人でも多くの人が、子どもたちのために授業をやってそれを動画撮影し、YouTubeにアップすれば、少なくとも数十人の子どもたちの学びを守ることができます。

とはいえ、「授業を撮影するのはハードルが高い」とか「本当に大丈夫なの?」とか「YouTubeで動画をアップしたことがない」とか、そんなことを考えている人が多いみたいで、実際、すでに数人の友人から質問がきました。

なので、まずは今、私に届いている友人からの代表的な質問に答えていきたいと思います。

Q1 「YouTubeは限定公開できると思うけどその効力は?」

A 「限定公開」は、そのリンク(URL)を知っている人だけが視聴可能です。なので、保護者に動画のリンクを送って、クリックしてもらう感じです。ただ、保護者が外部の人にリンクを伝えると、学校以外の人が視聴可能になります。

Q2 「顔出しは公務員的にNG?」

A 公務員だからNG、というわけではないです。むしろ顔出しNGかどうかは、それぞれの教員の気持ちの問題が大きいです。

抵抗があれば、最初は顔を出さずに、手元だけ撮影すると良いかとい思います。また、個人的に動画を配信するには規制はないですが、学校単位で取り組むには、紙切れ一枚の申請がいる都道府県もあります。

北海道教育委員会は初動が早いので参考になります。すでにYouTubeを活用した授業を進めています。各校で頑張ってね、という感じなので、全国的にもこの流れができるかもしれません。(北海道教育委員会の動き→)


Q3 YouTube以外にズームとかあるけど、どう?

A ズームとは、みんなでするビデオ電話みたいなもので、子どもたち全員と教員の顔が同時に見れるものです。各家庭にタブレットが配布されている、という状況だとズームもありです。

学校に登校するのではなく、オンライン上の学校に登校するイメージになります。なので、1時間目は8時半から授業を始める、二時間目は10時から始める、という感じです。

問題は、各家庭にタブレットがないと、オンタイムで参加できる人数が限られること、自分のペースで授業が受けられないことです。(YouTubeだと、一時停止機能がありますよね)

ただ、健康観察で使ったり、授業の始めの5分だけ使ったり、何かを発表する際に活用すると、子どもたちはお互いの顔を見ることができます。 (Zoomとは?) 


Q4 チャンネル登録してもらえれば、誰が見たか、ある程度把握できる?

A 保護者がチャンネル登録をしてくれれば、誰が見たかを把握することができます。ただし、実名での登録が必要です。

そこを保護者がしてくれるかは気になります。また、子どもたちに、コメント欄に書き込みをしてもらえれば、子どもが勉強をしたかどうかの目安にもなります。


【YouTubeを活用した授業動画を配信する手順】

YouTubeで動画を配信したことがない人にとっては、自分の授業を公開することはかなりハードルが高いです。

技術的もそうですし、心理的にも壁は高いです。私もそうだったので、気持ちがよくわかります。

なので、私のようなYouTube初心者の教員が、いちから授業動画を配信するまでの手順をまとめておきます。

まずは自分自身が楽しみながら、YouTubeを使ってみる

【ステップ1】 まずは練習で、10秒ほどの動画を、YouTubeにアップしてみましょう。

■YouTubeのアプリをダウンロードします。そしてGoogleのアカウントでログインします。(Gmailが使える人は、すでにGoogleのアカウントをもっています。)

■スマホで10秒ほどの動画を撮ります。(自分の靴とかそんな感じでOK)

■YouTubeのアプリを開くと一番上にビデオマークがあるので、そこをクリック。

■先ほど撮影した動画が出てくるのでクリック。

■右上の「次へ」をクリック

■タイトルと説明を書く。

■その下に「プライバシー」という項目があるのでクリックをして、「限定公開-リンクを知っている人が視聴可能」を選択します。

■最後に右上の「アップロード」を選択すると、動画をYouTubeに配信することができます。

■自分の動画がアップできているか、確認します。YouTubeのアプリを開く→右上をクリック。→チャンネルを選択。

■上に「ホーム 動画 再生リスト チャンネル 概要」があるので「動画」を選択。先ほどアップした動画の画面をクリックすると、さきほどの動画が再生されます。

■いいねボタンのとなりのとなりに、「共有」があるのでクリック→コピーを押すと、URLがコピーできます。

■そのURLをクリックすると、先ほどアップした動画を見ることができます。ちなみに、限定公開の設定ですので、このURLをクリックした人だけが、その動画を見ることができます。


【ステップ2】手元にノートかホワイトボードを用意して、授業を撮影&公開してみましょう。

■僕が、家で授業を撮影しているときに使用している機材です。といっても、家にあるもので代用できます。

■iphone(スマホ)、電気スタンド(スマホを固定して、上から撮影する用)、ホワイトボード(紙やノートでもOK)、ホワイトボードマーカー(黒、赤)こんな感じです。

■では、授業の構想を考えて、動画を撮影していきましょう。唯一、気を付けることは、スマホを横長の向きでセットして撮影することぐらいです。(縦向きで撮影すると、YouTubeで見たときに、画面が小さくなります。)

■あとは【ステップ1】の要領で、授業の動画をアップしてみましょう。

■もう一つ、重要なことがありました。それは、「完璧を求めない」ということです。私を含め、多くの教員は、

・私の授業なんてまだまだ…とか

・字が汚くて…とか

・しっかり教材研究をしてから…とか、

完璧を求めてしまいます。

が、今は緊急事態で、子どもたちが学びたくても、学ぶ方法がない状況です。

なので、たとえ教材研究が十分でなくても、授業がへたくそだと思っていても、子どもたちは、先生の授業を待っています。

■正解がない今の緊急事態、走りながら考える、をぜひ、一緒に実践しましょう。

以下のリンクは、僕がYouTubeにアップした授業の動画です。

(小2算数 たし算のひっさん「東京書籍」)

こんな感じでもいいんだと、ある意味、勇気が湧いてくるはずです。笑 

一人でも多くの子どもたちに、学びを提供していきましょう!


#いま私にできること


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