チケットが売れない

興行の世界にいると必ず聞く言葉「チケットが売れない」。コンテンツに魅力がないということで非常に厳しい状況です。しかしプロレス団体にも営業という部署があります。他のスポーツやエンターテインメントの営業職の場合は、各種プレイガイドでのチケット管理や販売プロモーション企画、ファンサービスの立案や協賛社メリット資料の作成並びにプレゼン、大手代理店との調整などがメインのお仕事だと思いますが、プロレスの営業の仕事はざっくりいうとそれらにプラスしてチケットを営業して直接売るという活動がメインとなっています。売れなくても営業努力で売るのが仕事です。営業マンの人脈と営業マン自身がお客様に気に入られることによりチケットを買ってもらうのが仕事です。しかしながら売れないものは売れないわけで、仕方なく空席多数の中、大会が始まる時の苦痛は本当に担当営業として辛いものがあります。こんな思いは二度としたくないと思い頑張った若い頃の記憶が蘇ります。椅子が並んでない会場で選手バスの到着を待つのは本当に嫌なものです。何故そんな事を言い出したかと言いますと、最近プロレスリング・ノアの代表になり全国各地をまわり会場に早めに入り準備から試合が終わり撤収するまでを見届けてますが、とにかく地方シリーズが厳しいのです。もちろんよく売れるエリアもあります、ただそこにいくためにはその前後に大会を入れながら巡業していく必要があります、売れるエリア以外もまわらないと売れるエリアには辿り着けない。そこで営業マンになんとかしなさいと言うわけですが、さてどう指導するべきかと悩みに悩んでいます。(続く)

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