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殿ヶ谷戸庭園(東京都国分寺市・国分寺駅)

都内9庭園も残すところあと2つ。そのうちの1つがこの殿ヶ谷戸庭園である。なかなか訪れる機会の持てなかったこの庭園は国分寺駅の目の前、徒歩で3分くらいの場所にある。

殿ヶ谷戸庭園は三菱の岩崎彦弥太が国分寺の家として買い取ったもの。またしても岩崎家である。でた。都内9庭園の半分くらい岩崎家が絡んでいるというこの衝撃。庭園内には洋館がある。もともと別邸として建てられたもので現在は展示室として往時の備品などを展示している。

随冝園という名称もある

紅葉亭という茶室が崖沿いに立っており、そこから見下ろす次郎弁天池が格別の景観である。裏側には鹿おどしもあり現在も澄ました音を奏でてくれる。次郎弁天池は高台を利用した滝が流れているのも特徴。訪れた時には子供が水遊びをしていた。

しずる感のある滝ですね

鬱蒼とした自然が残されていて、秋の七草や花木園が彩りを添えている。さらに竹の小径、萩のトンネル、藤棚といった季節ごとに美しさを見せる設えがあり、まさに富豪の親しむ庭園といったところである。
武蔵野段丘の崖沿いにあるため園内はもの凄い段差があるという、そこまでの広さではない割に結構な運動量が必要な庭園。岩崎家もさぞかし汗をかいたことだろう。トイレはウォシュレット式。屋外の公園施設では珍しい。

歩きたくなる径


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