資格の価値って

私はとある企業の人事部で労務管理全般を一応任されています。

当初はこの道に進むとは思っていなかったのですが、人事配属をきっかけに社労士を受けることにして、人事部から異動しても受験を続ける中に、専門性を活かした仕事への憧れが強くなりました。

特定社労士合格をきっかけに人事部に再び呼ばれ、いまに至りますが、実は社内で他にも社労士資格を持つ方は何人かいるのです。
その方たちは、会社の本来業務の部署に就いていて、資格は言わば取っただけの状態。

私はその中でも資格で得られた知識を総動員できる部署で働いてます。
それは本当に私にとっては有難いことですし、やはり好きな分野で、知識を使って従業員を支える仕事は性に合っているんだと思います。

それでも、同じ部署に資格なんてなくても、私より何倍も実務に通じている方も多くいて、自分も果たして資格を取っただけの人間なんじゃないかって、いつも思うのです。

資格があるというだけで間違いを犯さないなんてことは全くなくて、知らないこと、できないことは山ほどあります。

そんな歯痒さを感じながら日々過ごしていますが、資格の価値って、なんとかそれに相応しい知識、技術を維持し、磨きをかけなければならない、つまりは資格者として恥ずかしくない状態にあろうとする強い動機付けにすることかな、と感じています。

だからこそ、仕事をするときには間違ったことは言わないように必ずしっかりした下調べや確認をし、時には受験時代のテキストを読み返したりしています。社労士会の研修にもできるだけ参加して、ペーパーライセンスにならないようにしています。

やはり資格って取るまでは本当に大変なんですけど、それだけでは本当に価値にはならない。資格者としての矜持を持ち続けようともがき、悩むことこそが資格の価値だと、私の場合は思うのです。

開業されている先生方はこんなものではないプレッシャーに晒されているのだろうと思うと、本当に頭が下がります。
開業、それは本当にいつか実現させたいのですが、まだまだ自分には自信が持てないな、なんてやや情けないことを感じる連休の夜です。

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