チケットが売れない part.2

続き

大規模な大会ならばチケットが売れない場合には対戦カードに工夫を、参加選手を強化しよう、専門誌に煽り記事を頼もう、SNSで宣伝しようとなるわけですが、長期巡業となりますとそう簡単な問題ではなくなります。

1.そもそもまだ巡業(シリーズ)をやる実力がないわけです。

溢れるほどのファンを作ることがまず先決であり、そこから収益化を考え、システムを作り、スケールアップしていくという手順が必要です。

いきなりポップステップジャンプで地方巡業を開催しチケットを売るこれは至難の技です。

2.時代も変わりました。非日常を作り出すのが大変な時代となりました。

まだブラウン管のテレビしかなく毎週TVで見てたプロレス が地元に来る。ビデオもデジタル放送もCSもスマホもなく、ただひたすら毎週決まった時間にテレビの前に座り見ていたプロレス が近くに来る!これはオリンピック並みの祭典であり何がなんでも会場へ行かなければならないものでした。とにかくプロレス興行が非日常だったのです。

3.そうは言ってもバスもリングもトラックもある

プロレス の会社のフォーマットが、毎週テレビ放送をするから、日本全国で興行をやるぞ、毎週テレビ中継をやる地方の系列局をまわるぞという枠組みであり、日本中で非常に人気があるスポーツだったため 選手、リングアナ、レフリー、リングスタッフ、全国をまわる営業マンに バス、リング、トラックとたくさんのものを抱えても何の問題もなく会社がまわっていたわけです。

そしていつのまにか地上波のゴールデンレギュラーもなくなり、生中継から深夜放送になり、今のフォーマットの理由であった毎週ゴールデン生中継がないのでその座組みの必要性がないにも関わらず、何故かその巡業スタイルだけが残り、何の違和感もなく惰性で数十年やってきた感があります。  続く



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?