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アフターコロナの生活を幸せに生きるヒントはフィンランドにあり。

 2020年5月25日、緊急事態宣言、全面解除の表明がありました。日本での新型コロナウイルス流行の第一波がおさまりつつあります。今後、私達は少しずつではありますが、着実に、経済活動や日常生活を取り戻していかなければならない段階に来ています。                  

 いわゆる「アフターコロナ」により世界は激変すると言われています。そこで今回は、私達日本人の生活様式や文化、仕事にフォーカスを当て、具体的に何をどう変えていくのが適切であり、正解であるのかを探ってみようかと思います。

今、フィンランドが注目されている

 私は今回の問題に対する1つの大きなヒントとして、今一番「幸福な国」といわれているフィンランドの生活様式に着目しています。フィンランドは面積は日本とほぼ同じですが、人口はほぼ北海道と同じ550万人の小さな北欧の国。2018年度、2019年度に発表された「幸福度ランキング」(これは国際幸福デーの3月20日に国連が毎年発表している)で何と2年連続で世界一になっています。(ちなみに日本は2018年は54位、2019年は58位)この理由はどこにあるのでしょうか。

フィンランドはなぜ幸福度1位なのか

 フィンランドが幸福度が世界一高い国である理由ー。それは3つに大別されています。「安定」、「バランス」、そして「身近な自然」。

 政治的、経済的に国が安定していて、大きな波に襲われる恐れがない。教育や福祉サービスの機会が平等にあって、最低限の生活が保証されている。ワークライフバランスがとりやすく、仕事、家庭、趣味、それぞれを楽しむことができる。身近に美しい自然があり、それなりに快適に過ごせる家庭環境である。どうやらこれらを充分に満たしているのが「幸福な国」である条件項目となっているようです。

フィンランドの働き方と文化・生活様式

 では、具体的にフィンランドのワークライフバランスはどのように成り立っているのでしょうか。以下に列挙していきます。

・就業時間は8時から16時。1日8時間就業を徹底し、残業はしない。自由な時間を確保できるため、フィンランド人の平均睡眠時間は7時間半以上である。

・週に1度以上、在宅勤務をしている人は3割も存在しており、必ずしも人と会うことを重要視しない。

・企業や組織は、日本ほど上下関係があまりなく、オープンかつフラットな関係を保っている。

・エクササイズ休憩があり、コーヒー休憩は法律で決まっている。いかに快適な空間をつくるかという点においても組織や企業が努力している

・父親の8割が育休をとる。

・会社は福利厚生の一環として、仕事以外の活動や趣味を支援している。

・身近に自然があり、アウトドア・レジャーを手軽に楽しめる。

・土曜日はサウナの日。9割以上の人がサウナを楽しむ。会議や接待、おもてなしの場になることもある。

・夏休みは1か月。1年は11か月と割り切り労働業務に望む意識がある。

アフターコロナにおける日本人の生活様式はどう変えていくべきか

 フィンランドの仕事文化を語る上で、「ウェル・ビーイング(well-being)」という言葉が重要視されています。これは、身体的・精神的・社会的に良好な状態にあることを意味する概念で、「幸福」に直結するものです。

 日本はここ数年程前から働き方改革や女性活躍が叫ばれていましたが、今回の新型コロナの影響でいよいよ大きな転換期を迎えていると言って言い過ぎではありません。

 完璧ではないにせよ、ワークライフバランスを以前からうまく実践できているフィンランドを、日本が今後目指すべきひとつの指標として、注目してみるのはいかがでしょうか。






























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