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西表島遠征 2023 3日目

この日は2人ともかなり疲れていたようでアラームで起きれず10時頃に体を起こした。
起きて自分の足を見るとつま先が血で滲んでいる。
山に入っている時はアドレナリンのせいか痛みに気づかなかったが今目にしてみるととても痛む。歩くのも少し辛い。巻き爪、本当に厄介、、。絆創膏でこれでもかっ!というくらいぐるぐる巻きにして靴下を2重に履き何とか歩けた。

スーパー川満で数日分の食料を買い込み、新八食堂にて昼食にした。
初日、2日目と録に食事が出来ておらずお腹いっぱい食べることが出来ていなかった。
今日はスタミナを付けるべくスタミナ丼をチョイス。久しぶりにたらふく食べ幸せを感じた。

スタミナ豚丼

宿に戻り少し一服。
ここで、みんな思うかもしれない。

こいつら、チャマルいつやるんや

と。目星はつけてあるが今日はそんな気分でもなく宿で少しのんびりしたかった。(後に後悔することになる)

宿からの景色
ハンモックに寝そべる筆者

宿から見る景色は素晴らしくまた、ハンモックに体を預けセミの鳴き声、海風を浴び、こんな日も必要だと、昼間は2人で寝そべっていた。

今日は、新規開拓にしようとの事でかなり早い時間帯から別ポイントへ入山。案の定車は私らだけであった。

初日、2日目のポイントとは異なり急峻な崖、アップダウンが激しく体力の消耗も激しかった。ジオグラフィカと睨めっこしながら良さそうな尾根を目指した。複数のスダジイが点在し雰囲気のありそうな場所に出た。ここにしようと決め、日が暮れるのを山中で待った。

日が暮れ始めた19時半頃から開始した。
20分程辺りをみながら良さそうな気を見ていく。
スダジイのフレークが穴から見える。よく覗くとそいつは居た。お、こんな風にでてくるんだと、樹洞に手を突っ込む前にハブが居ないか確認して摘んだ。今遠征で初となる中歯型となった。まだ出てきたばかり、まだ中に居るのでは?と思い少しフレークを掘ってみた。そしたら、幼虫がでてきてしまった為、そっと戻した。

樹洞から見えた中歯型。

その後は小歯をいくつか見つけ、数は見れるが大歯型が見れない、、。頭の中はヤエマルではなく、大歯の事しか考えられなくなっていた。
20時半を回った頃、この辺りは一通りみたし友人に少し場所を変えようと移動を始めた時だった。
左に視界が入った。
おっ、大歯!!!と、友人にはまた先にやられたァと言われ悔しそうにしていた。
※因みに友人はまだ大歯型は採れていない。

写真を撮り、手に取る。
小さいが大歯、いや、イボがある。
イボ大歯だ。これも、欲しかった歯型。

イボ大歯。55mm

もう少し、周りを見ようと見回ったが追加は得られなかった。切り替えて場所移動を始めた。

友人が、自分の前方を指す、あっ!と、なに、いたのか?と私は彼の指さす方を見た。僕の1m先に横断するサキシマハブ。危うく踏む所だった。あぶない。もう少し下も見るようにしようと。

この後は下も見るように斜面を下り、今度は何だか右手の当たりに違和感を覚える。ムニムニといった感触。これはもしや、と目線を右手に当てる。イワサキカレハの幼虫、通称ヤマンギだ。強力な毒針を持ち、刺さると痺れや痒み、熱が出たりするこの島においてハブの次くらいに警戒していた。幸い、厚手の革手袋を着用していた為刺さることは無かったが、素手であれに触れていたらとゾッとする。1度冷静になってから場所移動をした。

1つ尾根を超え、もうひと尾根を超える途中だった。前方に見える紅色の輝き。近くに行き見ると何と複数着いている。裏に周り見るとペタペタと。ただ、全て小歯型。1頭くらい大歯でもいいじゃないか、、、と声を嘆いた。11頭くらい着いておりこれが全て大歯ならなぁと2人で暫くブツブツと呟いていた。(写真は撮り忘れました)

その後は続かず下山。

下山途中で見かけたサキシママダラ。
サキシママダラは初日のポイントでも複数見かけた。

葉っぱの上に鎮座するサキシママダラ

日の回った1:00頃に下山。
下山後、駐車場で少し休憩して宿に戻った。
この日は何故か寝付けずに就寝したのが4時頃だったと思うがあまり記憶は無い。

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