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ラブライブ!シリーズ初心者が虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会にハマり、エマ・ヴェルデが好きになったお話

「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」(以下、「虹ヶ咲」と書きます)というコンテンツにハマっていった経緯と、自分が特に推している子について書いていきます。脳内整理記事です。

※自分が現時点(2022/1/4)で履修した作品は、
・アニメ1期
・にじよん
・素顔のフォトエッセイシリーズ
・キズナComicBook
・スクスタストーリー・キズナエピソード(の一部)
です。
「それについては〇〇で明かされているよ~」等を思う方がもしいましたら、コメント等で教えていただけたら嬉しいです。


2021/8/10。丁度「LOOPERS」というノベルゲームを終えて、感想をちゃっちゃと書きおえた次の日ですね。
体が次のコンテンツを求めていたのでしょうか。通話で某人物に「虹ヶ咲のアニメを見てほしい」と勧められ、猛暑&某ご時世で何もできない状態のぼくは即承諾するのでした。

お盆休みで時間があったんだと思いますが、気づいたら全話見終えていました。アニメはリアルタイムで追うよりも後で一気に見る派ではあるけど、それにしても勧められてから見終えるまでが迅速すぎる。

まずキャラやストーリー以前に、お台場が舞台っていうのが琴線に触れたんじゃないかと思います。臨海都市部が元々好きで、潮風を感じつつ近未来的なビル街を眺めていると心が安らいでいくのを感じます。なんなら就活でもそんなお話を履歴書に書いたような気がする。

この日の三か月くらい前には品川駅からお台場まで、レインボーブリッジを渡りつつ散歩をしていました。このツイートのリプライでも虹ヶ咲を勧められていますね。アニメ第4話で愛さんがここを走っているシーンを見て、「自分がこの前散歩した場所~!」と唸ることになりました。
それ以前にもお台場には度々遊びに行ったことがあった(その半分くらいはダイバーシティのラウンドワンでメンテナンス抜群のビートマニアを遊ぶためだった気もしますが)ので、虹ヶ咲のアニメを見ていると「ここ見たことある気がする…!」となることが多く、現実とのリンクを感じていました。

アニメ全体の構成として、同好会のお話そのものを前へ進めつつ、それでいて各キャラにスポットを当てられた話がそれぞれあって、どの子にも自然と魅力を感じてしまうようになっていました。そして各話の終盤にはそのメインのキャラの新曲が流れるシーンが存在し、それらの楽曲の質の高さには毎回驚かされました。

1話1話の感想を書くととても長くなりそうなので流石に書きませんが、好きなセリフやシーンを幾つか上げて、その中で虹ヶ咲のテーマだと思っているものについて触れていこうと思います。

かすみ「…。せつ菜先輩は、絶対に必要です。確かに、厳しすぎたところもありましたけど、今はちょっとだけ気持ちがわかる気がするんですよ。前の繰り返しになるのは嫌ですけど、きっと、そうじゃないやり方もあるはずで、それを見つけるには、かすみんと全然違うせつ菜先輩がいてくれないと、ダメなんだと思うんです!」
第3話「大好きを叫ぶ」より

かすみがせつ菜の気持ちがわかるようになったのは、かつてかすみがせつ菜から受けたような理想の押し付けを、歩夢に対して自分が同様に行ってしまったことに気づいたからでしょう。

同好会の初期メンバーであるせつ菜とかすみはスクールアイドル活動においてそれぞれ理想の方向性を持っており、その理想が噛み合わずに衝突してしまうことになります。これが同好会解散の原因となるわけです。しかしこれは逆に言えば、衝突してしまうくらいに二人ともスクールアイドルをやることに対して真剣で、譲れないものがある、という気持ちの表れとも言えるわけです。
それぞれに違った魅力や武器や真剣になっている方向性があるのに、譲り合う必要はない、というか譲り合うなんて勿体ないよね。いいところはお互いに吸収し合って支え合いつつも、個人としての輝きを貫いてほしい。そんなテーマ性を感じます。

かすみ「せつ菜先輩はこれ以上頑張らなくてもいいですよ~!」
第5話 「今しかできないことを」より

(これは虹ヶ咲のテーマ性のお話からは少しズレますが)
かすみは自分と同じく初期メンバーであるせつ菜のことを最初から強く意識し、高い実力とスクールアイドルに対しての真剣さを認め、なんなら尊敬し懐いていたんじゃないかとさえ思います。だからこそ上記の「絶対に必要です」という言葉も出てきたんじゃないかなって。
逆にせつ菜にとっても、スクールアイドル活動に真剣なかすみは心底可愛い後輩だったんじゃないかなと思います。

