ようやくシャツが着れる秋到来!?ハイレベル過ぎる、セレクトショップの「1万円台」のコスパ最強シャツ・トップ3+裏トップ3を教えます!【フィーチャー】
ようやくシャツが着れる秋到来!?ハイレベル過ぎる、セレクトショップの「1万円台」のコスパ最強シャツ・トップ3
しつこいしつこい暑さもおさまりつつあり、もう本当にようやく、秋が来てくれた感があります…。
なんならもう寒いくらいの日もあって。
ただ昨年は11月になっても長袖シャツでも日中暑い!なんて日がありましたし。
ベストやカーディガンとのレイヤード等、ここから先も色々な形でお世話になるシャツ、今回はセレクトショップの「1万円ちょっと」のコスパ最強シャツを厳選して紹介します。
この価格帯が、シャツは本当に今熱いのです。
ドメスティックブランドのシャツ生地競争は止まるところを知らず。
希少且つ非常に高価なスヴィン(インドの南部でのみ栽培されているスジャータ綿と、シーアイランドコットンの交種である超長綿)を用いるなど、コットン100%のシャツにしても極めて贅沢な素材を用いるようになっています。
そうしないと、高価な値段を裏付けることが出来ないと言いますか…。
一昔前は著名なシャツメーカーの生地を使っています、で十分だったのですが、それでは訴求しづらくなってきています。
コットンだけではなく、シルクを用いるところも増えてきました。
とはいえ行き過ぎた高級素材志向は価格を上昇させ、いまやドメスティックブランドのシャツは3万円前後が最低値で、4万円前後も珍しくなく、シルクなどを使えば5万円です…という世界。
シャツというアイテムをどう位置付けるか?ですが、単純に「良いシャツ」が欲しいのであれば、もう少し財布と胸が痛まない価格帯でも良品がゲット出来る時代来ています。
まずはコットンなら、近年のシャツの集大成と言えるのが、BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWSの「alleryアレリー 別注シャツ」です。
BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWS 別注 allery シャツ
alleryは、5525galleryというブランドがディレクションし、セレクトショップの垣根を超えてアイテムを作っているブランドです。
ここ最近はシャツのシルエットのトレンド変化も激しく。
2010年代半ばまではタイト&ショート丈なシャツがトレンドでしたが、そこからビッグシルエットトレンド到来で、全てを大きくしたビッグシャツの時代が到来。
「ガバッと着る」ものになったシャツは、まずはヨコに大きく、そしてタテにも大きく…と、紆余曲折を経て、結局全てを大型化する傾向が続きました。
そしてそこからの揺り戻しで、昨年くらいからはもう少し繊細な作り、メリハリの効いた作りのものが出てきました。
alleryは色々なセレクトショップでシャツを作っており、めちゃくちゃ大きい作りのシャツを出したりもしていましたが、BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWS版のこの別注シャツに関しては、非常にメリハリの効いた作り。
セレクトショップオリジナルのアイテムって今だに小さい作りのものが多くて、サイズを上げる必要があったりしますが、これはそんなことは基本しなくて大丈夫。
しっかりゆったり、でも大き過ぎない。
恣意的に、どこかが極端に大きいということはなく、バランスが良いです。
ビッグシルエットに慣れきってしまっていて、どうしてもガバッと着たい方は1サイズ上げて頂ければ、そういう着方も出来ますし。
もちろんどう着てもタイト・ジャストといったサイズ感には程遠いですし。
これ本当に繊細なところなのですが、どうしてもまだまだセレクトショップオリジナルにはタイト・ジャストな、今だとやや真面目というか、仕事着に映ってしまうようなものも多いのです。
そこからしっかりと差別化して、なおかつ「大味」なビッグシャツからも距離を置ける…このバランスが絶妙なのです。
またビッグシルエット適性と言いますか、ガバッとシャツを着ることが似合わない、身体がそこまで大きくはない人にとっては着こなしやすいバランスです。
