スタイルを作る中核アイテム…今季ベストコスパのスラックスを探せ!今中間価格帯に何が起こっているのか…?【レポート】
一躍コスパナンバーワンスラックスに躍り出たallery (アレリー)とは?
「カジュアルでもスラックスを穿く」が珍しくもなくなった現在。
「カジュアルはデニムかチノパン」だった時代は今や昔、メンズのパンツ・ボトムスは多様化しているのです。
センタープラスの入ったスラックスは、カジュアルで穿くには最初抵抗があると思いますが、脚の形を綺麗に補正してくれるので、脚にコンプレックスを持つ人の多い日本人に向いたボトムスでもあります。
現在はデザインやシルエットもビジネスのそれとはしっかり差別化されており、「あいつ仕事着を休日も着ているのか?」なんて思われる心配もしなくて大丈夫です。
今はユニクロでも、かなりデザイン・シルエットに優れたスラックスが手に入ることもあります。
ただこの価格帯では、素材がどうしても今は化繊メインとなってしまいますね。
では、もう少し価格帯をアップして、ウールのスラックスが欲しい!となった場合は、今はalleryがオススメです。
アレリーは、5525galleryというブランドと417EDIFICE、ユナイテッドアローズ等、各セレクトショップとの協業ブランド。
その実態は5525galleryがセレクトショップのオリジナル品をディレクションする、という位置づけのようです。
今のところ、シャツとスラックスをメインに、通常の同価格帯のセレクトショップオリジナルアイテムよりもクオリティが高いアイテムが供給されていますよ。
417EDIFICEは、alleryで4タイプのシルエットから選べるスラックスシリーズを21AWから展開。
https://baycrews.jp/blog/detail/3143273
シルエットをスリム・テーパード・リラックス・ワイドから選べる、ありそうで無かったスラックスシリーズです。
まだまだ細身が穿きたい!という人から、もう太いのしか穿きたくない!と、「デニム、スラックス、スウェット等、どの種類のパンツを穿くか」に加えて「どんな太さ、シルエットのパンツを穿くか」まで多様な時代ですから。
トレンドで見れば太いパンツということになって、細いパンツを作る上位ブランドはかなり減りましたが、いざ街を歩けばまだまだ細いパンツが多いです。
あ、このパンツ良さそう!と思っても、シルエットが合わないからイチから探し直す、みたいな手間が無くなる、良いコンセプトです。
ただ、コンセプトは良かったのですが、このアレリー×417のスラックスシリーズのファーストシーズンは、クオリティが付いて来なかった…。
昨年のラインナップは、ウール30%、ポリエステル70%という素材構成で、税込み9900円。
ポリエステルの割合が多いのは仕方ないにしても、シルエット的にもちょっとヘナヘナっとしてしまう、物足りなさが顕著な生地で。
良いスラックスが欲しいと、予算を1万円を基準にする人が多いので、この1万円という枠をまずは先に決めたのだと思いますが…。
どれだけコンセプトに優れたシリーズでも、モノとしてのクオリティが足りなければどうしようもない。
このシリーズは22SSシーズンからは、ウールを用いたものはウール50%、ポリエステル50%、価格は税込み12100円と変更して再出発。
ウールの割合が増えたことで、生地の質感、そしてシルエットを形作る力も改善されて、かなり満足の行く出来に生まれ変わりました。
上を見ればキリが無いのは確かですが、今最もコストパフォーマンスの良いスラックスと言えるレベルまで生まれ変わったのです。
そしてアレリーの22AWの秋冬バージョン、これが引き続き良い出来なのです!
417 EDIFICE allery ウールスラックス "RELAX"
秋冬バージョンは、ウールフランネルを意識した、温かみのある生地感。
これは、 4つのシルエットのうち、2番めに太い「リラックス」シルエット。
太ももまでかなりワイド気味にゆったりしながら、そこからスソに向かってシュッと細くテーパードさせる、いわゆるワイドテーパードシルエット。
しっかり今どきのリラックス感はありつつ、だらしなさ過ぎないバランス。
太もも周りのワイド感には、これはちょっと…という人もいるかもしれないのですが、トップスのスソが被さるとそこまで気にならないと思いますし。
ここまで太いのは、ちょっと…という人には、テーパードシルエットがあります。
417 EDIFICE allery ウールスラックス "TAPERED"
こちらはリラックスから、太もも周りとヒップを削った形。
パンツのシルエットのトレンドが、細身からワイドへと切り替わる時に、橋渡し的な役割を担ったシルエットですね。
リラックスでは太過ぎると感じる場合に、その過剰な部分を削ぎ落とすような感覚でしっくり来ると思います。
リラックスとテーパードは、ともにワンタックデザイン。
タックというのは、ウエスト部分に付けられたヒダのことで、ワンタックの場合はセンタープラスと繋がっています。
着用や洗濯で消えてしまうセンタープラスと異なり、タックは基本的に消えません。
装飾的な意味合いも強く、これ無いと今はちょっと物足りなく感じますね。
まあタックインしないと、トップスに隠れてしまうので、あまり関係無いと言えばそうなのですが。
最も太いワイドとなると、太もも周りからスソまで、ズドンと太いシルエットになります。
417 EDIFICE allery ウールスラックス "WIDE"
こちらは2タックシルエットとなり、テーパード・リラックスとはデザインが変わってきます。
2タックは、センタープラスと繋がったタックに、もう1本タックがプラスされた仕様。
参考 UNIQLO and MARNI ワイドフィットタックパンツ
2タックは、タックインしたとき、非常に見栄えが良いのです。
確かにワイドはワイドですが、スタジオニコルソン的な、極太感までは行かないので。
今回すごく生地感が良くて、ワイドパンツにしても生地がシルエットに負けないので、より洒落感を出したい人はワイドに挑戦しても良いんじゃないかな。
スリムシルエットはその名の通り、現在の基準から行くと大分細身。
417 EDIFICE allery ウールスラックス "SLIM"
これだけノータック、タックも入っていない仕様です。
私はもう細身のパンツは自分では穿かないし、オススメすることもあまり無いのですが、まだまだ需要は感じるので。
生地や色に惹かれつつ、テーパードでも太いなあ…と感じる人にはコレです。
気をつけたいは丈・レングス。
どのシルエットを選んだとしても、股下はそんなに長くは設定されていません。
68-70cm。
ちょっと前に流行ったアンクルカットと呼ばれる丈感が63-65cm程度の設定だったので、そこから比べると少し長くはなっていますが、現在はかなり丈感が長めでクッションが付くくらいが上位ブランドのトレンド。
そこから比べると、かなりスッキリしていて、よりトレンド感を求める人、スタイルの良い人には物足りないと思います。
色はブラック、ネイビー、カーキの3色展開。
ただオリーブはかなり微妙な色味…。
使いづらいと思います。
そうなるとブラックかネイビーがオススメですが、ブラックは光のあるところで見ると真っ黒ではなく、ちょっと淡さがあって、チャコールグレーとかネイビーっぽい色味なんですよね。
だからわざわざネイビーを選ばなくても、ブラックで十分ネイビーっぽかったりします。
ちょっとリラックスのブラックが、先月noteの定期購読者様向けに先に紹介してしまった関係でもうほぼ完売なのですが…(どうしても定期購読者の方が優先になってしまいます、すいません!)。
他のシルエットはまだ在庫ありますね。
定価ベースなら、確実に今コスパナンバーワンのスラックスシリーズ。
おそらく今後も継続すると思うので、良いスラックス欲しいと思ったら覚えておいて損はありません。
417 EDIFICE allery ウールスラックス "RELAX"
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