第4話でスクールアイドル概論を他の子に教えるかすみがせつ菜の眼鏡を無断でお借りしてしまうシーンに関しても、せつ菜に対して懐いており心を許しているからこそ芽生えた可愛らしい悪戯心、なんだとさえ思えてきます。
どの程度の悪戯ならやっても問題ないか、をきちんと理解しているかすみが好き。そして旧同好会時代のお話やメンバー同士の馴れ初めをもっと知りたいな、と思います。

なりたい自分を我慢しないでいいよ
夢はいつか ほら輝きだすんだ!
「CHASE!」優木せつ菜(楠木ともり)

これはもしかしたら関係がないのかもしれないですが、「校内シャッフルフェスティバル」というライブにおいてかすみが歌っているのはせつ菜ソロ曲の「CHASE!」なんですよね。この2人の関係性が好きな僕がこれを聞くと、かつてお互いの理想像に関して言い争った2人が、今では双方にとっての最適解を見つけることができて、両者共に輝ける道を見つけられて良かったね…と思えてきてしまう。

せつ菜「私が同好会にいたら、みんなのためにならないんです!わたしがいたら、ラブライブに出られないんですよ!」
侑「だったら…だったら、ラブライブなんて出なくたっていい!」
第3話「大好きを叫ぶ」より

過去のラブライブシリーズの知識がほとんどないので、それらとの違いに触れながら虹ヶ咲の特異性について語ることは自分には出来ません。
しかし、この言葉からは「既存の観念に捕らわれるな」「新しい世界を造り出せ」「自分だけの一歩を踏み出せ」といった強いメッセージを感じます。
過去の栄華である「ラブライブ」に捕らわれてしまったが故に「個の輝き」を失ってしまうなんて勿体ないし、そのために自分を抑える必要なんて絶対にない。せつ菜が高いポテンシャルを持っているのは誰がどう見ても間違いないし、侑がそれを引き出すことができたのも、スクールアイドルが「大好き」であるという気持ちが彼女にあったからこそです。


彼方「遥ちゃんがやめるくらいなら、いっそ彼方ちゃんが…」
エマ「彼方ちゃん。それは本当に、彼方ちゃんが望んでいることなの?」
第7話「ハルカカナタ」より

彼方はスクールアイドルを始めたのも世界一大好きな妹の遥ちゃんがきっかけで、ずっと遥ちゃんの幸せが自分の幸せなんだと思って生きてきました。
でもある日、その遥に「お願いだから自分自身のことをもっと大切にしてほしい」「もしそれができないのが自分のせいなんだとしたら、自分はスクールアイドルをやめる」と言われてしまいます。
遥がスクールアイドルをやめるなんて絶対に考えられない、止めなければならないのですが、遥の意思はとても固いようで、途方に暮れてしまいます。

弁当箱を握りしめる彼方の声音は、明確に「やめたくない」という意思の表れで。当然の如く、エマにはそれを見透かされてしまいます。隣に寄り添って優しく語り掛ける彼女の姿は本当に愛おしい。

彼方「……違う。彼方ちゃんの望みは、ずっと探してた夢は、ここにある。同好会が再開してから、ずっと楽しかったんだ。やりたいことがどんどん増えていって、それを一緒に目指す仲間がいるのがすごく幸せで。みんなとの同好会は、彼方ちゃんにとってもう、大事な、失いたくない場所なんだよ」

彼方「でも、遥ちゃんの幸せも守りたいの。そんなの、わがままだよね」
第7話「ハルカカナタ」より

あれだけ遥のことが大切で仕方ない彼方が初めて発した「自分自身の意思、望み」です。スクールアイドル活動は自分が見つけた幸せで、新しい世界だったんだと気づいた彼方ですが、もちろん遥の幸せだって守りたい。

果林「そうかしら。それってわがままじゃなくて、自分に正直って言うんじゃない?」
エマ「うん。自分にウソ付いてるより、ずっといいと思うよ
第7話「ハルカカナタ」より

果林のセリフは、果林自身も自分に正直になれず、意固地になってしまっていたところをエマに救われた過去があるからこそ出たものでしょう。
どちらかの幸せを選ぶのではなく、どちらも選びます。彼方一人じゃ無理でも、仲間の助けがあれば、それもできてしまうのです。今の彼方には、一緒に夢を目指す大切な仲間がいるのですから。
自分の気持ちに正直になることや、新しい一歩を踏み出すことの大切さはここだけではなく、色々なシーンで語られます。


