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ヒメオオクワガタ2023 採集記 vol.1


私がヒメオオ採集にハマったきっかけは4年前の秋。当時、私は大学1年生で丁度コロナ禍真っ只中で外出、遠出があまり出来ていなかった。近所にクワガタをやっているお方からのお誘いで少し感染者も落ち着き始めそろそろ下見にでも行こうかとの事で気分転換もかねて同行させて頂いたのが始まりである。

と、プロローグはこの辺にしておき、早くも4年目となるが、今までのハイライトは昨年の53.8mm。昨シーズンは講義も対面となり流行りものもかなり落ち着き、講義も週に3日の為出撃回数も10〜12回?とかなり頻繁に足を駆けた。

今年の目標は勿論55mmoverの特大個体を拝むこと。今年の夏はとにかく暑くヒメの時期になっても残暑が残り発生に支障がありそうな気がした。

そろそろ今シーズンのハイライトを順に追っていこう。

今シーズンの開幕は8月の最終週に出かけた。
最初は発生状況を確認するべくハイキング感覚で友人と2人で登山を始めた。毎年着く御神木を観察。案の定着いており♂だけであったが50ミリには届かず。まだ、登ってくる(ヒメ)時間も早く根元にもよく居ることがあるので探すことに。

と、友人が落ち葉をかき分けていると52ミリとまずまずの個体を発見。幸先がいい。だが、こんな見つけ方でいいのかと柳に着いている特大が見たいんじゃ!と奥へ奥へと進むことに。

52mm


その後も51mm、50mmと連続して50upを採集。どれも、ピカピカツンツンで発生したての個体ばかり。
この調子で特大も、、と心の中で強く思い先へ進んだ。

いつもよりも念入りに周りを見渡す。いつもは崖側に生える柳に視点を当てるが山側斜面にも視点を向けた。

ここらで少し休息をとりバックを下ろし片手におにぎりを加えながら辺りを見回した。

いつもは観ない山側斜面の木々に視点を当てた。
最初は何か木の実?落ち葉が枝に挟まっているのか?と思った。でも、やけに黒くコンモリとしている。近くで見てみるとお姫様ではないか。
あれは、デカい。今までに見てきた何よりもデカい。55はあるだろ、、、

ただ、かなり採りずらい位置(三股の幹)でダブルタックで戦うことに。友人に網を託し、私は下から透明のビニール傘で落下位置を見定め外してもいいように周辺の把握をしてスタンバイ。

と、︎︎ ♀はネットイン、♂はなんとリングの縁を擦り外側を転げ落ちていく。しまった、やってしまった、と思いきや、見定めが上手くいき傘に落下。この時はほんとにヒヤッとした。
慌てて、手に拾いそれを確信した。

「逝った、逝った、55。絶対。これはある」

と、語彙力が皆無となったが、すかさずノギスを当てる。

傘から拾い上げた個体
55over

今日は出来すぎてる。帰りに🧸に出くわしそうな気がしてゾッとした。

この個体の後は追加は得られず山を降りた。

後日〆、マウント。

〆直後。
マウント後55.7mm

この産地の個体はボディがゴツく、大顎は少し細身ではあるがスラッと伸びる傾向が多い印象。

こんなにあっさりと達成してしまい出落ち感があるが次の目標は早くも56.57.と更なる高みへとギアを上げていた。

to be continued...

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