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Watches & Wonders ヴァシュロンコンスタンタン編

 パテックフィリップ、オーデマピゲと肩を並べる世界三大メゾンの一角、ヴァシュロンコンスタンタンの2022年の新作「ヒストリーク 222」について、お話したいと思います。

 Watches & Wonders 2022のヴァシュロンコンスタンタンの中で一番注目を集めていたモデルは「ヒストリーク 222」ではないでしょうか? 私も発表された時は少し驚きました。

 オリジナルとそっくりなバトン針に塗布されたスーパールミノバは、オリジナルのトリチウム発光のカラーに合わせグリーンに近いカラーに仕上げられ、六角形のコマを中心に置くリンク一体ブレスレット、刻みの入った同色のベゼル、ケースの右端に彫り込まれたマルタ十字の紋章など、多くの部分が踏襲されています。

 大きく変化したのはムーブメントです。
オリジナル222に搭載されたムーブメントは、当時ノーチラスなどにも採用されたジャガールクルト製の超薄型ムーブメント、Cal.920をベースにしたCal.1120、Cal.1121です。新たなヒストリーク222には、ヴァシュロンコンスタンタンのマニュファクチュールムーブメント、Cal. 2455/2が採用されました。オリジナルのCal.1120は2.45mmという超薄型ムーブメントですが、マニュファクチュールムーブメントCal. 2455/2 は3.6mmと1.15mm厚みが増しています。一方、オリジナル222のケース厚は7.5mm、新作ヒストリーク222のケース厚は7.95mm。ムーブメントの厚みが1.15mm増したにも関わらず、ケース厚自体は0.45mmしかアップしていません。
実はオリジナルのムーブメントCal.1120は、ヴァシュロンコンスタンタンでまだ使用されている現役ムーブメントです。それでもヴァシュロンコンスタンタンが採用した新たなマニュファクチュールムーブメントは、バックスケルトンから見ることができます。
誇らしくイエローゴールド製ローターに彫られた222の文字、ジュネーブシール、Au750(18K)などの刻印が見られます。

 スペック
外装
ケースサイズ: 直径37mm×厚さ7.95mm
素材: イエローゴールド(18k)
文字盤: ゴールド
ムーブメント
駆動方式: 自動巻き
ムーブメント: Cal.2455/2
パワーリザーブ: 約40時間
防水: 50m
定価: 7,436,000円

最後に

 本モデルはブティック限定となっており、2022年9月よりデリバリー予定とのことです。ヒストリーク222のヴィンテージウォッチはオークション等で1000万円オーバーとなっており、本モデルも恐らく、激戦になる予感です。ただ、3針モデルで700万円オーバーは少々割高な気もします。ただ、サイズ感と良い、当時のデザインを楽しめて尚且、ムーブメント等は進化していると考えると 順当なのかもしれませんね。 9月の発売が楽しみです。タイミングが合えば実機レビューもしたいです。 それでは また次回の記事で!










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