まだまだ好きなセリフやシーンはたくさんあるわけですが、これ以上書くと結局全話について語っているのと変わらなくなりそうですしテーマ性の説明としては蛇足となる気がするのでこの程度で止めておきます。気が向いたら別記事でこの続きを書くことにします。

アニメを見終えた30分後にはサブスクで回収可能な曲を全て集めきっていました。音楽的語彙力に乏しい自分には楽曲の良さを語ることは難しいのですが、この手のコンテンツにしてはソロ曲の数が充実していること、キャラごとに固有の特徴があって聞いていて飽きないな、と思わせれくれるところに虹ヶ咲の色を感じました。
各キャラが各楽曲を歌うようになるまでの流れについては「スクスタストーリー・キズナエピソード」でわかるようなので、楽曲を聞いてもっと感情を高めることができるようになるためにも履修を進めたいと思います。

・エマ・ヴェルデについて

虹ヶ咲の知識0の状態からアニメを見始め、そこから割とすぐにこのようなツイートをしているのを確認しました。

どこが好きなんだよ?と聞かれるとまあ全部好きなんですが。

ゆらゆら揺れる三つ編みの髪も好きだし、スクールアイドルになりたい!って理由だけでスイスから日本に来てしまうぐらいの、自分のやりたいことに対する決断力と行動力の高さも好き。そう、スイス出身なんですよ。「アルプスの少女ハイジ」の舞台ですね(実はハイジとは少し地方が異なるらしいのですがそれは置いといて)。そこはきっと自然溢れる童話のような場所で、だからこそ彼女は大らかで逞しく育ったのでしょう。

にじよん #91『山育ち』より
にじよん #107『クリスマス1』より

スイスのクリスマスマーケットについて画像検索してみましたが、街全体がキラキラと幻想的で、一度行ってみたいと思わされました。

周囲を癒しで包み込み、安心感を自然と与えてくれるところも好き。彼女は複数の弟妹のお姉ちゃんであることから、自然と誰かのお世話をしてしまうようです。そういえば昔から、RPGをやっていると大体ヒーラーっぽい心優しい女の子のことを好きになりがちでした。

はい。詰まるところ好き属性のオンパレードなんですよね。僕のことをある程度知っている方でしたら、上記の文章を読むうちに何人か該当するキャラが思い浮かんだんじゃないでしょうか。

何より、困っている人を見ると親身になって無条件に助けてしまう優しさがとても好き。虹ヶ咲のアニメが好きな方は、是非とも「素顔のフォトエッセイシリーズ」を買って読んでください。値段以上の価値はあります。

アニメ第5話のお話もしましょうね。

せつ菜「エマさんはPVのイメージってありますか?目指すアイドル像とか!」
エマ「私ね、人の心をポカポカさせちゃうようなアイドルになりたいって思ってて」
第5話「今しかできないことを」より

果林はエマに頼まれてせつ菜の正体を暴いたり、イメージを膨らませるために服飾同好会に協力を依頼したりと、エマのスクールアイドル活動の助けになるような行動をしてくれます。でもこれは、自分もスクールアイドルをやってみたいかもしれないという心の声でもあったようです。
でも自分がモデルとして築き上げてきたイメージを崩したくない彼女は、エマからの誘いすら冷たい態度で突き放してしまいます。

果林の心に潜む気持ちを知ったエマは、果林を家から連れ出して色々な場所を遊びまわり、果林の表情に笑顔を取り戻させます。ちょっと、いやかなり強引に家から連れ出しちゃうところには、エマのやると決めたら決して引かない意志の強さを感じてしまいます。好き。

エマ「いいんだよ、果林ちゃん。どんな果林ちゃんでも、笑顔でいられれば、それがいちばんだよ。だから、きっと大丈夫。もっと果林ちゃんの気持ち、聞かせて」
第5話「今しかできないことを」より

自分の気持ちに素直になれず、自分の素顔をみんなに見せることを拒む果林の心に優しく寄り添い、ポカポカと温めていくエマの姿がここにありました。こんなことができてしまうエマは、既に素敵なスクールアイドルだよ。

