2022年に読んだ本10選
2022年は年100冊を目標にしてました。結果は68冊でした。6月までは月8-10冊ペースでしたが、7月からはペースが落ちました。
コロナのせいにしてます。7月に国際学会に参加した際、帰国前72時間以内のPCR検査で引っかかってしまい(無症状)、約3週間のアメリカに滞在期間以降にペースが落ちました。なので、コロナのせいにしておきます(笑)まあ、もちろん他にも理由はありますが。
いろいろありましたが、今年読んだ68冊の中から個人的に良いなと思った本を10冊選びました。順番に関係はありません。
1.トレーニングとリカバリーの科学的基礎
発売されてすぐ購入しました。エネルギーシステム、リカバリーの諸々、PAP、測定のところは特に学びが多かったです。今後、見返す時が頻繁にあると思います。
2.影響力の武器
返報性、一貫性、社会的証明、好意、権威、そして希少性が人間の行動を司る6つの原理として解説されています。返報性については特に興味深かったです。別の本(Give and Take)と合わせると、Giverの影響力は他者の行動に大きな意味を持つかもしれませんね。
3.遊びが学びに欠かせないわけ
なかなかのボリュームですが良いです。
良い点数を取るとか良い学校に進学するなどの現在の教育で良しとされている起源は農業が関連していたという説は面白かったです。
遊びは結果よりも過程そのものを楽しむため、遊ぶことを通じて内発的動機付けが習慣化しやすいのかなと思いました。
4.ウイニングメンタリティー
トム・ホーバスHCの本。読書からインスピレーションを得たり、様々な所へ赴いて勉強したりなど、良いコーチであるためには学び続け進化を止めないことの重要性を自身の経験と照らし合わせて説いています。おもしろくて一気に読んでしまいました。
5.Atomic Habits ジェームズ・クリアー式複利で伸びる1つの習慣
上記の本でホーバスHCが推してたので購入。
「自制心が強い人は、たいそうな意志や自制心を不要とするように、環境を整える。もっとも、自制心のある人は自制心を使わない人である。」自分でコントロールできないものもありますが、環境づくりが大切ですね。
「成功を脅かすのは失敗ではなく退屈」
成長や成功に繋げるには良い習慣を続けることが鍵と思います。しかし、良い習慣でも脳はその刺激に慣れてしまい、飽きて継続ができなくなるということもあるのかなと。継続するには、その日その日の細かな変化にどれだけ面白みを持って取り組めるかが課題かなと思います。
6.「これからの世界」を生きる君に伝えたいこと
なかなか良いです。
「仕事を目的化すると、仕事に対する執着心が大きくなります。仕事を他の人とシェアしたくない、自分の仕事を奪われたくないという気持ちが強くなり、必死に仕事にしがみつこうとします。結果的に、心身ともに自分を追い詰めてしまいます。」 ここを読めただけでも本書の価値がありました。
仕事は目的ではなく、何かを達成するための手段であるということ。
○○に貢献したい、○○を得たい、そのためにこの仕事をしている。こういう考えはとても大事ですし、忘れずにいたいと思います。
7.生きのびるための「失敗」入門
失敗が許容できないという窮屈な日常になりつつある昨今の日本。一方で成長するには失敗は必要なもの。そんな矛盾しているような状況下でも、どんどん失敗して良いんだよというアドバイスを送る本。
「死なない程度の失敗を繰り返して成長する」という言葉には頷きまくりでした。そのような環境づくりは大人の役目。もちろん失敗したあとのフォローも大事ですね。
8.最高のコーチは教えない
めちゃくちゃ良いです。特に相手の立場に憑依してコーチングを行うということの重要性を述べるところ。当たり前のことなんですが、私自身は出来ていないこともしばしばあったな〜と思ってので、特に印象に残りました。
9.Strength and Conditioning in Sports
途中途中で気になった論文をチェックしながら読み進めたので、読了するのにめちゃくちゃ時間かかりました。
どれも学び多い章ばかりですが、特にNeuromuscular physiologyがとても勉強になりました。その章の参考文献として使われてる書籍が一つ気になったので購入しましたが、なかなか読み進められてません。
10.人を伸ばす力
本年最後に読んだ本がこちら。最後の最後でとても良い本と巡り合うことができました。
統制、自律、選択、内発的動機づけが本書のキーワード。どのようにして自律性を育むか、どのように育める環境を構築するか、などなど、いろいろなアイデアを考えながら本書を読み進めていきました。実際にアイデアが使えるかどうかは未知ですが、2023年はいろいろと試行していきたいなと思っています。
他にも迷ったのがいくつか
11.ドイツの学校にはなぜ「部活」がないのか
12.いつも「時間がない」あなたに欠乏の行動経済学
13.技術の創造と設計
14.なぜデンマーク人は初任給でイスを買うのか?
いろいろ読むことが出来てよかったです。来年も良い本との出合いが楽しみです。今年もありがとうございました。
ちなみに、アメリカでコロナに罹患した際の出来事などを小説風に書いてたもの(執筆途中)がありますが、読みたい人いますかね?(笑)
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