詩 「僕は」
僕は
世界は僕と関係なく動き続ける
僕が寝ていても 僕が目覚めても
変わらず世界はそこにいて
僕のことなど知らんぷりして
川は僕と関係なく流れ続ける
僕が見ていても 僕が水を掬っても
変わらず川は流れていて
僕のことなど知らんぷりして
街は僕と関係なく回る
僕が引っ越してきても 僕が働くようになっても
変わらず街は動き続け
僕のことなど知らんぷりして
君は僕と関係なく生きる
僕が好意を寄せていても 僕と友達になっても
変わらず君は生き続け
僕のことなど知らんぷりして
僕は一体なんなのだろう
一人で生きているわけではないし
誰かを知らんぷりなどしない
それでは僕は誰なのだろう
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