まだ知らない 運命のドア 開いたなら(ドキドキだね)
「La Bella Patria」エマ・ヴェルデ(指出毬亜)
高鳴っていく(胸の中)自分の気持ちに(もう)
ウソをつくのって すっごくむずかしいね(そうでしょ?)
「La Bella Patria」エマ・ヴェルデ(指出毬亜)
まるで奇跡みたいな出会い この街で見つけたよ
大丈夫 大好きなみんなと過ごしているから
「La Bella Patria」エマ・ヴェルデ(指出毬亜)

スクールアイドルにトキメキを感じてしまった。そんな自分の気持ちにウソを付かず、努力を重ねてスイスを飛び出し日本へ来てしまった彼女だからこそ歌うのことのできる、一歩踏み出せない人に対しての最高の応援歌です。

果林「スクールアイドル、できるかしら、私に」
エマ「やりたいと思った時から、きっともう始まっているんだと思う」
第5話「今しかできないことを」より

そして最終話、スクールアイドルに興味はあるけど踏み出せない女の子に対し、果林はこう告げるのでした。大切な仲間から教わったことだものね。

果林「やりたいと思った時から、きっともう始まっているのよ」
第13話「みんなの夢を叶える場所(スクールアイドルフェスティバル)」より



そして僕にとって初参加の虹ヶ咲の(というかラブライブ!シリーズ全体でも初の)リアルイベントとなったのが、10/10の「UNIT LIVE & FAN MEETING vol.2 QU4RTZ 〜Sweet Cafe〜DAY.2」でした。この「QU4RTZ」というユニット自体が既に僕を狙い撃つかのようなメンバー4人で構成されているわけなのですが、そこで披露された楽曲、エマの3つ目のソロ曲である「哀温ノ詩」が僕に完全にトドメを差してきました。

この時点では「哀温ノ詩」という曲に込められた意味までわかっていません(今では「スクスタストーリー・キズナエピソード」を読み、この曲が如何に彼女にとって大切な曲だったのかを理解しています)でした。しかし他のエマ曲とは一風異なる和情緒溢れる曲調、それに合わせて着飾られた煌びやかな振袖を纏ったエマ役の指出毬亜さんの歌唱力・パフォーマンス力の高さに完全に虜になってしまいました。

いや、勿論イベントに参加するのですから楽曲の予習はそれなりに行っていたわけで、「哀温ノ詩」だってその中の一曲だったんですけど、実際に現地で生で味わったものは格別と言ってよかった。結局のところ僕の心を打ち落としてくるのはリアルライブなんですよね。そういえばミリオンライブ!もTokyo 7th Sistersもそうでした。

そもそも前々から和情緒が好きな僕です。でもエマ・ヴェルデちゃんに関してはその要素は全く抜きで好きだったわけです。好きに好きを重ねられてしまい、これは運命の出会いでしかないなと勝手に頷いていました。

気持ちが抑えきれず、ツイッターのアイコンを変えてしまうのでした。

(後でちゃんと調べてみたところ、7ではなく8年ぶりでした)
ツイッターは暴言を吐く場所ではないと思っているので、このアイコンで暴言を吐くなんて許されない行為だぞ、と自分を戒める意味合いもあります。

その後、お台場に行く機会が2回あったので、アニメのOPや第5話でエマがいた場所に行ったり、食べたりしました。やっぱりお台場は楽しい。もっと幅広い聖地巡礼をしたい気持ちもありますが、聖地の代表格とも言えるヴィーナスフォートは再来月末に閉店してしまうそうですね。逆に考えれば、閉店してしまう前にこのコンテンツに出会えてよかったのかもしれないですが。

そんなこんなで、大層楽しいコンテンツに出会ってしまいました。なんせこのシリーズは供給が多すぎる。今月開催のR3BIRTHのファンミーティングにも両日参戦が決まっていますし、その頃から開催される有明のホテル・温泉とのコラボにもそのうち行きたいなと思っています。
そして来月には大阪の京セラドームで4thライブです。本当に楽しみで仕方ないです。情勢が若干の曇りを見せてきましたが、開催を信じています。

は???

なんで???



ナナシスさん、毎度毎度ライブの開催日の告知遅すぎないですか????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????????



1日目は虹ヶ咲、2日目はナナシスのライブに行くことにします。どちらかを選ぶのではなく、両方選ぶんです。自分の気持ちにウソを付いちゃダメってエマちゃんに教わったから。


終わります。
次は4thライブの感想か、アニメの好きなシーンについてもっと掘り下げるか、「素顔のフォトエッセイシリーズ」の感想かを書きたいな、なんて考えていますが、その前に4月になって、アニメ2期が始まってしまいそうな気もします。

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