雄大なり

昨日は美容室に行った 
わんこがまだ長時間のお留守番に慣れていないので寄り道はせず帰る 
帰り道わが町に入る時に大きな川に架かる長い橋を渡る ここから見える連山の雄大な景色が素晴らしく、いつ見ても気持ちがいい

そして夫を思い出す

旅行を楽しもうと出かけながらちょっとしたことで夫は不機嫌になり、
「あーあ、お金たくさん使って旅行に行ったのになんでいつもそうなの?」(と心の中の声)その言葉を口にしないのは喧嘩して益々嫌な気分にこちらもなりたくないし、子供たちを悲しませたくないから
そんな悲しい気持ちで帰途につく
もう少しで家に着くという所でこの橋を渡ると、雄大な連山が見えてくる
すると夫は途端に機嫌が良くなり口笛を吹き出す
私はそれさえも腹立たしく、「旅行なんか行かないで、ここからずっと山眺めてたらよかったじゃない!」と心の中で悪態をついていた

しかし、今はなんとなくその橋からの景色で心が癒される夫の気持ちも理解できるような気がしている
旅先の初めての場所での緊張感(おそらく旅への好奇心はあるものの苦手な人だったのだ)家族への責任感諸々で疲れもあったのだろう
ようやく旅行から帰途につき、その雄大な山々を遠くに望んだ時、ほっとするような晴れやかな気持ちになれるような、思わず口笛がついて出るような気持ちになったんだろうね

今では私もその同じ場所から同じ景色を望む時、思わず深呼吸したくなる

ピュアな心を取り戻せるような

心がスキップするような

そんな気分

やっぱりいいなあ好きだなあ

単純だけど生きてることが嬉しくなる
そんな風景だから



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