半袖シャツなんて着ない、と思っていたけど…今はすごく良い半袖シャツが目白押し!最高の半袖シャツを探して…
個人的に、昔は半袖シャツなんて着ないよ、カッコ悪いし、と思っていました…。
夏でも、涼感のある素材の長袖シャツを腕まくりして着れば良い、と。
ただ、近年の暑さは尋常ではなく、なおかつ昨年からはマスク着用が夏でも必須になってしまったこともあって、そういうわけにもいかなくなってきました。
汗だくになってしまうのではオシャレも何も無いですし…。
ただ半袖シャツは、長袖シャツに比べて本当に良い物を見つけるのが難しいものだったのです。
それでも近年は、半袖シャツもかなり良品が増えてきました。
今回は「最高の半袖シャツを探す」というテーマでお届けしようと思います。
そもそもなんで半袖シャツって難しいのか?子供っぽくなりにくい半袖シャツのお手本はコレ!
そもそもなんで半袖シャツって難しいのでしょうか?
その理由の1つは、「シャツは、長袖が基本」というイメージがまずあって、半袖シャツはそこから袖だけをぶった切ったような、中途半端な、もっと言ってしまうと少し滑稽なイメージすらあるのではないか?と思っています。
サラリーマンや学生が衣替えで半袖になって、カッコいいと感じることはほとんどないと思います。
また、何故カッコよく見えづらいかと言うと、半袖シャツの構造もあります。
肩とソデ部分がピタッとしたものを選ぶと、その人本来の体型や骨格が浮き出るように、そのまま反映されてしまうんです。
もちろん体格的に優れた人…これは骨格的に服が似合いやすい人、にはあり関係無かったりするのですが、そこから少しでもズレている人…
例えば頭が大きかったり、なで肩だったり、二の腕がプニッとしていたりすると途端にそれが強調されてしまうんですよね…。
そういった人は半袖シャツを着ると、上半身が異様に小さく見えたり、逆に顔は大きく見えてしまうので。
その結果頭身バランスが崩れて、必要以上に子供っぽく見えてしまう人がたくさんいます。
半袖の場合袖を捲(ま)くって誤魔化すわけにもいかないですしね…。
そこを諦めて、いや夏だから半袖シャツ着ようよ、暑いんだからしょうがないじゃない?というのはすごく分かる。
でも、やっぱりカッコよさを諦めたくない!という気持ちもあって。
ただですね、近年はビッグシルエットブームに引っ張られる形で、ゆったりとした作りの半袖シャツが増えました。
選択肢が増えたことで、肩とソデ部分がピタッとしたものを選ばなくて済むようになっているんです。
ここのところ、半袖シャツが随分着やすくなったのを実感していたところですが、そのお手本のようなアイテムがコチラ。
【ETS.MATERIAUX / マテリオ】ショートスリーブ レギュラーカラーシャツ
ETS.MATERIAUX(イーティーエスマテリオ)の「ショートスリーブ レギュラーカラーシャツ」。
マテリオは、今年3月に復活したショップであり、ベイクルーズ系の新たなオリジナルブランド。
人気セレクトショップ L'ECHOPPE(レショップ)の金子恵治氏が仕掛け人となり、outil(ウティ)の宇多悠也氏とblurhms(ブラームス)の村上圭吾氏を起用し、フレンチワークを中心として、ヴィンテージの古着を現代風に再構築する、というブランドですね。
EDIFICEやジャーナルスタンダードなど大手セレクトショップのオリジナルアイテムだと、それぞれコンセプトはありつつ、幅広い層にウケるような商品展開となります。
ところがマテリオはレショップの流れを引き継ぎ、いやゆる「服好き」に訴求するようなラインナップになっています。
マテリオというショップはEDIFICE新宿店の2Fに入る形で、ベイクルーズ系列のセレクトショップではこれが唯一の実店舗。
あとは全国の非ベイクルーズ系列のセレクトショップに「卸(おろし)」を行い、セレクトショップのオリジナルラインと言うよりは、より「ブランド的」な展開をしています。
正直、マテリオの初期のラインナップを見た直後は、「うーんこれはどうななのだろう…」と思ってしまいましたが(前置きが長くなり過ぎるので、詳しくは後述します)、夏向けにデリバリーされたこのシャツは、形がすごく良かったですね。
最近の「着やすい半袖シャツ」は、総じて袖が太いのですが、マテリオの半袖シャツは太いことはもちろん、適度な長さもあるのです。
この「適度な長さ」というのがポイントで。
最小サイズでも袖丈が30cmくらいあり。
他の半袖シャツだと大体XLサイズくらいまでサイズを上げないと、こういった長さにはならないんですよね。
XLサイズまで上げても、ここまで長くない場合もあります。
ここのところ袖に太さと長さをもたせた半袖シャツが多いのですが、やや長く…ではなく明確に、このギリギリのラインを狙っていますね。
袖の長さは、袖丈だけではなく、肩の幅も関係するので一概に袖丈だけでは言えないのですが、今回紹介する半袖シャツの中でもダントツで長いです。
だから、二の腕がカバーされて、着る人の骨格的な弱点を出しづらいんですよね。
これ以上長くなると、流石に一般的な半袖シャツの範疇から漏れて「バランス的にちょっと変」となってしまう、本当にギリギリのところ、まさに「適度な長さ」なので。
これがソデが細い時代なら、いわゆる7分ソデのシャツなんかもアリなのですが、太いソデで長過ぎるとソデが突出した「ソデのお化け」みたいになってしまうので。
生地感もすごく良いですね。
触ると滑らかさやヌメリ感がありますが、同時に肌離れの良さもあり。
トーマスメイソンのように、分かりやすくツヤがあって高級感がある、というわけではないのですが、シワが気にならない少しクタッとさせて着ても良さがある生地です。
マテリオは、洗い込んで洗い込んで、良さが出る…みたいなちょっと通好みなアイテム・生地が多いのですが、これは新品段階から良さがハッキリ分かる生地ですね。
問題は色…。
ブルーは、いわゆる「ナス紺」。
ムラサキっぽさもあり、明るさ・鮮やかさもあり。この色と反対の性質を持つような赤系の色味、例えばブラウンとかベージュとか、そういった色味を合わせてしまうと、お互いに相反しあってかなりチグハグな色使いになってしまう危険性が大です。
白も、色を強める働きがあるので、パンツに白を持ってくるのも避けたほうが良いでしょう。
こういう場合は、同じ青系統であるネイビー、それも極力主張の無いダークネイビーを合わせてあげると、全体的に色味が同調することでこの色味を活かしつつ、落ち着いたコーディネートにすることが出来ます。
もちろん無難に黒でも大丈夫です。
黒は他の色と反応しづらい色です。
ただこの青は印象的な分だけ、着る人に似合う・似合わないを問いそうです。
このアイテムのカラー展開は他には白がありますが、白い半袖シャツというのもなかなか難しいもので、どうしても制服っぽくなってしまうんですよね。
学生やサラリーマンが一斉に半袖の白シャツに衣替えする、あの印象が強いのか、人気のある半袖シャツでも、白だけずっと売れ残ったりします。
長袖だとそんなこと無いんですけどね。
もちろん全くダメというわけではありません。
サックスブルーは今のところは完売ですね。
ベイクルーズ系なので再入荷などは柔軟…だと良いのですが、立ち上げ直後なのでそのあたりはちょっとわからないところです。
と言う訳で、カタチとしてはかなり取り入れやすい理想的な半袖シャツなのですが、色でちょっと難しさがあるアイテムになっています。
ただこのカタチは、着やすい半袖シャツのお手本にするべきだと思いますね。
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