生地も、ことさらに素材面を強調したりはしていないのですが、ハリがあって、薄手過ぎず、厚手過ぎずのブロード(平織り)。
どうしてもシワとの戦いとなるコットン100のシャツですが、シワが付きづらいですし、付いても気にならない素材感。
ここ、大事です本当に…。
もちろん世の中には素晴らしいシャツがたくさんあるのですが、「今の時代のサックスブルーのスタンダードシャツ」としては、一応の完成をみたようなアイテムと言って過言ではないでしょう。
今季24AWは、カラーバリエーションとして深いグリーンとグレーが追加。
基本的にはサックスがオススメなシャツですが、サックスを気に入ってもう一枚このシャツが欲しいとか、このグリーンとグレーが好きという場合はこれらを選んでも良いでしょう。
普通に考えるのであれば、このalleryの別注シャツがダントツのはずなのですが、まだまだ候補が居るのが今の「1万円ちょっと」のシャツ界隈の層の厚みを感じるところ。
417 EDIFICE 【LE JAPON】レギュラーシャツ
セレクトショップ417EDIFICEが昨年打ち出した「LE JAPON」シリーズ。
その原点にして頂点的なアイテムがこのレギュラーシャツです。
「日本の技術、工芸、文化等、様々な視点で417EDIFICEが考えるMADE IN JAPANカテゴリ。シャツアイテムは、有数のドメスティックブランドを手掛ける日本を代表するドレスシャツ縫製工場が手掛けています。」
という触れ込みでしたが、Graphpaperグラフペーパーなどがシャツの製作を依頼している秋田の工場に製作を依頼。
以前は名前に「Akita」が冠されていました。
なんでも制作依頼から製品化まで丸2年以上掛かったとか…。
このシャツのウリは、なんと言っても値段らしからぬ高級感。
一部カラーを除き、アメリカン・シーアイランドコットンを使用。
これにより、じわっとしたツヤ感の高級感溢れる抜群の生地感になっています。
厚みも、この手のブロード(平織り)生地にしては結構ある方なのですが、「質の良い厚み」と言うか…。
生地や芯材、副資材などの素材も工場側が用意したものを使用しているそうで。カフスなども、高級シャツのそれ…。
この高級感についてはもう、同価格帯のシャツでは絶対に敵わないと言えるこのアイテムの特徴です。
そして袖を通した時に感じる生地の滑らかさ、シルエットの出方など、ちょっとこの価格帯のレベルではないんですよね。
横にしっかりワイド感を出した、ブランドっぽいシルエット。
前と後とで、着丈差がかなりガッツリ取られていて、前は普通の着丈ですが、後ろはかなり長い、という仕様になっています。
身幅もかなりあるのも含めて、かなり「ふわっとした」シルエットになります。
ソデも長め。
ある意味で、恣意的にアンバランスさを生じさせているという意味で、ブランドっぽさがあります。
ワイドパンツなど太めのパンツと合わせせて、ガバッと着る感じを想定していて、シルエットでデザイン性を表現しているので。
細身のパンツと合わせてしまうと、スタイルがよほど良い人を除いて、アンバランスに感じさせてしまうかもしれません。
こういうシャツを作る時、中間価格帯のセレクトショップオリジナルは「控えめ」なシルエットに留めてしまい、それが「つまらない」という評価と表裏一体になってしまうことも多々あります。
こういうシルエットじゃイヤだなあ…と、せっかく全てのクオリティーが段違いなのにここで断念する要因になってしまうこともあると思うし、そういう意味では最大公約数的なデザインでは無いのです。
いや高級感あるのは分かるし、めちゃくちゃ良いシャツだけど、このシルエットは無いわ…という人が一定数、必ず出てきてしまうアイテムです。
でもそれが良いんですよね。
元々はホワイトとサックスだけで始まったこのシャツですが、現在はカラーバリエーションも増えました。
もちろん好みで選んで良いのですが、出来ればアメリカン・シーアイランドコットンを使用しているカラー(ホワイト(col:010)ブルーA(col:045)ブルーB(col:046))を選ぶと、このシャツの最大のウリである高級感が最大限味わえるでしょう。
