無印良品のMUJI Labo(ムジラボ)2020SS第五弾、半袖シャツを速報レポート!あのパンツが何とセールに!?
早くも今年第五弾の発売となった無印良品のムジラボ、今月のテーマは「シャツ」です。
正確に言うと、半袖シャツですね。
長袖シャツは、3月にやっていますから。
今回は新生地の登場となりましたが、コレがまたかなり良いです。
一方で私が「ムジラボガラパゴス」と呼んでいる独特のシルエットは今年むしろ強まった感すらあり…。
じっくり解説していきます。
※今回の第5弾は銀座店とオンラインストアの先行発売アイテムです。
他の実店鋪では1週間ほど遅いデリバリーになる予定だそうです。
ムジラボ取り扱い店舗は一応コチラですが、休業等の情報にお気をつけください。
※実は第4弾と第5弾の間に発売された4・5弾的なアイテムもあり、そちらもレポートしていますよ。
新生地「綿ポプリン」の素材感は最高!一方でシルエットの難しさは強まる…
昨年もかなり良かったものの、一般的なシャツ生地でのリリースだったムジラボの半袖シャツ。
ムジラボは1つの型に複数の生地を投入し、何が最適なのか実験のように見せてくるのが特徴ですが、今年は「綿ポプリン」という新生地を導入してきました。
この新生地が、今回のちょっとしたサプライズ。
タテ糸に太さの異なる糸を交互に使うことで表面に凹凸のある生地に…ということで、写真だと伝わりづらいとは思うのですが、表面に粗めの和紙のような凹凸があります。
いわゆるシアサッカーのような規則性のある凹凸ではなく、ムラ感のある凹凸。
これにより肌離れが良いですし、何より見た目にツヤのない、もうちょっと上の価格帯の使うようなちょっとした高級感のある夏素材になっています。
黒などは最初は綿100%だと信じられないくらい、化繊的な無機質な感じもあって。
そこそこお値段するだけあって、無印良品通常ラインとはランクが異なる生地を使ってきたムジラボですが、これは新たに素晴らしい生地を出してきましたね。
一方で、ムジラボガラパゴスと私が呼んでいるシルエットは健在。
というかさらにその傾向が強くなってしまいました…。
ムジラボガラパゴスとは、着丈が短く、袖が大きいムジラボのシャツに独特の形。
ずっとこの形が続いているわけですが、今年はさらに袖がボリュームアップ。
昨年比で袖丈が3cmほど長くなり、アームホール(袖の付け根)は平起きで4.5cmほどさらに太くなりました。
これにより袖のボリュームが大幅アップ。
昨年も着丈が短く袖が大きいと言っていたのですが、昨年のものを今年着ると随分おとなしく感じてしまうほど、今年はさらに極端なバランスになっています。
袖は二の腕を覆い隠すようにボリューミーなのに、着丈はかなり短めと、流行りのブランドともまたちょっと違ったシルエットに。
確かにシャツの大型化は今年もさらに進んでおり、昨年比で大きくしているブランドも多いのですが、ここまで極端に袖のボリュームアップを行っているブランドもそうそうなく…。
また袖がこれくらいあるブランドは、着丈も長くしていますから。
こんなに着丈が短いブランドもまたそうそう無いんじゃないかな…。
ムジラボはもう、このバランスで行くぞ、ということなのでしょう。
生地は本当に良いだけに、これで着丈だけ長くしてくれれば、十分上位ブランドの代替品となるのですが、それは嫌だと。
ある種の思想性やエゴすら感じさせてこそブランド、とも言えますが…。
ユニクロUなんか最近は明らかに日本のトレンドにフィットさせた、ルメールの思想性はほとんど感じないラインになっているのに対して、ムジラボはひと目でムジラボとわかるような、そんなラインになっているような気させしますね。
この袖のボリュームは、昨年のようにちょっと折り返せば何とかなるというものでもなく(太すぎて折返しにくくなっています)、また着丈の短さはタックインすれば良いというものでもないので、半袖シャツに関してはシルエットでギブアップ、という人が出ても仕方ないでしょうね。
(一応ちょっとした攻略法も今回解説しています。)
続いて個別アイテムごとの解説です。
綿ポプリン スタンドオープンカラーシャツ
今回半袖シャツは3型がリリース。
かなりカラーが豊富なのがTシャツに引き続いて今季ムジラボの夏モノの特徴になっていますが、色の割り振りは全ての型に共通ではなく、それぞれの型にある色ない色があります。
おそらく今回最もオーソドックスなタイプとなるのが、このオープンカラータイプ。
先程も解説したように新生地の綿ポプリンの生地感が素晴らしく、またその質感が最も良く出ているカラーが黒でしょう。
真っ黒ではありますが、生地の特性的にツヤが抑えられて「夜感」のような嫌らしさが無いですし。
ムジラボのシャツでは恒例となっているスナップボタンも、黒が最もミニマルで映えていますね。
むしろこのスナップボタンがカッコいいと思えるのは黒だけかも?
昨年もムジラボの黒シャツ良かったですが、今年も良いモノが来ました。
ただ、やはりシルエット的な難しさは残ります。
魅力的な生地だけに何とかしたいのですが…。
実は一番与し易いカラーがストライプ。
昨年までのムジラボの半袖ストライプシャツの生地感ってツルッとしたかなり普通のブロード地で夏感、清涼感がほとんど無かったのですが、今年はしっかり凹凸感があって夏感、清涼感があり、かつこなれた雰囲気も出ています。
ストライプの何が良いかと言うと、タテ長感が出て少しでもムジラボのタテに短い感じが緩和出来るのと、オープンカラーシャツのインナーに皆が使いたがる白を使っても、そこまでインナーが際立たない。
柄だけでそんなに違う?と思われるかもしれませんが、他のカラーとはしっくりくる感じが全然違います。
ストライプのタテ長効果すごい。
そして、今回のちょっとした攻略法としては、インナーの着丈差をそんなに付けない、ということ。
要するに、着丈の長いインナーを着ない、あまりスソをはみ出させないということですね。
着丈が短いなら、レイヤードで中に着たインナーで丈を延長すれば良いじゃない?と思うところなのですが、ここまで袖のボリュームアップが行われた今年については逆効果。
かえって着丈の短さを強調してしまうのです。
今年はなるべく中に着たインナーを出さない、これが良いと思います。
ことさら小さいサイズのインナーを着るとかではなく、レイヤード用に着丈が長くなっているものを着ないとか、あとはインナーのスソをグッと引っ張って出しすぎない、などに気をつければ大丈夫です。
ちなみにインナーには、BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWS別注のヘインズのパックTシャツを使っていますよ。
【別注】 <Hanes(ヘインズ)> 3PACK T-SHIRTS/パックTシャツ
現状オープンカラーシャツのインナーとしてコレがベストと言うつもりはないですが、シャツに響かない薄さと、薄すぎて透けるということがない、そして何よりも非常に肌触りが良いんです。
1枚あたりの値段も安く、かなり多用しているコスパ白Tシャツです。
同じくヘインズの「ビーフィー」はインナーにするには分厚すぎるので、特に薄さの要求されるシャツのインナーにはコレです。
それにしてもムジラボの半袖シャツ、今年は難しくなりました…。
男の半袖シャツって元々難しいんですけどね。
確かに生地は魅力的ですが、うーんこれは難しいな、と思ったらスルーも全然アリだと思いますよ。
上級者向けの服ってわけでもないですが、初心者には決してオススメしないシルエットにはなっています。
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