教員の仕事は4つだけ。それを続ければ、子どもたちの学びを守ることができる。
子どもたちにしていた教員の仕事を4つに分けると
1.勉強のスケジュールを立てる
2.勉強を教える
3.勉強で、分からないところや間違ったところを教える
4.子どもたちの勉強を励ます
こんな感じです。
1のスケジュールは、時間割を立てていましたし、
2の勉強を教えるは、教室でしていた授業。
3の分からないところや間違ったところは、テスト直しや宿題でカバーしていました(もちろん授業でも)
4の勉強を励ます(意欲づける)のも、授業中にやっていました。
問題は「勉強の時間割を立てる」しかできていないこと
勉強のスケジュールを立てるのは、全国の小学校で行われていると思います。例えば、4月24日には、
国語は漢字ドリルP.5
算数は計算ドリルP.7
図工はP.10を見て作品を作る
音楽はP.15を見て、リコーダーを吹く
とか、こんな感じで。
なので、2~4(勉強を教える、間違ったところを直す、勉強を励ます)を保護者が代わりにやってくれれば、子どもの学びを継続することができます。
が、
そんなことを、毎日、奮闘している保護者にお願いすることはできません。
もちろん,2の勉強を教えるは,新しい単元でも自分で学習ができるよう,プリントを作成していましたし,これで救える子どももいたと思います。
でも,休校が夏まで長期化する可能性もある今,2~4(勉強を教える、間違ったところを直す、勉強を励ます)を,どうやってするかが,課題です。
どうやって,子どもの学びを守るか?
そこで登場するのが、アプリやインターネットを使ったサービスです。これらのツールを使えば、2~4の仕事(勉強を教える、間違ったところを直す、勉強を励ます)を、子どもたちと物理的な距離が離れていても、することができます。
2の「勉強を教える」は,今のプリントによる学習をサポートすることに力を注ぎます。例えば,
■教員の音読を,音声で聞けるようにする
■写真付きで,算数を説明する
■算数の図形を動かす様子を,動画で見れるようにする
などなど。
これらはすべて,noteというサービスで可能になります。(noteの活用方法はこちらをご覧ください↓)
なので,学校のホームページとnoteを活用して,より,子どもたちに質の高い教育を届ける、という方法もあります。
3の「分からないところを教える,間違ったところを直す」は,今のところ,勉強のやり方が分からなかったら,学校に電話がかかってくるので,そこで対応しています。
間違ったところを直すのは,出来ていません。子どもがどこまで学習できているかの把握も難しい状況です。
なので
■勉強でつまずいたら,先生にチャットで質問する
■プリントをやったら,その場で先生に提出する
■プリントを採点してもらって,間違いがあれば直す
これらを可能にできれば嬉しいですよね。
そのためのツールがGoogle Classroomという,オンライン上のサービスです。(Google Classroomについては,こちらの記事をご覧ください。)↓
このGoogle Classroomを使って,オンライン上で子どもの学習状況を把握したり,子どものたちからの質問に答えたりしてみましょう!
4の「勉強を励ます」つまり,子どもたちの学習意欲を高めることは,保護者に任せっきりになっている状況です。休校になって気付いたのですが,45分間も机に座って勉強するのって,結構きついです。
でも,普段の学校ではそれができている。なぜできているかというと,クラスの友だちが一緒にいるからだと思うのです。みんなが一緒にやっていると,「自分も頑張ろう」と思えるのです。
でも,今は,自分の家で一人っきりで勉強している状況。
なので,子どもたちの願いとして
■クラスの友だちの顔が見たい
■クラスの友だちと一緒に勉強したい
■クラスの友だちの考えも聞きたい
というのがあると思います。
それを可能にするのが,Zoomです。
https://zoom.us/jp-jp/meetings.html
Zoom(ズーム)とは,ビデオ会議やチャットができるオンライン上のサービスで,スカイプみたいな感じです。
これを使うと,先生と子どもたちが,お互いの顔を見ながら話をすることができます。なので,
■先生が質問したことに対し,子どもたちが答える
■クラスの友だちの発表を聞ける
■クラスの友だちと一緒に勉強をする
これらがすべて,可能になります。
と,
ここまでいろいろ書きましたが,結局何から始めればよいの?と思う人もいるかもしれません。
なので,まずは
校内研修から始めましょう
いきなり,上記のことを始めましょう!と言ってもなかなか難しいので,まずは教員自身が「知っている」「使ってみた」ことがかなり重要だと思います。当たり前ですが,知らないことや分からないことは,始めることができませんよね。
逆に,教員自身が(できれば管理職が)「知っている」「使ってみた」状態だと,もしかしたら,それをやってみよう,という流れになるかもしれません。
たとえ導入されなくても,長い人生,どこかでこの研修が役に立つかもしれません。在宅勤務が始まったこの機会を使って,ぜひ,子どもたちの学びを続けるためのサービスに触れてみていただければと思います。
サポートしていただいたお金が本一冊分になりましたら、出版させていただいたパパ育休の本一冊を、図書館に寄贈させていただきます!(その際には、noteにてご報告させていただきます!)