ダサいパンツの象徴から復権…ワーク・ミリタリーパンツ特集、CIOTAのベイカーはどう変わった?…etc
ダサいパンツの象徴から、スキニーデニムトレンドと交代で復権へ…ただし、マストレンドではない
チノパンやワークパンツ、そしてカーゴパンツに代表されるミリタリーパンツなどは、長らく日の目を見ない時代が続きました。
2010年代前半は、スキニーデニムがボトムスの覇権を握っており、スキニーデニムこそが正解、それ以外は不正解、みたいな考えもありました。
街で見かけたダサい人を改造する!みたいな企画では、チノパンやカーゴパンツを穿いた人がスキニーデニムに穿き替えて、ハイ!変身!のように扱われることもしばしば…。
それらはダサいパンツの代表、みたいな不遇の時代もあったのです。
さらにその前には、カーゴパンツに白シャツ、テーラードジャケットを着るのが流行った時代もあったのですが…。
そこから長らく、タイト、シャープ、スマート、と言ったキーワードがメンズファッション席巻する時代が来てしまいました。
MBさんをはじめ、「まずは黒スキニー穿きましょう!」というファッション初心者指南がめちゃくちゃ幅を効かせてましたけど、あれは要するに「まずはそのダサいジーンズ、チノパン、カーゴパンツ脱げ!」っていうところに核心があったと思うのです。
そして今は、服好きの間でそのジーンズ、チノパン、カーゴパンツが復権しているので、トレンドって面白いと言うか恐ろしいと言うか…。
野暮ったいからダメ、だったのが、野暮ったいのが良い、に転換してしまうんですから。
ただ、このトレンドというのも、いわゆるマスまで浸透しているトレンドではありません。
未だに街で見かける回数は少ないですから。
一時期の黒スキニーのように、もうそれこそ中学生くらいから皆穿いている、みたいな、そういった浸透度ではないということですね。
今だと「セットアップ」などはかなり浸透度を持ったトレンドになっており、街を歩けば見かけない日はありませんが、そういうレベルでは全然無いのです。
せいぜい「Instagramでよく見るよね」くらいのもの。
でも、COMOLIと合わせても、AURALEEと合わせても、ユニクロUと合わせても成立してしまうのは、それら現代を代表するファッションの多くがヴィンテージの影響を以前より強く受けているからと言えるでしょう。
「トレンド」というのは、リテラシーとか共通概念みたいなもの。
まだまだ限られた範囲で、「今軍パン流行ってるよね-」「いやもうM-47はお腹いっぱいでしょ」みたいな話をしているに過ぎません。
こういうものは、皆が皆「あー流行ってるよね」となってしまう頃には、廃れてしまったりするものです。
今回は、やっぱり良いなぁ…でもハードル高いなぁ…なんて人向けのワーク・ミリタリーパンツ特集になります。
オススメワークパンツ、M-47トレンドに微妙に乗れない人にも勧めたい
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