コスパ最強シャツ、最後はグリーンレーベルリラクシングのウールシャツ。
もう20年秋冬から毎年擦っているので…あまり言うことも無くなってきましたが、やはり1万円ちょいで高いコストパフォーマンスを発揮するシャツとしてはいまだに存在感があります。
green label relaxing ウォッシャブル TWビエラ ジャストルーズ レギュラーカラー
何よりも、このアイテムはウールシャツ。
この秋、夏の延長戦みたいな気候がジワジワと続いて、本当に暑さがシンドくて。
そして寒いくらいの日も来て、それが交互に続いて冬になっていく…。
秋って、もはやちょうど良い、涼しい気候が続いてくれる季節ではないかもしれません。
そんな時にウールのシャツって本当に便利です。
気温への対応力は、コットン以上。
スウェットとか着るほどではないし…という、中途半端な気温で、「今日何を着ていけば良いんだ…」という日に心強いですね。
また洗濯した後、やや脱水時間を短く、ビショビショ手前くらいの感じから干してもらえれば、ほぼアイロン要らずなイージーケアも魅力です。
ただ「シャツの顔」であるエリだけは、軽くアイロンした方が良いかもしれません。
グリーンレーベルリラクシングが毎年春と秋に出すウールシャツですが、秋冬は「ビエラ」生地です。
軽く起毛させたはずの生地ですが、起毛感は少なめ、ほとんどありません。
春夏のサマーウールのようなトゥルッとした感じが少しだけ軽減されている程度。
ウールとはいえチクチク感はほぼありません。
ウールシャツと言っても、ポリエステル50% ウール40% 再生繊維(セルロース)10%とウールの割合は半分ほど。
昨年23AWでは、ウール50% ポリエステル40% 再生繊維(セルロース)10%だったので、若干素材構成が変わっています。
ここらへんはこのシリーズはシーズンによって変わるので、その時々で値段を極力上げないように工夫されている感じでしょう。
本当に若干、満足感が減ったようには感じますが、相変わらずウールシャツのメリットを享受できるアイテムです。
1万円ちょいでは、本当になかなか無いですよ。
サイズ感・シルエットは、セレクトショップオリジナルとしてはいち早くゆったり感を取り入れたアイテムで、サイズを上げずともゆったり感が出せます。
以上
・BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWS 別注 allery シャツ
・417 EDIFICE 【LE JAPON】レギュラーシャツ
・green label relaxing ウォッシャブル TWビエラ ジャストルーズ レギュラーカラー
の3アイテムが、セレクトショップオリジナル、そして「1万円台」で買えるコスパ最強シャツのTOP3で、アイテムとして廃盤にならない限り、またトレンドが急激に変化しない限り、今後シーズンが変わってもまず見るべきアイテムになっていくでしょう。
たださらに層が厚いのが、各ブランド・ショップが力を入れて作るシャツというアイテムのすごいところ。
ここまでの3アイテムは本当にどれも良いアイテムなのですが、このnoteを以前からご覧頂いている方には、すでに既視感のあるアイテム達でもあると思いますし…。
繰り返しでも、良いモノは良いと言っていかなければいけない部分もありますが、それだけでは面白くない!
有料部分では、よりシルエットやカラーリングで多様な志向に対応した、魅力的なアイテムもあるので、いわば裏・トップ3も紹介していきます。
なるべく後出しは無いように、数多あるセレクトショップオリジナルのシャツから厳選してアイテムを選んでいるので、この記事さえ読んで頂ければ、良品を絞り込むことが出来るようになっていますよ。
BEAUTY&YOUTH UNITED ARROWS 別注 allery シャツ
417 EDIFICE 【LE JAPON】レギュラーシャツ
green label relaxing ウォッシャブル TWビエラ ジャストルーズ レギュラーカラー
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