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トレンドアウターも受け止める!今使いやすいパンツはこんなシルエット!セレクトショップのオリジナルアイテムから徹底解説




 アウター特集が一段落し、ここで一度パンツ・ボトムスの紹介もしておきたいと思います。

ここのところずっと言っていた「トップスの大型化が進むと、パンツをタイトに、特にスキニーパンツを選ぶと、よほどスタイルが良くない限り上半身とアンバランスになり、下半身が小さく見えてしまう」現象をブログのほうで腰を据えて解説したので、是非そちらも読んでみてください。



特に今回は、良作パンツを次々と送り出すあのセレクトショップオリジナルのパンツについて徹底的に解説していますよ。

トレンドカラーのため、かなり要望の多い「ブラウンカラーのスラックス」も色味・シルエットのバリエーションを揃えて紹介しています。




MARKAWAREお馴染みの「ペグトップ」、今季のシーズンカラーは?


 毎度ボトムスと言えばコレ、としつこいくらいオススメしているアイテム、MARKAWARE(マーカウェアのペグトップ)。


前回のボトムス記事でも紹介していたのですが、前回はそこまで詳細にレポートしていなかったので追加で紹介したいと思います。



素材に絶対的な自信をもつブランドマーカウェアが誇るアルゼンチンオーガニックウールを使ったワイドテーパードスラックス、通称「ペグトップ」。


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PLEAT FRONT PEGTOP ORGANIC WOOL WORSTED JAPAN FLANNEL


春夏はサラッとしたサマーウール、秋冬は厚手で、ジワッとした高級感のあるツヤと温かみを感じることができるフラノ素材を使用。


定番のブラック、ネイビーに加え、今季のシーズンカラーはトップブラウン、トップオリーブ、そして昨年からの再販となるトップグレーの3色ということになりました。


今季私は別生地であるコーデュロイのブルーグレーと、フラノ生地ではトップブラウンをセレクトしました。


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今季は新生地のサバイバルクロス(前回記事参照)も登場したのですが、私はこのジワッとした高級感あるツヤ感を放つこのフラノ生地にやっぱり惹かれてしまいます。

生地の宝石って言ったら大袈裟なんでしょうが、本店にズラッとこの生地が並んでいるときは凄く壮観なんですよね。


2年前に生地に厚みが増してから、着用後に生地が荒れやすい感じがありました。
フラノ生地はどうしても表面を毛羽立たせているからなのですが、これが今年は生地が柔らかくなったことでちょっと改善されたように思います。

全く荒れないというわけではないんですが。


トップというのは「トップ染め」の意味で、ベタッとした均一・単一な色味ではなく、複雑な色味の細かい「杢(もく)」のようなカラーです。

ブラウンって、赤みがかったみんながイメージしやすいブラウンと、カーキに近いブラウンがあると思うのですが、これはやや後者より。


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光の当たり加減では、たまに赤いブラウンのようにも、でもカーキにしか見えないときもあり、そしてたまにグレーがかっても見えるような…。

そんな不思議な色合いですね。

ただブラウンというよりは確実にカーキ寄りだと思っておいたほうが誤解が無いと思います。


そして良い意味でも悪い意味でも「淡さ」を持ったブラウン。

悪い意味でも、というのはこういった淡いブラウンや淡いグレーなんかもそうなのですが、濃いブラウンやチャコールグレーに比べて、ちょっと全体のシルエットがボヤっとしやすいのです。


だから、黒いトップスを合わせたり、黒い靴を履いたりで調整が必要です。ダークネイビーのトップスや濃茶の靴でもまだぼやっとしやすいですから。

意外に難しい色ではあるのです、中途半端に淡い色って。


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ただシルエットは本当に安定感があります。

腰回りをゆったりと、しっかりワイド感を感じさせつつ、そこから裾に向かってしっかりとテーパードを効かせて、足元ではスッキリと。

同じワイドテーパードタイプのスラックスでも、意外と腰回りを持て余してしまうタイプのものも多い中、なかなかこのゆったりと見えるけれど持て余さない、というバランスの腰回りを実現出来ないんですね。


私はペグトップはサイズ1でも全然いけるのですが、これからボトムスの丈が長いトレンドになるのでは?と予想していることもあり、今はサイズ2を選んでギリギリまで丈を落としています。


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しっかりとウエスト位置を上げればクッションは出来ませんが、腰で自然に穿くとクッションが軽くできるという感じでしょうか。


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ここらへんはお好みですね。

ただ、サイズを上げてしまうとバック側のみに仕込まれたウエストゴムによるベルトレスなイージーパンツとしての側面は落ちますね。

ベルトループもあってベルトでも留められるので問題ないと言えば無いのですが。

ベルト無しでも安心して穿けるパンツってなかなか無いもので、大抵ベルトレスパンツってベルトループが無いと有難迷惑に感じることが多いのですが、これは本当にベルトレスで穿けていたのでそれはちょっと寂しいかな。


腰回り~太ももくらいまではワイドでボリューム感あるので、ロングコートなんかに合わせるにはちょっと「タテ長感」がちょっと足りない…。

だからタテ長感に関しては着る人のポテンシャルに依存します。


まあ合わせても決して間違いではないですし、私もたまにそういう合わせをするのですが、やはりどちらか言うと冬はブルゾンなどが向きます。


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もちろんボリューム感のあるトレンドアウターに負けてしまって下半身を小さく見せるなんてことがありません。


ワイド感がキモでもあるパンツなので、ロングコートだとそこが隠れちゃいますし。

あとはこのパンツ、スニーカーが合いやすいのも嬉しいですね。

どうしてもワイドパンツは、革靴のスタイル補正効の力を借りたくなるのですが、これは丈が短いのとしっかりとテーパードが効いているので、スニーカーとスソとが干渉しづらく、スニーカーに合うパンツの要件を満たしているのです。


いやしかし値上げと増税でもう約4万円ですか…。

どれだけ良いと言われても、パンツにこのお値段はちょっと手が出ない、というのも分かります。

今回これの半額くらいで買える、でもしっかり冬を通して使えるパンツを3種類紹介していますよ!


あとはよく、このパンツ買いたいけれど春夏のサマーウールバージョンと秋冬バージョン(今回紹介したもの)とではどちらがオススメですか?と聞かれるのですが、どちらか一方であれば春夏バージョンの方をオススメしています。

やはり日本の夏は早くから過酷になるものですが、ここのサマーウールのパンツは夏でも快適に過ごせる数少ないロング丈パンツだからです。


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