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H&Mの上位ライン、COS(コス)を大研究!ユニクロ×J.W.アンダーソンはどうだった?


 大変お待たせしてしまったCOS(コス)特集。

H&Mの上位ラインとして展開していたCOSは今年から待望のオンラインストアが解禁されました。

そこで、最新アイテムも含めて何とか現在のオススメアイテムを全て紹介したいと思います!


※4/9Q&A回答を追加しました!



ユニクロ×アンダーソン、どうだった?


 COSの話題の前に、もう4年目となり、すっかりお馴染みとなったユニクロと英国人デザイナー、ジョナサン・ウィリアム・アンダーソンによるコラボライン、UNIQLO and JW ANDERSONのレポートも少し。


かなり微妙な時期に発売となったのですが、発売が遅れるアイテムはリバーシブルコートだけということで、ほぼ全ラインナップが発売予定日に間に合いました。

(このリバーシブルコートが、昨年良かったアイテムの後継アイテムなだけに残念なのですが…)

ただこのライン、ユニクロのデザイナーコラボシリーズの中でも毎回当たりが正直少ない…。

ユニクロUが大ヒットしましたから、こちらも注目度はかなり高いのですが、ユニクロUのような使えるアイテムは滅多にありません。


ユニクロUに関しては、あまりに日本のトレンドについてリサーチしている感が強いので、これってもうルメールではなくユニクロの日本チームが主導のラインになっているのでは?という考察をしたと思うのですが、アンダーソンは多分本人が結構関わってるんじゃないかな…?

というのも、ユニクロ×アンダーソンが出してくるアイテムというのは、かなり子供っぽい、中学生くらいの子たちが着ていそうなアイテムが見受けられるんですね。


もし日本チームが主導権を握っているとすると、日本ではそういったアイテムは今は受けませんよ、とストップが掛かると思うのですが、アンダーソンは結構そういうアイテムをガンガン出してくるので。

日本人の今の感性と、外国人デザイナーの「僕がユニクロで作るとしたらこんなアイテム」というところにかなり齟齬(そご)があることが多いんですね。

そこが面白いと言えば面白いのですが…面白いと人に勧められる服として良さってのはまた別ですからね。


そんなわけで、多数のアイテムがリリースされていますが、何なら今回の2020SSシーズンは見るべきアイテムは2つ(もっと言うと1つ)だけで良いかもしれませんね…。


色んな意味でオーバーサイズ入門にピッタリのシャツ!


 

 まず今回のユニクロアンダーソンで一番コレは使えるなと思ったのが、「エクストラファインコットンブロードオーバーサイズシャツ」。


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エクストラファインコットンブロードオーバーサイズシャツ 2990円+税


その名の通り、流行りのオーバーサイズシャツですね。

こう言ってしまうと、あーオーバーサイズか、苦手なんだよなあ…と思う人もいると思うのですが、このシャツはオーバーサイズはオーバーサイズでもバランスの取り方が秀逸。


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着丈もオーバーサイズシャツなので長めではありますが、スパッとストレートなラインになっているので、スソがラウンドしているタイプよりはスッキリ見えます。


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オーバーサイズシャツは、横から見た時にスソ広がりのAラインになるようなデザインのものが主流です。


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対してこれはスッキリと見せてくれるタイプ。


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色気や面白みは少ないですが、とにかくスマートに見せることが出来ますね。

そして、シャツの見た目の印象を大きく左右するアーム部分はそれほど太く無いんですよ。


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これもスッキリと見えるポイント。

オーバーサイズシャツの面白みみたいなものは無いですが、難易度低めに、似合う・似合わないの出にくいオーバーサイズシャツだと思います。

生地もハリ感の強くないクタクタっとしたコットンで、シルエットをパキッと出しません。


オーバーサイズシャツってハリ感が強すぎる生地で着ると、かなり持て余す感じが目立ってしまうものなんですよね。


洗いを掛けて行くと、良い感じにこなれてきたりするのですが、これはもう新品時から良い感じに仕上がってます。

ツヤ感も抑えめで、ドレスシャツに使われるブロードのような高級感はありませんが、このシルエットとは相性がかなり良いと思いますよ。


カジュアルシーンでも浮かないでしょうし。

この春もオーバーサイズシャツを推すつもりですが、自分にはちょっとなあ…と思っている人にこそ挑戦してほしいオーバーサイズシャツですね。


シャツの出来が良かったユニクロUを含めても、この春ユニクロで一番良いシャツだと思います。

一点だけ注意したいのが、ユニクロのオンライン画像だとかなり青っぽいネイビーなのですが、実物は緑っぽいネイビーです。

オンラインまんまの色だったらなお良かったんですけどね…。


この手のお手頃価格なのにシルエットが良いアイテムって、生地がもっと良かったらなあ…とか思うものですが、これに関しては生地もむしろこれで良いんじゃないかな?と思えますね。

あとは色くらいしかケチが無い。


ユニクロUよりもさらに少ない、一部店舗に限ってフルラインナップが展開されるユニクロ×アンダーソンですが、このアイテムは全店舗展開。

お近くのユニクロにもあるはず。

まあそれだけにね、「ユニクロ被り」のリスクはあるでしょうが、そんな懸念も些細なことに感じる良品なので、ちょっと羽織ってみてください。




シワを気にせず穿ける、ユーティリティな細身スラックス!



 これだけ見て欲しいと思うもう1つのアイテムが、「ストレッチスリムフィットパンツ」。


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ストレッチスリムフィットパンツ      3990円+税


名前にあるように、こちらはスリムフィットのスラックス。

ユニクロUではもうほとんど太いパンツしかリリースされませんが、こちらは比較的細め。


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いわゆるスキニースラックスみたいなものではなく、腰回りはゆったり目で、全体的には細くした履きやすいタイプ。


スラックスはあまりに細いとセンタープレスを維持するのが大変なのですが、これはギリギリ細すぎないタイプで扱いやすいと思います。

この手の細身スラックスは裾を長めに取り、裾上げが必要なものが多いですが、これは股下がそこまで長くなくて、ほぼ裾上げ不要でそのまま着れるのも良いですね。

素材のおかげでシワ耐性も強く、ユーティリティに使えるパンツです。

同名アイテムでカラー違いの黒やネイビーがポリエステル特有の歪(いびつ)で安っぽいツヤ感が出てしまっているに対し、こちらはそういったテカリがほとんどありません。

そういった消極的な理由にはなるのですが、なかなかこれも良品ですね。

ほんの少し青みがかった、ほんの少し杢感や凹凸感のある色・生地です。



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だから青系、ネイビーと合わせると非常にまとまり感が出ますね。

出来るだけ濃いめの、黒に準じたダークネイビーと合わせた方が大人っぽいと思います。

前述のエクストラファインコットンブロードオーバーサイズシャツは緑っぽくてちょっとボヤけた色なので正直あまり相性は良くないかな。

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