白サムネ

2020SS、もう始まってます!新年一発目のドメスティックブランドレポート!

 

 明けまして、から随分日にちが経ってしまいました。

今セレクトショップは主にセールで何とか19AWの在庫を少しでも捌こうとてんやわんやになってますが、流石に数々のミニセールやプレセール、そして年明け開始の本セールから時間が経っても残っているアイテム達は、正直魅力的なものはほとんどありません…。


その点では、大体多くの人に見られてしまっている大手セレクトショップよりも小さめのセレクトショップや、検索にあまり強くないオンラインショップの方が残り物には福がある的なことがあるかもしれませんね。

そんなセールの間隙を縫って、早くも2020SSスタートしていますよ。

いやまだ1月だぞ!?と言いたくなると思いますが、良いアイテムはどんどん動いていってしまっています。

今季からあの名作アイテムが凄く手に取りやすくなるかも!?という嬉しいニュースもありますよ。



AURALEEからデニムジャケット登場!その出来は…?



 既に19年の年末から20SSをスタートしたAURALEE。

昨年19AWもそうなのですが、インポートか?というくらいに早い。

リリースは早いほうが良い、何なら冬のボーナスで春夏モノを!夏のボーナスで秋冬モノを買ってくれや!という売り方は最近当たり前になりつつあります。

とは言え、船便の関係でシーズン始めに一気にデリバリーされることも多いインポートブランドに対して、ドメスティックブランドは国内故に融通が効くので、徐々に徐々にリリースというのが慣例。

そんなわけで年内の立ち上げ時期には数点だけでスタートするものですが、AURALEEはいきなり本格スタートと言っても良いくらいに主力アイテムを出してきました。


その中でも注目はデニムジャケットだったんじゃないでしょうか。


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https://store.silver-and-gold.com/?pid=147916300


AURALEEのデニムと言えば、2年前の18AWでリリースされた生地をイチから作り上げたジーンズが印象的ですが、今回そのジーンズと同じ生地でリリース。


IMG_4069 - コピー


それだけでも十分、バリューを感じられるし、魅力的なのですが、形にも十分こだわってきました。


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特徴的なエリのデザインは、デザイナーの岩井さんが古着で見つけてきたヴィンテージのデザインを参考にしているらしいのですが、立ててしまっても、元からのスタンドカラーブルゾンのように自然。

何と言ってもこのエリですよね、ポイントは。


おそらくAURALEEのデニム生地でいわゆるリーバイスの1st、2nd、3rd、4thと呼ばれる典型的なデニムジャケットを出しても売れたとは思うのですが、こういったデニムジャケットとしては新顔的なデザインに載せてきたのは良かったですね。

シルエットにしても、本来のデニムジャケットってすごく丈が短いのですが、やや長めに作られ、その分横を大きくして「Gジャンっぽく」しています。

近年ドロップショルダーのデニムジャケットってよく見ますが、これはドロップショルダーというよりも、バランス良くボックス型に大きくしたタイプ。

生地に余裕感があることでデニムジャケットの固い、角張った感じが取れて、丸っこい印象になっていますね。

腕周りも極太ではないものの太め、バックスタイルも生地が余った感じが出る、今っぽい作り。

それでもデニム生地ですからある程度はガチッと表現されています。


今回何と4種類もバージョンが出ていて、加工ナシのインディゴ、ホワイト、加工アリのインディゴ、ブラック。

加工の有無でお値段が違います。


ホワイト以外はかなり売れていて、未加工インディゴの在庫があるところがとりあえず上で貼ったリンクのお店しか見つからなかったほど…。

いや正直このアイテムに関しては出遅れましたね…。


デニムジャケットって、パーカーなどと並んで最も着やすい服の1つですよね。

この「着やすい」とか「羽織りやすい」って、私も何気なく使ってしまうので、感覚的な部分もありますが、もっと詳細に定義するなら「それを着るだけでサマになりやすい」という意味と「着ていて気恥ずかしさがない」という意味がありますね。

オシャレな格好って、ちょっと気恥ずかしい格好でもあるんですよ。

トレンチコートの腰ベルト、ギュッて前で結べる?みたいな。

結んでいたらカッコいいけれど、何か気恥ずかしさがあって出来ない、っていう人多いと思います。

でもデニムジャケットならそんなこと無いですよね。着やすいっていうのは、気恥ずかしさが無い、気安いってことでもあります。


AURALEE、人気がなくなってきているみたいによく言われますが、それでもやっぱりドメスティックブランドとして人気はまだまだある方ですし、「何でもかんでも完売」みたいな時期が終わっただけでしょう。

人気アイテムほど生産数もかなり増えていますし。

ただこの連休中もセレクトショップを回ると必ずここのチェックブルゾンがセールに掛かっていて、どんだけ作って、そして余っているんだよ…と言いたくなります。

決して悪いアイテムではないんですが、ちょっとAURALEEファンの中で「チェック神話」は崩れてしまったんじゃないでしょうか。


厳し目にアイテムをジャッジされるようになってきていますが、これは着やすくて皆が手に取りやすいデニムジャケットというカテゴリーの力があるにせよ、なかなか良作だったと思います。

お値段的にも良いところにいるので。


19AWも初っ端に出たウールマックスCPOシャツがシーズン一番の良作だったり、最近初っ端に良作が出ることが多いですねAURALEE。


何か最近アーティスティックな色使いやアイテムが増えてきて、元々の強みだった「シンプルかつトレンドに適応したアイテムを上質な素材で(かつフェアさを感じられる価格で)提供する」というアイテムが減ってきたので、余計にそういったアイテムに人気が集中しやすい側面もあるでしょうね。


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